スクリーンショットが劇的に快適になる! 【CleanShot X】 vol.206

年始に「Mac mini」を購入しました。手のひらサイズながらパワフルなこのマシンに魅力を感じ、これまでのMacBook Proからデスクトップ環境に移行することに。

年始に「Mac mini」を購入しました。手のひらサイズながらパワフルなこのマシンに魅力を感じ、これまでのMacBook Proからデスクトップ環境に移行することに。

Mac mini M4世代
M4世代になったMac mini。小さくてびっくりします!

Macは「移行アシスタント」を使えば、前に使っていたMacの環境をまるっと転送することができるのですが、私はそれを使わずクリーンな状態から使い始める派です。新しいデバイスを手にしたときのワクワク感を最大限楽しみたいし、一度ゼロから環境を構築することで、よりシンプルで快適な作業空間を作れる気がするからです。

引越しをせずにずーっと同じ家に住み続けていると、気づかぬうちに不要なものが溜まっていきがちだと思うのですが、Macもそれと似ていて(笑)、セットアップに多少時間がかかるものの、新しいマシンに乗り換えたタイミングは、使わなくなった余計なソフトウェアやユーティリティ、不要なファイルを一掃できる、良い機会になるのです。

新しいMacで環境を整える中で気づいた必須ソフト

ポチポチと必須のソフトウェアをダウンロードしてはインストールしていく作業を年始におこなっていた中で、以前使っていた「Alfred」(アプリやファイルを素早く検索・実行できるランチャー)や「Magnet」(ウィンドウ管理をスムーズにするツール)のようなユーティリティ系ソフトウェアは「結局使わなくなっちゃったよな」と思いスキップ。

一方で、改めて「これはやっぱりインストールしないと仕事が捗らないなー!」と感じたものがありました。それが「CleanShot X」です。

スクショが劇的に快適になるCleanShot X

CleanShot Xは一言で言えば、スクリーンショットを撮るのを劇的に快適にしてくれるMacアプリ。MacOS標準の機能でも「Command + Shift + 4」や「Command + Shift + 5」といったショートカットを使えばスクショを撮ることはできますが、企画書や仕事の連絡、YouTube動画での説明やSNSでスクショを使おうと思った時、注釈やぼかしを入れたり、切り抜いたりといった作業はスクショをプレビューで開いてから加工するなどの必要があります。丁寧にやろうとすると、意外と面倒なのですよね。

CleanShot Xなら、撮った瞬間にすぐCleanShot X内で編集することができます。例えば、テキストをハイライトしたり、矢印や図形を追加したり、不要な部分を簡単にトリミングしたり。モザイク処理を入れることもすぐできます。

CleanShot Xの編集画面
CleanShot Xの編集画面

CleanShot Xで撮ったスクショは任意の場所に保存するか、コピーするか選べます。コピーすれば、Slackなどのメッセージアプリにペーストして、保存せずに即送信することができるので、よく使っています。地味に便利。

また、画面全体をキャプチャした時は、デスクトップに置いてあるフォルダやファイルなどを自動で削除してくれます。背景はデスクトップに設定している壁紙にすることもできるし、それを任意の色に置き換えることもできます。直感的に扱える上に、カスタマイズ性が非常に高いのもポイント高し。

CleanShotXの使用説明
ごちゃごちゃといろんなファイルやフォルダが置いてあるデスクトップ
CleanShot Xの使用説明
CleanShot Xでキャプチャするとアイコンやフォルダを消して背景をきれいにしてくれます

静止画だけでなく、動画やGIFでのキャプチャも可能。静止画では説明しにくい内容も動画だとサクッと理解していただけたりするので、便利です。

また、仕事でウェブサイトや記事などの修正をお願いする際、MacOS標準では、一画面に収まりきらない内容をキャプチャするのはなかなか面倒。

CleanShot Xならスクロールしながらキャプチャできるので、Webページや長いドキュメントのスクリーンショットが簡単に撮れる上に、修正指示を記載するのも簡単。本当に助かっています。

CleanShot Xの使用説明
長いウェブサイトのキャプチャも楽々撮れる

私はあまり使っていない機能ではあるのですが、クラウド機能もついているので、キャプチャした画像をワンクリックでクラウドに保存&共有することも可能です。MacOS標準では「撮った画像をデスクトップに保存→手動でメールやメッセージに添付」という流れになりますが、CleanShot Xならリンクを即発行してシェアできます。

難点は有料ソフト(月額$8〜10のサブスクリプションプランと$29の買い切りプラン)であることと、表示が英語のみということでしょうか(テキスト認識の機能は日本語でもちゃんと使えます)。また、Windows版はなく、Mac版のみになります。スクリーンショットや画面録画を頻繁に使う人なら、きっとこの便利さを実感できるはず……!

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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