山羊座(12.22 - 1.19)

長きにわたる「闘い」を自分の価値に変えていける

山羊座の人は2021年、かなり面白い日々を送っているのではないでしょうか。といっても「箸が転んでもおかしい」的な面白さではなく、「あのとき頑張ってきたことは、ここで役立つためだったのか」という面白さです。人生はままならないものであると知りつつもなお、コントローラブルな部分もあるのだとわかるのです。そしてその自分の手によってどうにかなる部分が、思ったよりも多いことに気づくのでしょう。その感覚は、2021年末まで繰り返し、繰り返しあなたの心のなかに顔を出すだろうと思います。あなたは自分で思っている以上に、価値あるものを蓄えているよ。もっともっと、活かしていけるんだよ――、と。

思えば山羊座の人は2020年、星々の重なりが影響するかたちで怒涛の日々を過ごしてきました。これまでの人生で経験したことのないレベルで、努力をした人は多いでしょう。誰かが代わってくれることはない。ここからはたったひとりで行かなければならない。もしかすると2017年末あたりから、その「孤軍奮闘」は始まっていたのかもしれません。

2020年末、そうした闘いは終わりを告げ、2021年の山羊座さんは次のフェーズに移行しました。これまでに得たものが血となり肉となって、今の時間をつくっています。非常に手応えがあるでしょうし、積み重ねてきた努力の分だけ自負もあるでしょう。そんななかスタートする下半期は、まだ知らない世界に目が向けられます。好奇心がギュンギュンと音を立てて動き始めるのです。これまでの自分の視野にはなかったもの、学ぶことで自分がバージョンアップできそうに思うもの。この占いをご覧になっている時点ですでに、本や教材、講座などに「呼ばれている」感覚がする人も多いのではないでしょうか。宝物が、そこら中に散らばっているのです。

7月いっぱいは、未知の世界に手を伸ばすことが下半期全体の可能性をさらに広げていくでしょう。そうした欲張りなマインドは、上半期に「自分が努力によって得たものによって、人生がいくばくかコントローラブルなものになる」という実感に後押しされてのことかもしれません。もっとたくさんの知識を獲得すれば、もっと素敵なことができるはずだ。もっと世の中のことがわかれば、もっと思いどおりになるはずだ。そんな意識が、心の奥に育っていきます。

欲は、自分の人生を生きる力です。素晴らしいことではありますが、こういうときは大概にして心が無防備になりがちです。出かける前にちゃんと戸締まりをしたつもりでいて、リビングの窓が全開だったなんてことになりがちなのです。フェイクニュースから真偽不明な情報まで、取り入れるものの質には十分に注意しましょう。それさえ意識しておけば、この夏のあなたは現実的かつ実用的な範囲で、自分のフィールドを広げていけるでしょう。

8月から10月上旬までは、夏にインプットしたものを現実レベルに落とし込んでいく時期です。世界は広がっても、自分のものになったわけではありません。今の自分に必要なものを見極め、理想と現実のギャップを埋めていくのがこの時期です。努力だけでは手に入らなかった宝物を、ひとつひとつ精査していきましょう。あるものは手持ちのものと合わせてすぐに活用できますし、あるものは柔らかい布で磨いて出番を待つことになるかもしれません。いずれにせよ、主役はいつも自分であることを覚えていてください。賢明なあなたなら十分わかっているかと思いますが、宝物に自分を合わせてすごく見せるのではありません。自分に、宝物を合わせるのですよね。

10月中旬以降、2021年のハイライト的な時期が訪れます。努力して得たもの、拾い集めた知恵や知識という宝物をとことん活用して、自分を輝かせる時期に入るのです。これらをただ活かすだけでなく、収入につなげたりチャンスを獲得したりと、結果を出せるときでもあるでしょう。

ただ、人は常に自分の能力を正しく見積もることができるわけではありません。「自分には何があるのだろう」「いいところなんて、ひとつもないのではないだろうか」などという考えが頭に浮かんだら、自分が獲得してきたものを書き出してみるといいでしょう。自分はよくやってきたのだ、自分にしかないものがあるのだ。そうした唯一無二の存在であることをまず、自分が信じること。信じられるようにすること。それが、明日を頑張る力の、奇跡を信じる意欲の源泉となり、周囲にも伝わっていくのだろうと思います。

 

Message for Resilience

手帳に一行でも、とっておきのノートに気ままにでも、今日あったことや今の気持ちを書き留める習慣をつけるといいかと思います。頑張った日々を可視化することが、あなたの心を少しずつ丈夫にしていきます。

 

心を支えるアイテムリスト

・リネンシャツ さらりと羽織れる心地よいものを
・気に入った写真や絵 自分で描いたり撮ったりしても
・フレグランス 自分らしい一本をこの機会に見つけて

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