ブルジョアの家庭に生まれ、18歳で作家デビュー。瞬く間に文壇の寵児となったフランソワーズ・サガン。型破りな性格で、晩年はドラッグや脱税などスキャンダラスな話題にも事欠かなかった。それでも常に、知性とエレガンスを持ち続けた彼女の装いは、ベーシックに回帰する流れの今改めて新鮮に映る。定番のアイテムはクリーンなニットやシャツ、スカート、パンツ。トップスやスカーフで品よく柄を取り入れるセンスも際立つ。質のいいものを厳選し、過度に飾り立てない姿で、「ノンシャラン」を体現していた。
フランソワーズ・サガン
1935年、フランス生まれ。小説家。1954年にデビュー作『悲しみよ こんにちは』を発表。同年、批評家賞「プリ・デ・クリティック」を受賞しベストセラーに。その後コンスタントに創作を続け、映画化された作品も多数。