「壁の花」って、美しい

先日、小学2年生の息子が、「A君はモテるから絶対チョコレートいっぱいもらえる。でも僕はひとつももらえないと思う」と言ってきました。うちはバレンタインデーにチョコを贈る習慣はなく、なるべく遠ざけてきたはずなのに、小学生にもなると親の知らないところでいろんな情報が飛び交い、世間の習慣が刷り込まれ、再生産されていくのだなあと改めて思いました。

そんな母は、チョコレートを贈るよりお花がほしい派です。毎年この時期にはニューヨークコレクションが行われていて、14日になるとモデルたちがバラを一輪手にしてバックステージから急ぎ足で出てくる光景が風物詩でした。初めてそれを目撃して以来、めっちゃ素敵〜と憧れていました。まあそんな洒落た相手がいるわけではないので、自分で自分にお花を買っています。そこでご紹介したいのが、この壁掛け一輪挿し!

実はこれ、親友が出産祝いの返礼品として贈ってくれた物なのですが、花束を飾るセンスに欠けている自分にとってこれ以上最高のフラワーベースはない!と思っている逸品。お気に入りの一輪を挿すだけで、部屋がガラッとおしゃれになるのです。あまりに素敵なので、どこの?と前のめりに尋ねてしまったほど。答えは、インテリアショップ、ブルペンのアイテムでした。

何より心憎いのは「壁の花」って美しいと気づかせてくれることです。パーティ会場で輪に入れず、壁際でひとりぼっちでいる女性を指す比喩として使われる言葉でしたが、いやいや、ほっといてくれよ、壁の花がいいじゃないかと。モテてもいいし、モテなくてもいいし。それぞれが美しい。息子にもそう思える日が早くくるといいなと願っております。

 

 

 

エディターKINUGASAプロフィール画像
エディターKINUGASA

顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。

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