替えがきかない名品。やっぱり名刺入れは【エルメス】のカルヴィがいい!

昨年秋のミラノ出張中、愛用していた名刺入れをなくしました。ホテルに戻ってきてバッグの中に入れていたはずのカードケースがない! と一瞬焦ったものの、分刻みのスケジュールをこなした疲労感から「お財布じゃなかっただけラッキー」、「定番品だから悔しいけどまた買おう」とポジティブに変換して思考停止。すぐに眠りにつきました。

そんなわけで事の重大さを知ったのはなくしてしばらく経った後、名刺入れを新調しようと出かけたときでした。前回同様、エルメスでカードケースを探している旨を伝えると「全世界的に品薄の状態で、現在は在庫がありません」との返答が。様々な事情から近年エルメスのレザーグッズの希少性が高まっていることは耳にしていましたが、現在はベーシックなカードケースも手に入りづらいものとなっていたのです……。

簡単には手に入らない、だけど手にしたい

そこから名刺入れ探しの旅が始まりました。様々なショップに出掛けてはチェックして、挨拶するたびにお相手の名刺入れを凝視する日々。数十個のカードケースを手にした中で魅力的なものがたくさんありましたが、どうしても愛用していたあの名品を忘れることができない……。そんな時に事の顛末を話していた友人から「ショップに出掛けたら在庫があったよ」との連絡が!すぐさまお願いしてゲットしました。

辿り着いた運命の名刺入れは、やっぱりエルメスのカードケース“カルヴィ”。削ぎ落とされたミニマルなデザインでありながら、上質なレザーと美しい発色で一目でどこのものだがわかる唯一無二の名品です。いくつになっても緊張する“はじめまして”の瞬間に頼もしい、私にとってはお守りのような存在でもあります。美しいルックスはもちろん、柔らかな素材で名刺の出し入れがしやすく、しっかりとマチがあるので収納力が高いことなど機能面も素晴らしく、他のものを選ぶことができませんでした。

エルメスのカルヴィ
価格は52800円、カラーによって価格が異なるそうです。
エルメスのボックス
何度手にしても心躍る、エルメスのボックス

ブルーにもエルメスならではの魅力がある

カルヴィといえば豊富なカラーバリエーションでも知られていますが、私が選んだのはBlue du nord(ブルーノール)という名の明るい水色。あえて以前使っていたものと似た、ブルーを選びました。それだけ、エルメスのブルーには心惹かれる魅力があるんです。アイコニックなオレンジやエレガントなトープを好きな方が多いですが、ブルーにも劣らない魅力がある。目を引くけど派手すぎず、気品溢れる色合いは、他ではなかなか出合うことができません。ブルーノールは晴れた日の空のような見るたびに多幸感に包まれる色。清潔感があってどんな場面でも自信をくれそう! とすぐにこの色に決めました。

周辺調査をしてみたところ、カルヴィは在庫僅少ではあるものの入荷の頻度は高く、偶然立ち寄ったお店で出合ったという仕事仲間もいました。予約をできるケースもあるらしく、スタッフの方に相談してみるという手も。思い立ってすぐに手に取ることはできないですが、待ったり、探したりといった手間をかける価値のあるもの。2代目を手にして、深く実感しています。

エルメスのカルヴィ、ブルーノート
改めて手にしてみると、滑らかな手触りにも感動します。
エルメスのカルヴィ、中面
刻印と金具はシルバー、ブルー×シルバーの洗練配色も素敵です。
エディターHAプロフィール画像
エディターHA

ワードローブの中心はデニムとメンズのシャツ。『スターウォーズ』シリーズに出てくるイウォークに似た犬と暮らしています。

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