伝統工芸品“八女提灯”をモダンにアレンジ。中川政七商店プロデュースのポータブルライト「TORCHIN」が誕生

福岡県八女の地で約200年の伝統を受け継ぐ盆提灯、“八女提灯”。この伝統工芸の技術を未来へと繋ぐべく、提灯であかりを灯す本体部分・火袋を製造するメーカー、シラキ工芸が中川政七商店のプロデュースのもと、ポータブルライト「TORCHIN(トーチン)」を発売! クリエイティブユニット、TENTが手がけたモダンなデザインにも注目。

仏具や提灯離れにより職人の数が減少し、存続の危機に直面している、福岡県八女発祥、約200年の歴史を誇る“八女提灯”。提灯のあかりを灯す本体である“火袋”部分を製造するメーカー、シラキ工芸はなんとかこの伝統文化を未来へ残すべく、盆提灯の市場を超えて同社初となるインテリア商品の開発に挑戦。中川政七商店のプロデュースのもと、その熱い想いを形にしたのが、ポータブルライト「TORCHIN(トーチン)」だ。

TORCHIN シラキ工芸 中川政七商店

デザインを担当したのは、プロダクトデザイナーの治田将之と青木亮作が率いるクリエイティブユニット、TENT。日本のグッドデザイン賞や国際的なiFデザイン賞など、数々の著名なアワードで受賞経験があるTENTが、その卓越したセンスを遺憾無く発揮。提灯という日本的なモチーフを土台にしながらも、和洋問わずさまざまな空間に合う幾何学的なデザインのライトを完成させた。

TORCHIN シラキ工芸 中川政七商店
左から 「TORCHIN SQUARE」¥24,200、「TORCHIN BELL」¥24,200、「TORCHIN OVAL」¥28,600、「TORCHIN VERTICAL」¥28,600、「TORCHIN CIRCLE」¥33,000

好みによって選べるよう、形状はSQUARE(四角)、BELL(鈴)、OVAL(楕円形)、VERTICAL(垂直)、CIRCLE(円)の5型を用意。和紙でできた火袋の軽量さを活かし、大きいライト×小さい設置面積でも低重心で、倒れることなく安心して使用できる。また、トーチのように持ち運びやすい形状かつ、バッテリー充電式でケーブルレスに使用できるので、自宅の中で自由に持ち運びができるのも嬉しい。

TORCHIN シラキ工芸 中川政七商店

点灯方法はライトの頂部をタッチするだけ。最大170ルーメンの3段階調光を採用し、食事・読書・ヨガ・就寝など、シーンに合わせた調節も可能だ。

TORCHIN シラキ工芸 中川政七商店

「TORCHIN」で使用している和紙は、職人が一枚一枚手作りで作る“八女手漉き和紙”と呼ばれるもの。八女地域特有の長い繊維の楮を主な材料とし、繊維が太く腰が強い強靭な和紙でありながら、柔らかく光を通してくれる。

またランプは、細く割った竹を螺旋状に巻き、縦に糸をかけ、和紙を手作業で張り合わせていく伝統技法“一条螺旋式”を用いて、職人たちが一つひとつ手作業で製造。丁寧に作り上げられた温もりあふれる表情も、「TORCHIN」の魅力といえるだろう。

あかりを灯せばまるで自然光のように温かな空間を演出し、灯していない時も情緒あふれる佇まいで、インテリアオブジェとして存在感を放つ「TORCHIN」。卓越した伝統工芸の技術と、洗練を極めたモダンなデザインを堪能できる新たなる名品ランプに注目を。


中川政七商店
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