【大人のベーシック名品】ファッションプロのイチ推し28選

ワードローブに欠かすことのない定番には、「わかる人にはわかる」こだわりがある。細かすぎる”よさ”をついた、ファッションプロのお墨つきのコレクション。

ワードローブに欠かすことのない定番には、「わかる人にはわかる」こだわりがある。細かすぎる”よさ”をついた、ファッションプロのお墨つきのコレクション。

シャツ

MARIA McMANUS,COMME des GARÇONS, Sillage, MARGARET HOWELL, CAMISAS MANOLO

1 MARIA McMANUS
オーバーサイズチュニックシャツ

根岸由香里さん(ロンハーマン ウィメンズディレクター)
イタリア製のコットンを用いた軽やかなシャツ。「考え抜かれたサイドのカッティングにより風をはらむ抜け感が生まれます。2着目はボトムインしても着やすいチュニック丈を」。
¥88,000/ロンハーマン(マリア マクマナス)

2 COMME des GARÇONS
SHIRT FOREVER

久保田(エディター)
「ゆったりした白シャツは茫漠とした印象になりがちなのですが、小さな襟とコンパクトなカフスで締まる。無駄のない美しさにハッとします」。体型をそっとカバーするFOREVERラインのワイドクラシックシルエット。
¥52,800/コム デ ギャルソン(コム デ ギャルソン・シャツ)

3 Sillage
Artisanal Collection

吉田佳世さん(スタイリスト)
使い古した服を四角のピースに解体。ランダムに縫いあわせてできた大きな生地を用いたビッグシルエットのシャツ。「いろいろな着方ができて、可愛らしい。グローバルな視点を持ちつつ、大量消費に与せずクラフト的に生産しているブランドの姿勢にも共感します」。
¥52,800/シアージ

4 MARGARET HOWELL
コットンポプリンシャツ

衣笠(エディター)
「ブレないクリエーションに信頼を置いています。特にシャツの着心地とデザインは絶妙。今回ときめいたピエロカラーは端正な身頃と愛らしい襟が対比的。成熟した体と、内面に大切にしまった幼心に、いいあんばいの折り合いをつけてくれます(笑)」。
¥37,400/マーガレット・ハウエル

5 CAMISAS MANOLO
ブルーシャツ

飯田珠緒さん(スタイリスト)
イタリア製のコットンを用いた軽やかなシャツ。「考え抜かれたサイドのカッティングにより風をはらむ抜け感が生まれます。2着目はボトムインしても着やすいチュニック丈を」。
¥88,000/ロンハーマン(マリア マクマナス)

スラックス

TOD’S タックパンツ
パンツ¥152,900/トッズ・ジャパン(トッズ) 靴¥88,000/エストネーション

TOD’S
タックパンツ

藤井かんなさん(エストネーション ウィメンズディレクター)
「ワンタックのスラックスは私にとってのユニフォーム。とにかくウエストとヒップラインに丸みが出ないことを重要視しています。トッズのパンツは、いつもメンズライクで上質な仕立てが素晴らしい。マーベルトがしっかりと入っており、ウエストまわりがピシッと決まってシャープなシルエットになるんです」。張りのあるコットン素材ながらエレガントなムードに。

LOEWE メンズパンツ
パンツ¥127,600・サンダル¥147,400/ロエベ ジャパン クライアントサービス(ロエベ)

LOEWE
メンズパンツ

菅野麻子さん(エディター)
「はいていてよく褒められるロエベのパンツ。ベーシックな中にいつもちょっとしたひねりのあるシルエット提案があり、さじ加減が秀逸。プロポーションがモダンなので、シンプルなトップスを合わせても新鮮な自分に出会える気がします。展示会でひと目惚れしたメンズのパンツはハイウエスト、タックのディテール、全体のボリューム感がとても素敵。メンズコレクションにもユニセックスで着られそうなアイテムが多いので、どんどんワードローブに加えていきたいです」。

ATON ワイドイージーパンツ
¥46,200/エイトン青山(エイトン)

ATON
ワイドイージーパンツ

(エディター)
「オーバーサイズのシャツをばさっと羽織っても、タイトなカットソーをインしてもハマる絶妙なワイドシルエットが素晴らしい。自分のスタイリングの軸になっているため、色違いで持っています」。生地にこだわるブランドらしく、先染め糸を岐阜県で織り上げたオリジナルのウール素材を使用。ウエストの後ろはゴムになっており、リラックスした着心地。

STUDIO NICHOLSON クロップドパンツ
¥55,000/スタジオ ニコルソン 青山(スタジオ ニコルソン)

STUDIO NICHOLSON
クロップドパンツ

吉田佳世さん(スタイリスト)
ニュアンスのあるアイスグレーに染まったワイドシルエットのクロップドパンツ。「私は小柄ですが、バランスよくきれいにはける。立体感の出るコットンの素材選びや、中間色のバリエーションなど、あらゆる点がいい。着ていて不安なところがないんです。イギリス発のブランドらしく、オーセンティックなつくりの中に時代のムードが反映されている感じも好きです」。

タンクトップ

PETIT BATEAU タンクトップ, FUMIKA_UCHIDA Needle Drawing Tank Top, HANRO, TOTEME Curved Rib Tank

1 PETIT BATEAU
タンクトップ

吉田佳世さん(スタイリスト)
「何度洗濯してもよれないタフなジャージ素材は、さすがベビー服も扱う老舗だと感心します。透けにくく、肩や首のあきもインナーが響かないので日常着として優秀。大人の体には、ほどよいフィット感もありつつピチピチにならない16〜18歳用サイズがおすすめです」。
¥3,300/プチバトー・カスタマーセンター(プチバトー)

2 FUMIKA_UCHIDA
Needle Drawing Tank Top

(エディター)
「毎シーズン、少しずつ素材やシルエットを変えて提案されるタンクトップはハズレなし。共通するのはセンシュアルでありながらタフな女性像に近づけること。ヴィンテージライクな生地も、スタイリングをブラッシュアップしてくれます」。今季はヒップまでの長めの着丈を、針抜き素材で。
¥9,900/CLIFF co.ltd.(フミカ_ウチダ)

3 HANRO
カシミヤシルクタンクトップ

菅野麻子さん(エディター)
「肌ざわりが好きで長年愛用。ハンロのすごいところは素材と縫製のクオリティが高く、がしがし洗ってもまったくヘタレないところ。正直、捨て時がわからなくなるほどです。この贅沢なカシミヤシルクのタンクトップは、包まれている感が半端ない。ついつい手が伸びる、一軍のタンクトップです」。
¥26,400/ワコールお客様センター(ハンロ)

4 TOTEME
Curved Rib Tank

飯田珠緒(スタイリスト)
「生地がしっかりしていて、ぴしっとした着用感。コットンリブの幅も好き。一枚で着ても結構サマになり、どんなスタイリングにも合わせやすい。便利なのでベージュ、茶、黒なども所有、撮影時によくモデルに着せています」。スウェーデン発ファッションブランドのシンプルな一着。
¥18,700/Why are you here.....?(TOTEME)

ソックス

Ponte de pie ! So, FALKE Cosy Wool Boot Socks, BLEUFORÊT ショートソックス, DORE DORE 2 SENSATION

1 Ponte de pie !
So

久保田さん(エディター)
日本の靴下の産地として有名な奈良のブランド。「足がむくみやすいのですが、驚くべきことに1日はいていてもソックスの跡が残りづらい。疲れにくくもあり、なくなると困るアイテムです。デザインのバリエーションも豊富ですが、定番の『So』は肉厚の編み地できれいな発色も魅力です」。
¥1,980/杉田靴下(ポンテデピエ)

2 FALKE
Cosy Wool Boot Socks

宮嶋泰子さん(エディター)
人間工学に基づいたデザインで、ストレスフリーなはき心地を追求するドイツのブランド。「入荷するたびに、いつの間にか売れてしまいます。アンクル丈ソックスは、合わせるボトムや靴を選ばない万能タイプで個人的にもお気に入り。ウールとカシミヤの混紡素材なのでつま先まで暖かいんです」。
¥3,300/ミラベラ(FALKE)

3 BLEUFORÊT
ショートソックス

根岸由香里さん(ロンハーマン ウィメンズディレクター)
「ロンハーマンで15年間絶えず売れ続けている隠れ名品。私もリピートしています。はき口にリブがないことがこんなに心地いいものか、と、初めてはいたときからやみつきに。パンプスとのスタイリングでも、洗練されたモード感を発揮するんです」。
¥2,200/リトルリーグ インク(ブルーフォレ)

4 DORE DORE 2
SENSATION

金子夏子(スタイリスト)
1819年創業というフランスの老舗ソックス&タイツブランド。金子さんはパリを訪れるたびにまとめ買いをする。「シルク混、コットン、ウールなど、それぞれの季節に合わせた素材でストックしておきます。ちょっと繊細な感じがあるのが"大人の靴下"という印象で好きです」。
¥4,950/ヴェルメイユ パー イエナ(ドレドレ)

ジーンズ

NAILS TOM BOY
¥33,000/エストネーション(ネイル)

NAILS
TOM BOY

藤井かんなさん(エストネーション ウィメンズディレクター)
「1週間の中でとにかく登場率が高いブラックデニムです。『女性が素敵にはけるドレスアップデニム』を目指して作られているので、どこかエレガント。上がタンクトップ1枚でも、"さぼっている"ように見えません。1〜2サイズアップして、腰ばきでルーズに着こなすのがおすすめ。洗練されたムードを演出できます」。12オンスの比較的軽い生地で、コンフォータブルな着心地を約束。

QUIITO W WAIST DENIM PANTS
¥53,900/RHC ロンハーマン(キイト)

QUIITO
W WAIST DENIM PANTS

丸山佑香さん(スタイリスト)
香村茉友が2023年にスタートしたブランド。「撮影や展示会で目にして気になっていました。実際に試着したら、なんとまぁ形が素晴らしいことか! デニムは好きでよく買いますが、デザイナーが日本人ということもあり、スタイルにしっくりくる。古着をリデザインしているところにも惹かれました」。ジーンズのウエストを2重にして、パッチワークでつなげたデザイン。

SHINZONE TOOL DENIM PANTS
¥28,600/ミラベラ(シンゾーン)

SHINZONE
TOOL DENIM PANTS

宮嶋泰子さん(mirabella バイヤー)
ハイウエストのワイドストレートデニム。「ゆるいシルエットですが腰位置が高く見え、スタイルアップして見えるジーンズです。インディゴの色落ち感やポケットまわりのペインターパンツ風デザインなど、ヴィンテージに見紛うディテールですが、古着のデニムの重さや硬さがなく軽いはき心地。白のステッチがきいていてクリーンな印象も」。

A.P.C. NEW STANDARD
¥30,800/A.P.C.

A.P.C.
NEW STANDARD

飯島朋子さん(スタイリスト)
「ワードローブの9割がメンズなのですが、デニムだけは唯一、自分のボディラインに合うアイテムに出合えていませんでした。何気なく見ていたサイトで発見したA.
P.C.のユニセックスモデルは股上が深く、女性の体にフィットしながらもそれが過度に表に出ない。あまりに気に入って、同じものを2本所有しています」。裾にかけて軽くテーパードが施されているシルエットの、クラシックなリジットモデル。

スウェット

CINCH  【Oblada】ROBIN SWEAT
スウェットシャツ¥21,780/CINCH(オブラダ)

CINCH  【Oblada】ROBIN SWEAT

吉田佳世さん(スタイリスト)
「素材感はヴィンテージみたいだけど、触ってみると柔らかい。丸首の開き方やスリーブのリブの長さ、コンパクトな丈、細かな部分が『いいとこついてきますね』と思います。シルエット的にも、スラックスなど日常的なスタイルに合うように作られている。トラッドなスウェットではあまり見られない中間色の、洗練された色出しにも魅力を感じていて、リピートする予定」。

Sporty & Rich
パンツ¥35,200(参考価格)THE WALL SHOWROOM(スポーティー&リッチ)

Sporty & Rich  S.R. Sport Sweatpant

森田華代さん(エディター)
「スウェットパンツの裾は、幅細めのゴムですぼまっているデザインが好き。理想通りのシルエットとアメリカのブランドならではのある種ラフなところが気に入って、5年くらい前から何本かリピートしています。おそらくずっと基本的なデザインやシルエットは変わっていないと思うのですが、ロゴにバリエーションがあって、シンプルなタイプを選んでいます」。

LOS ANGELES APPAREL  Heavy Fleece Sweatpants
パンツ¥14,900/LOS ANGELES APPAREL 

LOS ANGELES APPAREL  Heavy Fleece Sweatpants

さん(エディター)
ヘヴィオンスのスウェットパンツとトップスを愛用中。「とにかくタフな生地ですが、ガンガン着込んでいくうちに硬さが取れて風合いが増していくさまが愛おしいです。裏起毛なので肌当たりがよく、はき心地はストレスフリー。休日はスウェットトップスとのセットアップで、平日はジャケットスタイルのはずし役に投入してヘビロテしています。ボトムの裾のたまり方も理想的」。

Champion  REVERSE WEAVE® 
メンズスウェットシャツ¥11,880/ヘインズブランズ ジャパン カスタマーセンター(チャンピオン)

Champion  REVERSE WEAVE® 

金子夏子さん(スタイリスト)
「スウェットシャツは基本的にスポーツウェアだと捉えているので、ちょっとラフで素朴な感じのものが好み。ヴィンテージを含めチャンピオンを愛用しています。スリーブ切り返しのディテールやシルエットもオーセンティック。USAメイドの少し荒い素材感が気に入っています」。1934年から続く独自のリバースウィーブR生地で縮みにくい。

ジャンプスーツ

YAECA CONTEMPO SPURSHOP別注べロアオールインワン, LA BLOUSE DE LYON BUGATTI ZIPPED WORK OVERALLS, Yarmo

1 YAECA CONTEMPO
SPURSHOP別注べロアオールインワン

宮嶋泰子さん(mirabella バイヤー)
「YAECA CONTEMPO」で人気のパジャマオールインワンを、SPURSHOPがベロア生地で別注。「生地にストレッチ性がありなめらかな肌ざわり。パジャマにできるほどストレスフリーな着心地ですが、ベロアならではの奥行きのある光沢感で街着として活躍。開襟でレイヤードもしやすい」。
¥49,500/ミラベラ(ヤエカ コンテンポ)

2 LA BLOUSE DE LYON
BUGATTI ZIPPED WORK OVERALLS

金子夏子さん/飯田珠緒さん(スタイリスト)
スタイリストの二人が、パリに行くと必ず立ち寄るという"作業着屋さん"。「お店が可愛すぎてたくさん買い物をしてしまう。完全なるワークウェアであるつなぎは気に入りすぎて色違いで購入、アシスタントへのお土産にもしました。次は白を狙っています」(飯田さん)。「少し細身になるシルエットと、ゴールドのジップの感じも好きです。スニーカーではなくあえてレザーのブーツなどを合わせて。『どこのですか?』って聞かれること多し」(金子さん)。
¥16,800/LA BLOUSE DE LYON

3 Yarmo
Boiler Suit

鈴木美智恵さん(スタイリスト)
1898年創業、現在も英国内の自社工場で生産を続ける作業着メーカーによるボイラースーツ。「生地がぱりっとしつつ軽やかで、体を入れると風をはらむような"ゆるさ"が出ます。フラップポケットの立体的な配置や、それに対するボタンの大きさなどもバランスがいい」。
¥63,800/グラストンベリー ショールーム(ヤーモ)