2016年にスタートした日本ブランドのATON(エイトン)。長く愛せるベーシックなデザインはさることながら、着用時の美しいシルエットも多くの人を虜にしている。ブランド名の由来はA to N、“あ”から“ん”まで。その名の通り、原材料から完成にいたるまで、国内のファクトリーと密に連携を取って作られたアイテムにはこだわりが満載。スタイリストのYAMAZAKIとSPUR.JPエディターのAKIYAMAがプレスルームに潜入し、新作から定番まで、クローゼットに追加すべきアイテムをご紹介。
2016年にスタートした日本ブランドのATON(エイトン)。長く愛せるベーシックなデザインはさることながら、着用時の美しいシルエットも多くの人を虜にしている。ブランド名の由来はA to N、“あ”から“ん”まで。その名の通り、原材料から完成にいたるまで、国内のファクトリーと密に連携を取って作られたアイテムにはこだわりが満載。スタイリストのYAMAZAKIとSPUR.JPエディターのAKIYAMAがプレスルームに潜入し、新作から定番まで、クローゼットに追加すべきアイテムをご紹介。
A ドライタッチで伸縮性があるのもポイント。繊維の長いスーピマコットンを、空気紡績という技術で空気を含ませながら紡いでいくことで、耐久性に優れた生地に仕上がるそう。
Y こちらはメンズアイテムで02、04、06の3サイズ展開。個人的には、大きすぎると着られている感があったり、カジュアルになりすぎたりしてしまうので、ややコンパクトに着られる02を愛用しています。
チクチクとは無縁! モヘアの心地よさに包まれて
A モヘアの中でも上質とされる、生後3ヶ月までの子山羊の毛を65%使用したセーター。着心地はいかがですか?
Y モヘアって毛が硬いと「おや?」と思うことがあるけれど、これはまったくチクチクしないです。毛が細いので本当にやわらかい。畦編みで肌離れがよく、素肌の上から着ても心地いいです。
A このシアー感も絶妙ですね!
Y ふわっとしたモヘアには、あえてメンズサイズのスウェットパンツを合わせました。異なる表情のコントラストが楽しめます。
Y 肌馴染みのいいピンクの色味もきれい。
A ピンクのほか、ベージュ、グリーン、チャコールグレーの4色展開です。
Y 同素材でポロカーディガンとベストもラインナップ。
A ベストはアームホールが大きくてレイヤードもしやすそう! これからの季節に重宝しますね。
ハナミズキで染め上げたバーガンディのフーディ
A 続いては、ブランド創業時から人気のフーディです。
Y もっとゆったりしたシルエットかと思っていたのですが、襟の立ち上がり具合と、裾や袖のフィット感が抜群。美しいシルエットが堪能できます。
A 太番手の糸を、通常の倍の密度で限界まで編み上げているからこその、ほどよい肉厚さと、品のよさがありますね。
Y 袖口の内側は、リブをトライアングルにすることで力を分散し、ほつれにくい仕様に。細かな気遣いと機能性に感動です。
オーセンティックなトレンチコートで秋を迎えたい
Y こちらもブランドスタート時から定番のトレンチコート。一見シンプルですが、侮るなかれ。使用されているウエストポイントという素材は、昔アメリカ陸軍の上級士官の制服に使われていたもの。太平洋戦争後に、国内の高い紡績技術を集結させ、その素材を再現し、日本の技術力を見せつけるべく、連合国最高司令官にプレゼントしたとか。その素材の作り方が記載された当時のレシピが昔の工場で発見され、エイトンではそれを元に解析・復刻・進化させ、独自のウエストポイント素材を完成させたそうです。
A なんと、そんな深い歴史が......! さすが、素材への探究が計り知れないエイトンならではのエピソード。
Y 毎年さりげなくデザインのアップデートを繰り返しているそうですが、今季はディテールが極限まで削ぎ落とされていて、より洗練された空気感が漂います。ベルトも金具がないシンプル仕様。首もとまでボタンを閉めてハイネック気味に着ても、また違った印象が楽しめそう!
A このトレンチコートは、カリフォルニアで厳選された高クオリティの綿花、サンフォーキンコットンのみを使用しているんだって。
Y 肉厚ですけどやわらかさもあって、程よいハリと光沢感が美しい。
A まさに“一生もの”のトレンチコートといえますね。
とろけるような肌触りにうっとり! シルク100%のジャケット&スカート
Y こちらは、シルクモッサというシルク100%のエイトンオリジナル素材を使用したジャケットとスカート。
A シルキーな肌触りとスエードっぽい光沢感がたまらない。シルクを起毛させることで、極上のなめらかさが出せるのだとか。
Y ジャケットのインに先ほどの白Tシャツを合わせて、肩肘張らない装いに仕上げてみました。
A ジャケットのポケットがシームレスになっているので、見た目もスマート。このセットアップ、Yさんのようにさらっと着こなせたら、相当かっこいい!
カシミヤ100%の暖かさを堪能して
A お次は、富山県にある北アルプス立山連峰の裾野にある工場で製作したカシミヤ100%のカーディガンです。立山のふんだんな雪解け水の中でゆったりとニットを洗い上げることで、この美しい発色と繊細な起毛感が生まれるのだそう。
Y カーディガンタイプなので、開き具合を自分で調整できるのもいいですね。ホールガーメントで縫い目がないから、すっきりとした印象。
A 下はインナーのみで、着こまなくても暖かそうだね! ニットは着膨れが気になるけれど、今季は着用時の美しさも改良されているとか。
Y 確かにコンパクトなバランスで着られます。そして何よりものすごく気持ちいい。これ、欲しいです。
1年中愛用できる軽やかなウールパンツ
A ウールとナイロンを組み合わせて作られたパンツは、ドレープ感が美しい!
Y ウールだけど生地がとっても軽やか。ゴワッと感もなく、けれど体のラインを拾わない。シーズンレスに穿けるので、1着あったら手放せなくなりそう!