佐藤栞里が偏愛する定番&名品アイテム【あの人のお気に入りvol.５】

【ボッテガ・ヴェネタのTシャツ】夏の定番白Tシャツ

夏といえば「白T！ デニム！ ビーサン！」が私の定番なのですが、その中でラグジュアリーなTシャツがあったらいいなと、昨年、手に入れたものです。シンプルなデザインながら、首周りがスクエアでクロップド丈、上質な素材感にボッテガらしい個性が溢れています。いいものは欲しいけれどやっぱり普段使いしたいので、自宅で洗濯できない繊細すぎる素材は難しくて。これはいいものだけど、素材が薄過ぎないから、たくさん着て自宅で丁寧に手洗いしています。

【メリル ロッゲのドレス】ショートヘアとガーリーなドレスでバランスを楽しむ

基本的に好きなものがボーイッシュでカジュアルなものだから、これまでドレスを選ぶときにも、シンプルなデザインを手に取ることが多かったんです。髪を切ってからは、甘めのデザインでも、ちょうどいいバランスで着られることに気がついて、選択肢が広がりました。

このワンピースは、初めてのメリル ロッゲのアイテムです。デザイナーのメリル・ロッゲさんは、ドリス ヴァン ノッテンのチーフデザイナーをされていた方なんですね。私はドリスも大好きで、どこか共通するムードがあるからなのか、ショップで見た瞬間、一目惚れしました。リボン使いやタイトなシルエットはフェミニンさもあるけれど、素材感や深く入ったスリットがビターに引き締めてくれて。“10代の頃の気持ち”を思い起こすような甘酸っぱさもある一着です。

【ルメールのシューズ】遊び心が光るレースアップデザイン

ルメールも大好きなブランドのひとつで、デニムのセットアップなどの洋服を愛用しているのですが、シューズは初めて。レースアップタイプはちょっと面倒かなと躊躇しましたが、たまにはストリングスやリボンで、ちゃんとおしゃれをする気持ちを忘れてはいけないな、と自分に言い聞かせて購入しました。でも、最初は面倒だと思っていたレースアップも、脚の上のほうで結べばフェミニンな印象になるし、足首あたりでくしゅっとまとめたらラフな雰囲気にもなって、一足でいろんなニュアンスが楽しめます。とても歩きやすくてお気に入りです。

【ミュウミュウのバッグ】本当はガシガシ使いたい、憧れバッグ

バッグはこれまで、「ストラップで肩にかけて両手を空けておきたい！」と思っていたので、片手でしっかり持つタイプは初めて。ミュウミュウのコレクションのスタイリングのように、抱えて持ってみたり、芝生の上にも置いたり、ラフにガシガシ使ってみたいという気持ちでいるのですが、緊張してしまって、このバッグでお出かけするのはまだこれからです（笑）。大人としてきちんとした場所にもふさわしいバッグが欲しいと思ったときに、遊び心がありつつ上品でシックなミュウミュウはぴったり。いい革小物を買うときは、間違いのない黒を選びがちなのですが、このブラウンはアクセサリー感覚で持つことができて、コーディネートで主張しすぎないところもうれしいポイントです。

【ミュウミュウのブルゾンジャケット】どんなスタイルにも合わせられる万能な一着

ミュウミュウのジップジャケットが大好き。2024年春夏コレクションのジャケットは、きれいなスタイルにもカジュアルなスタイルにも合わせやすい万能なデザインと、高カカオチョコレートのようなダークブラウンがお気に入りです。デニムにもガーリーなドレスに合わせても可愛い。テーラードのジャケットにも憧れるけれど、まだ私には早いかなと思って、カジュアルにも着られるこのジャケットが活躍。素材にモヘアが入っているので少しつやもあって、ほどよい上品さもあります。

【パテック フィリップの時計】30歳の記念に、時を刻むヴィンテージウォッチ

30歳の記念として購入した、ヴィンテージのパテック フィリップです。年齢の節目には、時計を買うようにしていて、20歳のときは、ジャガー・ルクルトでした。父が時計好きなので、「今の栞里にはこれがいいんじゃない？」とアドバイスしてくれるんです。父はこの先の40歳、50歳の記念に買う時計もリストアップしてくれているそうです（笑）。この時計は、私も気になっていたので思いきって手に入れました。普段はカジュアルな時計を使っているのですが、尊敬する先輩に会うときや、少し緊張するようなシーンで、お守りのような気持ちでつけています。いつもの自分をアップグレードしてくれるような時計です。

【BELLAのシュシュ】ヘアスタイルのスパイスになる大ぶりなシュシュ

スタイリストの高木千智さんが手がけているBELLAのシュシュは、大ぶりなサイズと、素材感が素敵なんです。髪が長いときにはラフなお団子にまとめても、いいアクセントになったし、ショートの今は、毛先が見えないくらいの感覚でつけてもいい。シュシュの素材によっては甘過ぎてしまうときもあるけれど、このシュシュは、大きなサイズ感と素材で、ヘアスタイルにほどよいスパイスをプラスしてくれます。

【OLIVER GOLDSMITH for Continuerのサングラス】夏に必須のアイウェアはアクセサリー感覚で

夏は大好きな季節なのですが、強すぎる日差しにはサングラスが必須です。キャットアイのサングラスに憧れているのですが、まだ私にはトゥーマッチな気がして、今年は、ややキャットアイなこのデザインに挑戦しました。ショップの方によると、これは70年代や80年代の昔からあるデザインの復刻だそうです。昔から長く愛されているもの、というエピソードも購入を後押ししてくれました。グリーンのレンズだから、アクセサリーやメイクの延長という感覚でつけることができるし、主張し過ぎず、街に自然に溶け込めるデザインもお気に入りです。

【ジルサンダーのパンツ】とろける素材と光沢感が美しい

ジルサンダー2024年春夏コレクションのアイテムです。裾できゅっと絞ることもできるけれど、ストンとそのままで履いています。トラックパンツのようなデザインですが、上品な光沢感があって、ウエストの切り替えやリボンがガーリーな雰囲気。普段はクリーム色のタンクトップと合わせてシンプルに着ています。スポーティなデザインで、これがもしジャージやチノ素材だったら、そのまま芝生に寝転がったりしてしまいます。でも、なんといってもジルサンダーですから、自然と丁寧な所作になるんですよね（笑）。

【ボッテガ・ヴェネタのシューズ】足にフィットして歩きやすい！

毎年恒例の家族旅行で昨年、ハワイで出合ったのがボッテガ・ヴェネタのノット ミュールです。高級なレストランにも履いていけるようなドレッシーなサンダルをずっと探していて。ヌーディな色も素敵だったのですが、やっぱり間違いのない黒を選びました。カジュアルなスタイルとも好相性で、歩きやすいところが気に入っています。私たちは食べることが大好きな家族なのでハワイに限らず、食がおいしい国に旅行をするのが常なのですが、今回は物価が高くて驚きました。いつもは後悔するまで食べるけれど、物価のおかげで少食になって、結果的にちょうどよかった（笑）。このミュールを履くと、ハワイ旅行の楽しい思い出も蘇りますね。