ミニとロングの中間、ミディアムサイズの財布がよかった! カリマー VT wallet ¥4,950(H10.5xW13.5xD2.5cm ) 我々が追い求める小さな課題のひとつに、「旅財布」があります。このサイトでも旅の達人たちによって何度語られてきたことか。パスポートも入る長財布派、ひとりっぷ先輩を先駆とする身軽なジップポーチ派、激ミニ派、コンパクト派……。それぞれに求める条件があり、それぞれの使い勝手の良さに納得します。かくいう私も長財布やジップポーチなど、さまざまな旅財布の変遷を経てきたのですが、今回ひさびさの海外取材で発見がありました。それが「大きすぎず、小さすぎない」ミディアムサイズのカリマーVTワレットです。これがキャッシュレス時代の旅取材に、実に、実に、便利だった! 引き出しが多く、懐の深い収納力を解剖 まずはバリバリと中身を開いた様子 3つ折りのナイロンウォレットなのですが、とにかくポケットの数と種類が多い。まず財布を開くと3つのスロットがついたカード入れが見開きに。ここにはクレジットカードと交通系ICなど、決済用のカードをまとめて。ホテルのカードキーも入れちゃいます。 メッシュポケットとカードスロットも出現 めくるとさらにもうひとつ、3スロットのカード入れと、ちょっと容量のあるメッシュポケットが現れます。私はスロットにサブのクレジットカードを、メッシュポケットには名刺を入れていますが、ここに訪れた店のステッカーなどを入れるのもありですね。 お札入れが完全分離していて整理しやすい 札入れはスリット式とジップ式の2種。現地通貨のお札をまずスリットに入れます。ジップポケットの方はかなり容量があるので、どんどん増えるレシートと、いざという時の日本円を収納。ちなみにこの奥にはさらに小さな内ポケットもあって、airタグを入れられる仕様になっているのです。 コインケースはコインだけじゃなく、なんでも入れちゃえます。 コインケースは外側にあり、マチもついています。小銭を使う機会がほぼなくなったので、ここはマルチに活用します。溜まっていくショップカードに、薬や安全ピンを入れておいたり、ジュエリーケースにもなる。というわけでこの財布、財布以上にいろんなものを入れられるのです。いわばオールインワンポーチ? いや、ドラえもんの「四次元ポケット」的なものと言えるかも。 ユーティリティの高さに加え「失くしにくい」のが素晴らしい 札入れの奥にある、秘密の内ポケット! キャッシュレスが主流になり、確かにお札と小銭の出番は激減しました。がしかし、旅って何気にお金以外の「カードと小さい紙モノ」がめっちゃ増えませんか? レシートを筆頭に、思い出になるチケット、ショップカード、ステッカーなんかも思わず持ち帰ってしまいますよね。また出番が多いのはキャッシュカードだけじゃない。ホテルのカードキー、交通系IC、現地で使えるプリペイドカードなどなどなど。すると、ウルトラズボラな私の場合、ミニ財布では入り切らない。バッグの中がカオスになってしまいます。逆に長財布だと出し入れが面倒。ちゃんとした人には信じられないかもしれませんが、サイズが大きいほど、丸ごとテーブルの上やタクシーの座席に置き忘れていくリスクが高まるのですよ……まして仕事の取材の際は、自分の名刺を出して、ショップカードをもらって、お話を聞いて、買取があれば支払いをして、レシートをもらって……という一連の流れの繰り返し。それをスムースに行うのにぴったりなのは何かと考えると、貴重品かつ頻繁に出し入れするアイテムが、バッグの中でひとつに収まるミディアムサイズだったというわけです。 カリマーといえば、どこかクラシックなムードのある英国の老舗アウトドアメーカー。このお財布もぱっと見は質実剛健、だけど中身を開けば、きっちり行き届いた整頓上手なポケットが現れる、そんなところが頼れます。海外旅行中、財布に求めるものとして一番大事なことって、詰まるところは実用性よりとにかく「失くさない」こと。その点においてもこの存在感はちょうどいい。次の長期海外渡航の機会には、内ポケット用のairタグも仕込んで、万全の体制で臨もうと目論んでいます。 2024年7月号 【パッキング・旅支度グッズ】どこでも快適に過ごす人の名品をリサーチ - 2024年7月号MAGAZINE(雑誌) | SPUR ひとりっぷ®でお馴染み福井由美子(ひとりっP)による「Have a nice ひとりっぷ!」 | SPUR エディターKUBOTA 幾星霜をこえて編集部に出戻ってまいりました。活字を読むこと、脂と塩気、2匹の保護猫、平和と雑談を愛します。 記事一覧を見る