一枚で様になる、春のワンピース【おしゃれなあの人の通勤スタイル vol.14】

感度の高いファッショニスタたちをも唸らせる、セレクトショップ・ビオトープでプレスを担当する楠原愛さん。今回は一枚で様になる、春の「ワンピース」事情について伺った。

一枚ではもちろん、レイヤードしたりジャケットに合わせたりと万能なワンピースだが、一歩間違うとオフィスシーンに相応しくないコーディネートに陥ることも……。オフィスシーンで使えるワンピースを吟味する際のポイントを尋ねると、「一枚でコーディネートが完成する便利なアイテムだからこそ、丈感やシルエットなど、自身の身長や体型に合わせたものを選ぶことが重要だと思います。これらを無視して着心地やラクさを重視し過ぎると、着太りしてスタイル悪く見えてしまったり、コンサバやカジュアルに転んでしまうので、ディテールの効いているものを選ぶのもおすすめです。オフィスシーンでは、どこかに“きちんと感”が出るような小物選びもポイントだと思います」と話してくれた。

今回楠原さんが披露してくれたコーディネートのポイントは、ジル サンダーの潔い白のシャツワンピース。「とてもシンプルなデザインですが、着てみるとハリのある上質なコットン素材とシルエット、襟元や袖、ボタンまでディテールの美しさが際立ちます。また仕事でシャツワンピースを着るときは、全体のバランスがよく見え、カジュアルにならないようヒールのあるシューズを合わせるようにしています。小物にはパコ ラバンヌのクリアチェーンポシェットを合わせて旬度をプラスしました」と、ワンピースが際立つ洗練されたミニマルスタイルのポイントを語ってくれた。

仕事で外部の人に会う機会が多いため、一枚でもきちんと見えるシャツワンピースを選ぶことが多いと話す楠原さんは、自身のいかり肩を理解したうえでアイテム選びを行なっていると言う。フリーサイズ展開が多いワンピースだからこそ、丈感やシルエットにこだわりたい。

1. 若竹を想起させるグリーン【マメ クロゴウチ】

ハリ感のあるさらりとしたコットン生地が心地よいコットンシルクシャツドレス。ミントグリーンのパレットが爽やかな印象のワンピースは、スッキリとしたIラインの身ごろに、ふんだんにタックを入れた袖とのコントラストが美しい。裾のスリット部分にはボタンがついており、外してパンツやレギンスとレイヤードするなど様々なスタイルを楽しめる。

マメ クロゴウチ オンラインストア
https://www.mamekurogouchi.com

0120-927-320

2. ディテールを効かせたモードな一枚【アキラナカ】

程よくハリ感があり、さらりとしたコットンブレンド素材を使用したノースリーブワンピース。ストライプ地をランダムに接ぎ合わせたアシンメトリーなデザインがスタイルに動きをもたらしてくれる。ウエストにはジャカードで表現したパイソン柄のベルトを合わせ、エッジーなアクセントをプラス。スモーキーなグリーンも展開あり。

ハルミ ショールーム
https://store.akiranaka.com

03-6433-5395

3. 表情豊かなドッキングワンピース【3.1 フィリップ リム】

コットンとリサイクルポリエステルの混紡素材を使用したコンボドレスは、回収されたペットボトルをアップサイクルして作られている、まさにサステイナブルな一着。ジャージー素材のクルーネックTシャツと、プリーツが施されたポプリン素材のAラインスカートのドッキングが表情豊か。ヘムラインは前後でアシンメトリーに仕上げた。ウエスト部分のバックルでサイズ調節が可能だ。

3.1 フィリップ リム ジャパン
https://www.31philliplim.com/jp/

customercare@31philliplim.co.jp

4. 柔らかなポピー柄に心弾ませて【アカネ ウツノミヤ】

今シーズンのアカネ ウツノミヤを象徴する幻想的なヒナゲシのプリント柄は、ギリシャ⼈のテキスタイルデザイナー・クラウス ユルゲン シュミット⽒とのコラボレーションによるもの。贅沢にコットンを100%使⽤し、リンクルプリーツ加⼯を施しているのでボディラインをきれいに⾒せてくれる。ポラロイド写真のような⾊みのブルーと、コントラストの強いブラウンの2⾊展開。

アカネ ウツノミヤ
https://shop.akane-utsunomiya.com

03-3410-3599

5. レトロシックなワンピースをリラクシーに【コー】

コットンとナイロンの交織の軽量素材を用いた、ドロップウエストのボタンアップドレス。取り外し可能な共布ベルトがついており、その日のスタイルに合わせてシルエットを変えられる。マザーオブパールのボタンを使用したヘンリープラケットと、ウエストのプリーツディテールが特徴的なシルエットに。

イーストランド
https://co-collections.com/

03-6231-2970

6. エスニック衣装をモダンに再解釈【ハルノブムラタ】

ルーマニアの民族衣装を現代的に再解釈したコットンワンピースは、ボタンが隠れるフライフロントですっきりとした印象に。手作業で施されたハンドプリーツが立体的な造形を作り出し、ゴールド仕上げのチェーンつきベルトがモダンなあしらい。ちょっとした小物の収納に便利なサイドポケットつきで、ブラックも展開あり。

ザ・ウォール ショールーム
https://harunobumurata.com/

03-5774-4001

7. グラデーションカラーに心奪われて【イン】

大胆なグリーンのグラデーションが目を引く鮮やかなロングドレスは、ウール素材を使用し、さらりとした肌触りで清涼感のある一枚。付属のロープベルトできゅっと絞るのはもちろん、ウエストに切り替えデザインが入っているのでベルトなしでさらっと着ても。後ろが長めのデザインで、バックには深めのスリットが入っているので動きやすさも備える。

ブランドニュース
https://www.ihnn-design.com

03-3797-3673

8. ノーブルなムード漂うロイヤルブルー【ヌキテパ】

柔らかな肌ざわりが心地よい、ブランド定番のコットンボイルを使用したマキシドレス。ふんわり広がるAラインのティアードシルエットは、繊細な透け感のラダーレースで切り替えることで軽やかな印象に。歩くたびに揺れるフェミニンなシルエットは、生地を贅沢に使いながらも、すっきりと着こなせるようボリュームをコントロール。気品感じるロイヤルブルーはオン・オフシーンを問わずデイリーに重宝したい。

パサンド バイ ヌキテパ
https://www.nequittezpas.jp/

9. 和紙独特の風合いを堪能して【ポステレガント】

サルヴァトーレピッコロとのコラボレーションアイテムが登場。和紙100％の平織り生地を使用した独特な風合いのワンピースは、たっぷりとした身ごろと生地の持つハリが、美しいシルエットを描きだす。肌離れのよい和紙の生地は、通気性がよく、糸に毛羽が少ないのでカジュアルでありつつ上品にまとえる。

ポステレガント
https://www.postelegant.com

03-5738-8507

10. カットアウト引き立つクリーンな一着【リト ストラクチャー】

トルコのオーガニックコットンを原料に、タイプライターを使用したシャツワンピースは、なめらかなタッチとハリのある風合いに仕上がっている。肩から胸元にかけてレイヤードしているかのようなカットアウトパターンがアクセントに。オフィスシーンでの肌見せは控えめに、さりげなく投入したい。

リト ストラクチャー
https://rito77.com/

11. グラフィカルに表現した花模様【マラミュート】

国内生産にこだわった精緻なニットアイテムに定評のあるマラミュート。ドライタッチで通気性のよい、和紙の特殊糸を使用したカットジャカードワンピースがお目見え。花火をイメージして編んだ、立体的かつ繊細な花模様が趣深い。表情豊かなカットワークのテクスチャーがデザインコンシャスな一着だ。

ブランドニュース
http://malamute-knit.com

03-3797-3673

12. スポーティシックにまとめるなら【ジェーン スミス】

リュクス感と実用性を兼ね備えるキュプラを100%使用した、フードつきウォッシュドロングワンピース。前開きボタン仕様で、ウエストの両サイドはゴム開きになっているのでブラウジングも可能だ。両サイドの大きめポケットとフーディがアクティブなムードを加速させる。一枚ではもちろん、ドレスコートとして羽織りのようにも着まわせる。

ザ ファクトリー
https://johnmasonsmith-janesmith.com

03-6721-9448