2022.05.07

【こんにちは、世界のシュプーリーさん】カミラ・バンゾさん FROM MEXICO CITY

Camila Banzo

ヴィンテージショップla vintaJeオーナー、BANZOデザイナー
Instagram: @banzo__

13歳からヴィンテージの洋服に夢中になり、ミラノでファッションデザインを学んだ後、メキシコに帰国。3年前に、ヴィンテージショップla vintaJeをオープンし、2021年にBANZOを始動。

素材との出合いから生まれるロマンティックな珠玉のピース

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BANZOのシャツにヴィンテージデニム、Bimba y Lolaの靴。三つ編みに緑のリボンを巻いた彼女の日常着

メキシコシティの中でも歴史的建造物が多く残り、モードやアートの中心としても賑わうローマ地区で暮らすカミラ。ペドロ・アルモドバルの映画をイメージしたインテリアやスタイルを見れば、彼女がこのエリアを好きな理由がわかる。「ロマンティックな部分と構築的でシンプルなもの、両極端な要素の調和が私のスタイルだと思います。まるで山羊座の太陽と蟹座の月を持つ私の性格のように」

両親と訪れたフリーマーケットで出合ったスパンコールの装飾が美しい一着。当時13歳の彼女は新品にはない魅力に心惹かれ、以来、メキシコ、留学先のミラノでヴィンテージの収集を続けてきた。膨大になった自身のコレクションを売り始めたことがきっかけで、la vintaJeを開店したのは3年前。ある日、店先でヴィンテージピースを眺めていると「『そうだ、古着を分解して、デザインすればいいんだ』と思いついたんです。BANZO誕生の瞬間。自分のブランドを持つなら、少し変わったことがしたかったし、よりサステイナブルにしたかった。ユニークなものを作るためにゼロから始める必要はないと思うんですよね」。

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1 1930年代築のアパートのエントランスはメキシコの古きよき趣が残る自宅のお気に入りエリア。伝統的なペチコートをスカートに、ブレザーは父からのお下がり。彼女が初めてリメイクした思い出の一着

2 リネンパンツにグッチのヒール、ブルックス ブラザーズの紺ブレザーを合わせて

3 クロップド丈のエプロンブレザーはBANZOの代表的アイテム。$240 

4 手作業のビース刺しゅうがチャーミングな新商品のシャツ$110

※$1=約122円です(3月31日現在)。
SOURCE:SPUR 2022年6月号「こんにちは、世界のシュプーリーさん」
interview & text: Mari Fukuda

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