「書く」作業が好きだから。2023年も【エルメス】の手帳と一緒に

「もう、全てをアプリとかデジタルで管理することに疲れたんやーっ!」 

ある日、スマホを握りしめていた私の中の誰かが全力で叫びました。 以来、グーグルカレンダーとは少し距離を置いています。

部内資料、共有スケジュール、いろいろなものの申請、などなどオンラインで管理できるようになって実際とっても便利になりました。だから紙が一番!とは全く思ってないのですが、なんといいますか、画面上でコピペしたり、キーボードで入力したりする作業が多すぎて、作業自体が均質・均一化されてメリハリがなくなる気がしています。毎日、アウトプットや記録のための身体的動作が全く同じだと飽きるし、ダレるといいますか・・・。

 

エルメルの紙袋と手帳
毎年レフィルを買いにエルメスに行くのも、ちょっとワクワクします

あるいは新しく確定したスケジュールを入力しようとしてスマホを取り出したのに、メール通知に気がついて、メールを急ぎ送ったりしているうちに、 Teamsでも通知がきていてこちらも必死で返事を返し……。とかやっていたら、本来の目的だったスケジュールを入れるっていう作業をうっかり忘れそうになることも(実際忘れることも汗)・・・。この“アプリホッピング”状態にも時々、疲れてしまいまして。これって私がデジタルネイティブじゃないからでしょうかね?(ぼやき)。

結果、自分のスケジュールは手帳に書くという「アナログ作業を適度に取り入れる」作戦に行き着きました。 あくまで個人の感覚ですがPCやスマホを操作するのとは違う刺激が入り、仕事の作業に変化がつくようで、自分にはあっています。デジタルのフォントに埋め尽くされている今の生活で、手書きの文字は記憶にも残りやすい気もしたり。

 そんなわけで、愛用しているのがエルメスの手帳です。実はこちらは約20年ほど前、駆け出しエディターのときに買ったマイヴィンテージとも言えるもの。時々、他の手帳を使ってみたり、デジタルにしたり、と色々寄り道をしましたが、結局戻ってきたのはこのエルメスです。 

 入社したての頃、バリバリ働いていた先輩エディターや、売れっ子スタイリストさんが使っていたキラキラとした情景が刷り込みのように記憶に残っていて、自分の中では「素敵な大人の証明」という感覚が根底にあります。だから使っていると少しだけ背筋が伸びる。手帳を開くときに、ふわっと気分が高揚する。長い年月を毎日一緒に過ごしているので、傷がついたり、汚れもあったりしますが、それも「苦楽を共にしてきた」物語の証。同時に「お互い自分なりに頑張ってきたよね」という手帳からのメッセージとして(勝手に)変換されて、愛着があります。

エルメスの手帳
レフィルはスケジュール帳、白いメモ紙、ミニノートがセットに。毎年変わる絵柄も楽しみの一つ

とはいえ、地味に不便さを感じる瞬間はありますし、自分が書きなぐった文字が判読できなくて「暗号かっ!」と思わず突っ込みたくなったり、つけてある印の意味がわからなくなるなど、自分自身の管理能力の問題が可視化されたりすることも・・・。でもそれもまあ、生活の機微やおかしみとして受け止めることにしています。

 「手帳」というものの販売数が減っていると聞きますし、こちらの手帳カバーも以前と比べて在庫や種類を絞っているそう。その一方で仕事の作業に「手書き」を意識的に取り入れるという人も周りで増えているし、手帳回帰派もちらほら(こちらの記事でエルメスの手帳デビューをしたKINUGASAも、引き続き愛用しているようです。手帳派ウェルカム!)。

わたしも、2023年、またはその先もしばらくは、このエルメスの手帳と一緒に「あえてアナログ」というライフハックを楽しみたいと思います。

 

エディターASADAプロフィール画像
エディターASADA

主に美容担当。山登りなど自然に触れることが好き。最近は健康とかインナービューティとかいう言葉にめっぽう弱くなりました。

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