3月、冥王星の水瓶座入りから加速化する、新しい時代に向けての変化(2/3)【トランスサタニアンのお告げ】

3月は新たな時代の誕生の時。海王星×土星、火星×冥王星がきっかけに

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illustration: Asako Masunouchi

石井 ひとつの時代を生み出していく天王星、海王星、冥王星が、次の星座へと移動していくのは、「新しい時代の訪れ」と捉えたいところですが、魚座での海王星と土星の同座には「これまでを振り返りながら前へと進まされる」というイメージがあります。この3つの要素はどれも「過去」と関係があるからです。時代はただ新しくなるだけでなく、なくならないものや消えないものもある。歴史に学ぶことに意味があるのは、人間がそんなに新しくはなれないからなのかなと思います。「人間はそんなに変われないんだ」と反省させられながら、私たちは次の時代へと押し出されていくのかもしれません。

水晶 そうですね、3月7日からの「土星×海王星×魚座」の組み合わせでは、見えなかったものが見えてきての終わり、冥王星が山羊座から抜けると、「古い価値観の終焉」で時代に合わなくなったものが消えていくイメージです。確かにどちらも過去をふり返りながら前に進む感じ。でも楽になる、スッキリする一面もありそうですね。

石井 はい。たとえば、これまで虚勢を張ってプライドを保とうとしていた人が、弱さを認めたり、共有したりできる方向に向かう、といったイメージが浮かびます。

水晶 冥王星が移動後の3月25日には、物事を活性化する火星が、約半年ぶりに双子座から蟹座へ移動します。ここも物事が大きく動きやすい時期。これまで議論してきたことが、現実的なアクションへとつながっていく予感がします。

石井 火星と冥王星の同時期の移動には、「大人しいものが暴れ出す」感じがあります。蟹座は活動宮で、「アクション」の星座です。蟹座の火星はちょっとコントロール不能というか、荒ぶると大変なことになる、みたいな感じもあるんですね。なので、双子座火星時間に論争の「議題」になったことが、かなりドラスティックな形で、問題解決へと向かう可能性もあるのかなと思います。

水晶 これまで抑えられていたこと、滞っていたことが、火星が蟹座へ動いた3月25日以後、大きく動いていくと思います。新型コロナウイルスの対策のフェーズも変わっていくかもしれません。

冥王星が移動し、より自由で平等な世界へと人々の意識がシフト

水晶 「破壊と再生」を象徴する冥王星が、「社会」を表す山羊座から、「自由と平等」を象徴する水瓶座へと移ります。冥王星は、2008年頃から山羊座に滞在していたので、約15年ぶりに次の星へと進むことになります。冥王星山羊座時代には古い社会通念が崩れ、世の中が大きく変わりました。今回の冥王星・水瓶座時代の新しい価値観の中で、世の中がどう再構築されていくのか、未知の世界……という観じでとても気になります。

石井 冥王星は、しばらく山羊座と水瓶座を行ったり来たりして、完全に水瓶座へと移動するのは2024年11月20日なので、2023年に私たちが感じる変化は予兆のようなものかもしれません。ただ、前回の冥王星水瓶座時代には、アメリカの独立戦争やフランス革命、人権宣言が起こり、世界的に大きなパラダイムシフトがありました。ひとつの世界だと思っていたものが分離したり、人権という考え方ができたりしたのが前回の冥王星水瓶座時代と考えると、今、権利や人権がクローズアップされてきているのも「なるほど」と思います。

水晶 さらにその前の冥王星水瓶座時代には、天文学者のコペルニクスたちにより、地動説が天動説を覆しています。これもとても大きなパラダイムシフトですよね。今回の冥王星水瓶座時代には、どんなコペルニクス的変換が起こっていくのかドキドキです。

石井 山羊座は全体主義的な星座なので、今、その方向へと向かっている世の中の野心が、皆が自由に生きるための野心へとシフトする動きも起こっていくといいなと思います。

水晶 今の社会のさまざまな締め付けが、少し緩んでいくといいのですが……。

石井 そうですね。水瓶座から冷たい印象の土星が出て、熱を象徴する冥王星が入るのは、冷たかった場所が暖かくなるというイメージ。厳しすぎるものが緩んで、満たされていなかったものが補われていってほしいです。

水晶 冥王星が水瓶座に留まるのは2043年まで。あと約20年です。その時、世の中はどうなっているのか、その次の世界も見てみたいです。

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