ついに、エルメスのバッグ

それなりに社会人生活も長いです。ファッション誌の現場に長く身を置いておりまして、多分ハイブランドの素敵なものなどを見る機会は多い方なのかと思っているのですが、ついに、ついに……! ずっと憧れていたものを手に入れました。このエピソードに関して、書くのも恐れ多すぎて半年ぐらい寝かせていたことをお許しください。

「エルメスのバッグ」。字面だけでこのパワー。ケリー、バーキン、コンスタンス。見れば見るほど本当に素敵で「いつかは……!」とずっと憧れていたのですが、果たして毎日スーパーカジュアルルックの自分にあれを持ちこなす技量があるのか? いやない…とときめいては諦める日々が続いていました。そんな時に出会ったのが、こちらのバッグ。

「シルキー・シティ」。フラットな形のレザーにショルダーストラップがついている、とてもシンプルなデザインのバッグです。レザーは切りっぱなしで、ストラップは長さを調節すればクロスボディにもショルダーにもなる。中央のロゴ入りのパーツが唯一のアクセントなのですが、こちらには重みがありクロージャーの役割を担っています。

いちばん好きなのが、持った時のこのくったり感! 携帯、財布、iPadまで入るサイズながら、いい意味で存在感がないというか、日々のスタイリングに本当にさりげなく寄り添ってくれるのです。今のところ手持ちのワードローブで合わない服は一枚もないという万能ぶり。それでいて、上質なレザーの質感が確実に自分を格上げしてくれる。さまざまなカラーが出ているようなのですが、店舗でこのダークブラウンを見た瞬間に「これは……決断の時なのではないか」とゴクリと喉がなりました。

コロナ禍の中で外に出かける機会も減り、このような仕事をしている身でもファッションに対する情熱を失いそうになることも多いです。当然、服を買うということも少なくなりました。その中で、本当に心ときめくものに出会えたこと、持つだけでウキウキするものが自分のクローゼットにあるって、幸せだなあと改めて感じています。

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エディターOKUDA

ミニマリストに憧れながらも、己の物欲と食欲から逃れられません。好物は生ビールと生牡蠣と生肉、そして大きなイヤリング。

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