今シーズンは待望のストリートスナップも復活!フォトグラファーのメロディ・ジェンさんが、1年半ぶりにモデルたちの私服を撮影した レンズを通して、モデルの多様化を実感 by Melodie Jeng 1 日本からパリコレ初参戦のアリアをディオールのショー後にスナップ。「アイテムのシルエットとサイズ感がいい。柄ジャケットや、フロントライン入りのデニムもきいている」とメロディさん 3シーズンぶりにNY・ミラノ・パリの3都市でスナップを撮ったメロディ・ジェンさんは、今回のファッションウィークを「確かに興味深いシーズンでしたね」と振り返る。「私の知る限りでは、検査もしっかり行われていたし、たいていの人は節度のある行動を取っていました。まずまずは『ノーマル』な状態が戻ってきたと言えるのでは。とはいえある大きなショーの会場で、来場したセレブリティを見ようと大勢の若者が群がっているのを見たときは、さすがにクレイジーだと思ったけれど(笑)」 撮影する中で、モデルの顔ぶれがますますダイバーシティを反映しつつあることを実感したというメロディさん。「プラスサイズモデルはついに常連になったと感じます。スナップはできなかったけれど、車椅子に乗ったアーロン・ローズ・フィリップは、モスキーノのショーに出演しました。クィアやノンバイナリー、またはネイティブアメリカンなど先住民族の血を引くモデルを撮る機会も増え、この流れがますます強くなるとうれしいですね」 NY在住のフォトグラファー。長年にわたり、ファッションウィーク中のオフランウェイスナップを撮影。その写真は毎シーズンModels.comに掲載されている。最近は保護犬の広報活動にも注力。 2 フィット感の高い服を着こなした、カーヴィーモデルの代表格ジル3 ステンカラーコート&白シャツをクールに着たヴィヴィアン。「モデルの中では、かなりクラシックなスタイルをする人。セットアップを愛用することも多かったですね」4 今シーズン大活躍だったバーバラ。「彼女はいつもすごくシック」5 「パロマはいつもおしゃれ! それにとてもいい人なんです」6 抜群にスタイリッシュなカップル、グレタ(左)とキアラ 7 ノンバイナリーのプリシラ。透けるトップスとブラを重ねて8 ネイティブアメリカンの血を引くブリンはオールブラックで9 難民からモデルになったエイコン。「何をどう着るべきかちゃんとわかっているモデル」10 アラスカ先住民で活動家のクアナ。あごに伝統のタトゥーが11 ラコステのショーを見に来ていた義足のモデル、ローレン photography: Melodie Jeng interview & text: Chiharu Itagaki 9 ヴィンテージ・プロの最愛ブランド