乙女座(8.23 - 9.22)

ベストな関わりを見つめ直し健やかな自分をつくるとき

お願い事を持ちかけたり、持ちかけられたり。お誘いしたりされたり、うれしいことがあったら真っ先に伝えたり。私たちは人と交流し、助けたり助けられたり、愛を交わしたりしながら生きています。思えばこの1年以上、私たちは仕事の合間の何げない雑談や気の合う人との食事が、どれほど生活に潤いを与えていたかを思い知ることとなりました。乙女座のあなたは、いかがでしたか。

5月半ば頃から、乙女座の人は対人関係にスポットライトが当たり始めていました。これは2022年にかけて乙女座の人が3回、経験することになっている「対人関係の季節」のシーズン1。なんだか人からの連絡が増えてきた、パートナーとの関わりが増えてきたという人は多かったのではないでしょうか。

7月はそうした流れのなか、自分が本当に求める人間関係をつくってこられたどうかを振り返るタイミングにあたっています。たとえば「真実の愛」「永遠の友情」などという紋切型のフンワリしすぎた言葉で、相手のグレーな部分に目をつぶって我慢を重ねていないか。仕事上で言いたいことも言えない、そんな環境を「どうにもできない」と自分に絶望を強いるかたちで諦めてしまっているのではないか。社会で生きている以上、「すべてが思いどおりになる」などという中世の王侯貴族みたいな関わりは存在しないのでしょう。それでも、アンバランスな状況をあなたひとりの我慢で成り立たせているのなら、「改善の流れに持っていくときが来た」と考えたほうがいいのです。あなたは聡明な人ですが、言葉でうまく自分を丸め込まないことです。本心にきちんと耳を傾け、現実をちゃんと見ることが大事です。

さて、こうした流れは7月末でいったん終了。ここから年末にかけては2021年上半期から5月あたりまで続いていた「調整」の流れが戻ってきます。8月から10月上旬までは日々のなかで無理を重ねてきたこと、背負い込みすぎたことを少しずつ手放していけると素敵です。おそらく、ここに至るまで「ちゃんとしなくちゃ」「もっと頑張らなくちゃ」と自分を叱咤激励するように、あなたは自らたくさんのことを引き受け、頑張ってきたと思うのです。「自分で始めたことだから」と、さまざまなルーティンをこなしてきたと思います。それらはあなたを育てもしたはずですが、いくつかは「現状にいっぱいいっぱい」の思考停止状態を招いてしまっているかもしれません。

今の自分にいらないものはよくわかっているはず。仕事にせよ、日々の習慣にせよ、「もういいかな」と思えるものは、手放していきましょう。

なぜなら10月から年内いっぱい、あなたはじっくりと手間を惜しまず向き合いたい仕事ができるからです。それは人の信頼を得ることにつながり、2022年以降の「対人関係の季節」シーズン2で大きな意味をもたらします。お金では買えない、「信頼に値するあなただから」という理由で、人がものを頼んだり話をしたりする源泉になるのです。いらないことにまで時間や手間を注ぎ続けていては、ちょっともったいないです。

力を貸してあげたい、サポートしてあげたいと思える人も出てきそうです。子どもやパートナーなど、以前よりもサポートの範囲が広がる相手もいるかもしれません。心おきなく助けてあげられるだけの時間とポテンシャルを、あなたのなかにためておきたいところです。

こうした、緻密かつ丁寧にやるべきことを厳選するというのは、おそらくあなたの性に合っていることだろうと思います。だから、緊張しなくて大丈夫。この下半期は、いつものあなたのモードで素直に「こうしたいな」と思うものを選び、「今はいいかな」と思うものをそっと手放したり、心の押し入れにしまっておいたりするといいでしょう。そこに「世間体があるから」とか「一度始めたことをやめるのはよくないから」といった、カギカッコつきの理由はいりません。「今の私にとってはそうだから」という理由に勝る開運はなしと思って、スッと自然に決めていってください。それはわがままでもなんでもなく、ただただ真摯に「自分の人生を生きる」ということです。それが、一番大切です。

なお、蛇足かもしれませんが、健康にもどうぞ注意を。時節柄というのもありますが、困難に際したときに最も頼りになるのは体力・気力です。仮に何かがあって“復活”したいときも、体力がなければどうにもなりません。おいしいものを食べてしっかり寝ましょう。自分のために、大切な誰かのために。