Witty Vintage 1 ソンブレロに70年代のウェスタンシャツとカウボーイパンツの優樹さん。れいこさんも、服はオールヴィンテージ。1900年代のフリルブラウスにライン入りのパレードパンツを。首元のパールやシルバージュエリー使いでモダンな装いにしている (左)赤嶺優樹さん(右)赤嶺れいこさん2017年にオンラインをスタートし2020年に実店舗をオープン。夫婦で切り盛りし、夫がバイイング、妻がディレクションを行なっている。人権・環境問題にも取り組み、れいこさんはインスタグラム(@akamine_reiko)で情報発信中。 ウィッティ ヴィンテージ東京都目黒区五本木2の13の1TEL:03−6876−8198 営業時間:13時〜18時 定休日:水・日曜https://wittyvtg.thebase.inInstagram: @witty_vintage 2 広いワンフロアにデニムやスウェット、ドレスシャツやミリタリーなど、ユニセックスで楽しめる服がずらりと並ぶ 3 60㎏ほどの衣類が入るミリタリーバッグには、長距離移動で明け方に現地入りする際の必需品、寝袋とフラッシュライトが。シーズンのイメージビジュアルを撮影するフィルムカメラ「Canon F-1 OD」も持参している 4 店頭でのショッパーは廃止し、マイバッグの持参を呼びかける。お店のロゴ入りのオリジナルエコバッグも販売 5 サステイナビリティを意識し、残布で仕立てたオリジナルキルトはインドの工場とコラボレーションして展開中 6 "メキシコファッションの母"と呼ばれ60〜80年代に活躍したデザイナーJosefaのカフタンとローブ 抜群のリサーチ力と社会問題への真摯さ 祐天寺駅から徒歩5分の場所にある、ファッション業界の目利きも注目する通な店。運営する赤嶺夫妻は、役割分担をし、底知れぬリサーチと買いつけ、サステイナブルな取り組みまで抜かりない。買いつけを行うのは優樹さん。アメリカ全土を都市から田舎まで車で巡り、走行距離は約6000㎞になるそう。一度の買いつけ量は300〜400㎏に及び、かなりの大容量。徹底的に服飾史を学び、ジョージア・オキーフなどアイコンたちのワードローブを調べ、気になるブランドがあれば、当時のランウェイを見返し掘り下げる。そこまで古着に魅せられた理由は?「たとえば100年前のものなら、フルハンドで作られているため現行品に比べるとコストを度外視した作りで面白いんです。“歴史の1ピースとして残るもの”を追いかけています」 一方、れいこさんはディレクターとして、取り扱うアイテムの方向性の選定やホームページやインスタグラムで公開するビジュアル撮影のコーディネーションを担う。ダイバーシティについても熱心で、入り口には、レインボーフラッグを掲げ、セクシュアルマイノリティを支持する意思表示を。商品も性別で分けていない。加えて、環境へ配慮したアイテム製作も行なっている。「コロナ禍で、考える時間が増えたことで、社会問題への関心がより一層深まりました。以前は他ブランドとのイベントの際にオリジナルウェアを作ったこともありましたが、今後は環境負荷に配慮したモノづくりにシフト。今は廃材を生かしたキルトラグと、プラントベースの原材料を使った配送用の袋のみを作っています。すでにあるモノをいかに大切にするかを最大の課題にしていますね」 今後も、ファッションを絡めた社会貢献にもっと取り組みたいと語った。「堅苦しい慈善事業ではなく、楽しみながら自然と社会貢献ができることを行なっていきたい。人や環境を思いやることが当たり前の世の中になるように実践事項をさらに増やしたい」 TOKYO / SNSを活用し、軸のあるディレクションで人気な2店舗 ②