私たちの服と思い出【ドレス編】

着る人によってさまざまな思い出が詰まったドレス。浜口京子さんが色違いで購入するほど気に入った一着や何世代も経て受け継がれたものなど、特別なドレスを思い出とともに

「締めつけがなく着心地がいいPLAIN PEOPLEのドレス。筋肉質な体型のカバーにもなります。2カ月後に黒も色違いで揃えました」
浜口京子/東京都/レスラー

「20代に結婚式用に購入したディオールのドレス。私にとって初のメゾンブランドのヴィンテージです。ディオールの美意識が凝縮されたテキスタイルは時代を超えて美しく、何歳になっても似合う自分でいたいと思わせてくれます」
鈴木里美/東京都/FUROL主宰

「今はなき古着店、エマで買いました。グッチ銀座店オープンの際、フリーダ・ジャンニーニの取材に着ていくと、頻繁に70年代に着想を得ていた彼女はひと目でそれが70年代のものとわかったようで話が弾みました」
平工京子/東京都/エディター・OPTIONSディレクター

「お金のないアシスタント時代に、師匠から余ったシルク生地をもらい、それを自分で縫ってこのドレスを作りました」
井伊百合子/東京都/スタイリスト

「この服を着ていると母に似ていると言われます」
メイリン(ZOMBIE-CHANG)/東京都/アーティスト

「50年代のドレスは袖に相当ボリュームがあるため、人込みを歩いていると周囲の人がよけてくれて楽なんです」
小澤みちる/東京都/birthdeathバイヤー

「マーク・ジェイコブスが手がけていた時代のルイ・ヴィトンのものです。丈が長くて歩きづらいので友人の結婚式に一度着たきりですが、大好きな一着です」
瀬谷慶子/パリ/seya.クリエイティブディレクター

「子どものお宮参りの際に祖母が着ていた、祖母の友人の手作りワンピース。20年後、初孫が生まれたときには今度は私が着ました。服は代々受け継がれていくのだなと思いました」
松浦のり子/京都府/主婦

「マキシ丈しか欲しくないと豪語する私には珍しいFENDIの膝丈ワンピース。思い出の写真はほぼこの服を着ています」
清水洋子/東京都/お弁当アーティスト

「初仕事の前日に気合を込めて買ったステラ マッカートニーのドレス。今も大事に着ていて見るたび初心に帰ります」
大田亜依/熊本県/販売員

「80年代初頭、"欲しいものは足で探す"時代に娘の入学式用に買ったヨウジヤマモトのリトルブラックドレス。その娘もまた、孫の七五三という大切なイベントで着てくれました」
増島泰子/静岡県/主婦

「友人の結婚式に母が出してきてくれたのは、40年前母が嫁ぐ際に、祖母が見立てたドレス。時を超えて彩りを添えてくれました」
松宮 文/東京都/会社員

「留学中のバイト先で支給されたサマードレスの制服。その会社に就職し、とても楽しかった日々の思い出が詰まっています」
高瀬綾乃/東京都/デザイナー

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SPUR NATIONAL FASHION STORY PROJECT

「あなたとファッションにまつわる物語を教えてください」。この問いかけに寄せられた皆さんの思い出をもとに特別なコンテンツとしてまとめました。記憶の中のどの服にもストーリーがあり、その物語の主人公はあなたです。

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