ディオールのジャパン アンバサダー、八木莉可子さんのパリ滞在2日間をレポート。2024年春夏オートクチュール コレクションのショーに出席

ディオールのジャパン アンバサダーに就任した俳優の八木莉可子さんが、1月22日に開催された2024年春夏オートクチュール コレクションのショーに出席。パリを訪れた八木さんの2日間に密着しました。

初めてのパリに胸を躍らせて

「パリを訪れるのは、今回が初めて」と話す八木さん。「見るものすべてが本当に美しく、タイムスリップしたかのような気持ちに。いたるところに石像や銅像があり、それらが陽の光を受けてキラキラ輝いていて、まるで夢のような世界だなと思いました」。街の景色に感動しつつ、期待に胸を膨らませて、いざ出発!

メゾンの伝統を讃える、LA GALERIE DIOR(ラ ギャラリー ディオール)を訪問

パリ初日は、ディオールの歴史とオートクチュールのエスプリが詰まった、LA GALERIE DIOR(ラ ギャラリー ディオール)へ。パリ8区、モンテーニュ通り30番地にあるディオール本店に隣接するこのギャラリーでは、創設者のクリスチャン・ディオールをはじめ、メゾンを発展させた6人の後継者たちのクリエーションに触れることができます。

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ディオールのミニチュアオブジェがグラデーションになって展示されている「コロラマ」をバックに、2024年春夏 コレクションのウェアをまとって記念撮影。Photo: YAS

2024年5月まで開催中の新たなエキシビションでは、現在のウィメンズ部門のクリエイティブ ディレクター、マリア・グラツィア・キウリとコラボレーションした女性アーティストたちの作品をフィーチャー。ディオールと女性たちの親密な関係に迫ります。

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写真家の高木由利子が撮り下ろした4枚の写真とともに、メゾンのアーカイブドレスを展示した「Les Jardins Enchantés(魔法の庭園)」。Photo: Adrien Dirand / Yuriko Takagi

ギャラリーを構成する13の部屋を、ひとつひとつ丁寧に見て回った八木さん。「Les Jardins Enchantés(魔法の庭園)」と題された部屋では、写真家の高木由利子が撮り下ろした、ディオールのドレスをまとったダンサーたちの等身大の写真に見入り、ため息を漏らす場面も。

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ディオールのアーカイブルックを撮影した、カテリーナ・ジェブによるデジタルアート作品。Photo: Adrien Dirand / Katerina Jebb

歴代のクリエイティブ ディレクターのアーカイブを展示した部屋には、カテリーナ・ジェブによるデジタルアート作品が並びます。スキャンした画像をいくつも組み合わせることでアーカイブのルックをアーティスティックに表現した写真に、八木さんはすっかり引き込まれていた様子。時間をかけて、じっくり堪能していました。

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「不思議の部屋」では、女性アーティストたちが再解釈したリミテッド・エディションのサイン入り「レディ ディオール」が。Photo: YAS

「ディオールのさまざまな歴史を見せていただき、クリスチャン・ディオールという偉大な方が一からメゾンを作り上げたこと、彼がメゾンにとって非常に大きな存在であることを、肌で感じることができました。また、ディオールを象徴する花や蜂のモチーフは、ムッシュ ディオールが幼少期を過ごした家の庭からインスピレーションを得て生まれたものですが、そういった幼い頃の記憶を大切にされていたことも、今回改めて学ばせていただきました」と、八木さん。ディオールの歴史を紐解くアーカイブピースを前に、メゾンの魅力を再認識した様子でした。

ハイジュエリー「DIOR DÉLICAT(ディオール デリカ)」のプレゼンテーションへ

続いて訪れたのは、ハイジュエリー「DIOR DÉLICAT(ディオール デリカ)」のプレゼンテーション。オートクチュールのエスプリをジュエリーのデザインに落とし込み、繊細な刺しゅうを精緻に表現したコレクションです。儚さや力強さ、優雅さ、意思の強さといった、多面的な女性像を映し出す新作ハイジュエリーにうっとり!

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精緻なハイジュエリーに見惚れる八木さん。Photo: YAS

「ターコイズが花の形になっていて、その卓越した職人技に感動しました。私はオパールが好きなのですが、今までに見たことのない大きさや色のオパールがあり、それらが本当に美しかったです」

繊細で華やかなハイジュエリーを前に、まさに宝石のように目を輝かせる八木さんが印象的でした。

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展示会場のガーデンでは、1947年に誕生した「バー」ジャケットのアーカイブを想起させるアートワークが飾られていました。Photo: YAS

さまざまなボリュームや色の宝石がいく通りにも組み合わさり、互いを引き立て合うジュエリーは、まるでクチュールドレスのように指や腕、デコルデにフィットし、身につける人の魅力までも引き出してくれます。

「ハイジュエリーのご担当の方が、ジュエリーはセカンドスキンとおっしゃっていたことが印象に残っています。肌になじみ、身につける人を美しく見せるようなデザインが施されていると伺いました。宝石だけが主役なのではなく、まとう人をも引き立たせるというのが本当に素晴らしいなと思います」

初日からディオールの世界にたっぷりと浸った八木さん。目にするものすべてに引き込まれ、幸福感に満たされながら1日を終えました。

パリ2日目、オートクチュール コレクションのショー会場へ

2日目は、いよいよ2024年春夏オートクチュール コレクションへ! ロダン美術館の庭園に設けられた会場の壁を飾ったのは、イタリア人アーティストのイザベラ・デュクロによる作品『BIG AURA(ビッグ オーラ)』。古くからの職人技術であるブロックプリントによる格子柄パネルに、23着の特大ドレスが彩りを添え、来場者を出迎えました。

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2023年春夏オートクチュールコレクションの可憐なスタイリングを披露。手もとを飾る「ローズ デ ヴァン」ジュエリーにも注目です。Photo: YAS

華やかなセレブリティが続々と到着するなか、2023年春夏オートクチュール コレクションのピースをまとった八木さんが登場。タイトにまとめたヘアとは対照的に、刺しゅう糸で「カナージュ」モチーフをあしらった透け感のあるブラウスと、なめらかなシルクシャンタンスカートが、装いに軽やかさをもたらします。

初めてのショーに少し緊張しながらも、カメラの前では凛とした表情を見せてくれた八木さん。優美さと大胆さをあわせ持つ佇まいは、メゾンが描く女性像を見事に体現しています。

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ショー終了後、満面の笑顔の八木さん。Photo: YAS

着用者の体に合わせて作られる、オートクチュールそのものが有する「オーラ」を表現した、2024年春夏オートクチュール コレクション。フロントローで鑑賞した八木さんは、ショーが終わった後も感動に酔いしれていました。

「服そのものの美しさはもちろん、着る人のオーラをも引き出すルックの数々に惚れ惚れしました。特に心惹かれたのは、メゾンのアイコンとして知られる『バー』ジャケットを現代的に再解釈した、グレーや赤のジャケット。間近で堪能して、思わずため息が漏れました」

名残惜しそうに会場をあとにする八木さん。動くたびにプリーツが揺れる、シルエットの美しいコートを着こなすその姿は、フレッシュなオーラに満ちあふれていました。歴史あるメゾン、ディオールの唯一無二の魅力を届けるジャパン アンバサダーとしての八木さんの活躍に、今後も目が離せません!

クリスチャン ディオール
http://www.dior.com/
0120-02-1947

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