水瓶座(1.20 - 2.18)

自分を振り返りつつ、スパートをかけていく

2020年末にグレートコンジャンクションという大きな節目のイベントが起こり、「幸運と拡大」を意味する吉星・木星が巡ってきている水瓶座。とても忙しい日々を送っている方も多いだろうと思います。幸運が巡ってくる時期というのは、得てして忙しくなりがちなのです。やたらと人が集まってきたり、重要なライフイベントが起こったり、環境を大きく変えることになったりと、「ただただついていくのに必死」という状態だけが続いていくこともあります。うれしいこともあるけれど、何が幸運期だ。ただ忙しいだけじゃないか。該当する一年はそんな八つ当たりのひとつやふたつしたくなる日々の連続で、あとから振り返ってやっと「ああ、あの時期が確かにいい転機だったのだ」と思えることのほうが多いように思います。上半期のあなたも、さぞかし忙しくお過ごしだったことでしょう。5月半ばからちょっと、ワチャワチャした感じが落ち着く星回りに入っていますので、今はホッとひと息つきながら上半期を振り返っているかもしれません。

下半期は7月、未来を先取りするようなヒントを見いだすことになるかもしれません。占いの効用のひとつに「起きることが予測できれば、心の準備ができる。目の前のことに一喜一憂しすぎることなく『じゃあ、こうしよう』と考えられる」ということが挙げられると思うのですが、まさに2021年という好調期の“先”にあるものを見据えて、価値観を丈夫にしていけるのです。

7月、「今の自分が何に価値を感じるか」「どんな能力を自分のウリとしたいか」が、かなりリアルに見えてきます。フワフワとした夢物語ではなく、リアルな自分の物語として、描けるようになるのです。おそらくあなたはモノや名声、権力といったものには見向きもせず、体験やスキルといったかたちのないものに関心が向いていくだろうと思います。「これを持っていれば安心」「これができれば今後も苦労しない」といった発想は、もはや不要。たとえ多くの人がそういったものを追い求めていても、あなたは今の自分が求めるものを、オーダーメイドでつくり上げていくのでしょう。この模索のプロセスは今後、2022年にも繰り返しあなたの意識に上るテーマです。今の考えを手帳やノートにメモしておくと、あとで振り返るときに参考になるかもしれません。

さて、8月から10月頭までは、表向きは忙しく動き回る日々が続いていきます。ただ、あなたの心はどこか内向きで、アイデンティティを問うような時間が多くなるでしょう。これには、7月に考えた自分の価値観や仕事観も色濃く影響しています。自分はこうありたい、これに価値を見いだすといった思いが、「では今の自分はどうだ？」という疑問を投げかけるのかもしれません。大量生産のテンプレ的な“自分”を演じてはいないだろうか。今目指している目標は、本当に自分が望んだものなのか。夢中で走り続けてきたつもりだったけれど――。

理想を高く持ちすぎていたり、現実を低く見すぎていたりするなら、この夏から秋にかけてはちょうどいいレベルに調整していけるでしょう。「こうしなければならない」などと自分をがんじがらめにせず、ゆるい客観性を持って見られると素敵です。「あっ、今ちょっと理想高く持ちすぎじゃない？」「現実、もうちょっと楽観的でよくない？」など、自分とたくさん会話してあげるとよさそうです。頑張っていますもの、今年のあなたは。それなのに「理想が高いのでは？」などと居丈高に迫ったりしたら、自分がかわいそうです。

さて10月中旬、再び「幸運と拡大の星」のスイッチが入ります。幸運と呼べるようなことが巡ってきたり、長い時間をかけてかなえていく夢のはじっこをつかむようなことが次々と起こってきたりしますから、ひとつも見逃すことのないように心しておいてください。幸せになるつもりで、今よりもっとよくなるつもりで。

自分に自信が持てなくても、イマイチ今後のビジョンがはっきり見えてこなかったとしても、大丈夫。7月頃にあなたが考えたことをフックにしてみると、今後とるべきアクションが見えてきやすくなります。そして何より、曲がりなりにも手をつけてみさえすれば、上半期よりも随分と、“やりやすくなっている”ことに気づけるのではないでしょうか。だから、全力でこの2カ月と少しを生き抜きましょう。自分の秘められたポテンシャルを信じて、今季の主役と自分に言い聞かせて。あなたなら必ずや、素晴らしい時期にしていくことでしょう。