2021.06.04

ステイホーム中のセラピー、自分の「祭壇」を作ろう

わちゃわちゃと増え続けるジュエリー。皆さんどう収納していますか?

無駄のない設計でオーダーメイドしたジュエリーチェストに、スッキリ収納? 理想的かもしれません。ですが、見えていないものはすぐ忘れてしまう私。うっかりすると、せっかくのお宝もタンスの肥やしになってしまいがちです。

というわけで、ガラスのお皿やら、HAYの木製ハンドオブジェやら、ジュエリースタンドやらに分散し、「見える」収納してきました(「見せる」収納でなく、「見える」収納)。

ところが、中でもお気に入りのジュエリーをかけていたスタンドがある日突然、バターンとぶっ壊れたのです。

お恥ずかしながら、このジュエリースタンドはかなり年季が入っていました。何かというと、学生時代に買ったスイマーのもの! 懐かしいという方も多いでしょう。大中や文化屋雑貨店と並んで乙女の聖地だったスイマー。キッチュなショッキングピンクのプラスチック製です。ネックレスをかけられるスタンドと、スタッドピアスを差し込めるバタフライモチーフが一体化していて、なかなか便利でした。「捨てられない」キャラも相まり、数十年も使い続けておりましたが、それがついにバターンと倒れて壊れてしまいました。

これを機に、大人なジュエリースタンドデビューしよう。頭の中には、実は構想がありました。カラージェムやパールなど、持っているジュエリーが甘めなので、逆にスタンドはソリッドなメタル製で、カオスな部屋に適度な緊張感をもたらしてくれるもの。ある日インスタグラムを泳いでいたら、勝手に脳内に作り上げていたイメージがドンピシャで出てきてビックリ!(最近、そういうことありませんか? ガジェットは自分以上に自分を知っている……

コンクリートの土台に差し込み、アタッチメントを好きなところで差し込んで使います。サクッと組み立てられます。

Hayatotsutsumiというレーベルで、ジュエリーブランドから派生したプロダクトラインです。「マルチスタンド」という商品に、アタッチメントがついて、接続するとジュエリーをたくさん引っ掛けられるというもの。マットなゴールドの真鍮に、コンクリートの土台。インダストリアルなムードもありますが、華奢な線だったりコンクリートの凹凸に詩的な繊細さも漂います。

オンラインで受注していたので、早速申し込みました! オーダーしてから作っていただき、商品が届くまで待つのも楽しい。組み立てはとても簡単で、一つ一つ、どこにどのジュエリーをかけようかというディスプレイ作業は、セラピーちっくでもあり、良い気分転換に。定期的にジュエリーを入れ替えてもいいですし。

それにこのスタンド、「祭壇」みがあるんですよね。ステイホームの精神の拠り所、自分の聖域作りのコアとして欠かせない存在に。

ちなみに壊れたスイマーですが、今や貴重な「文化遺産」では? と思い手元にとどめていたところ、娘がボンドで修復して自分のおもちゃのアクセサリーを飾っています。

エディターNAMIKIプロフィール画像
エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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