作って楽しく、食べておいしい。あると心強くて安心するもの。季節を感じ健やかな自分を持続させる保存食、今月はしっかりとした食事にもつまみにもなるおこわ。
「炊きおこわは蒸すよりも手軽なので、多めに作っておくと便利です。小さめのおむすびにして冷凍保存し、簡単なサラダや水餃子を合わせると定食のような献立に。お弁当にもいいですよ」。
調味料を加えて炊くレシピは、鍋の底が焦げやすいので注意が必要。
「鍋を火にかけて煮立ったら、すぐ弱火にすること。一方で少しおこげができるくらいがおいしいので、加減も大切に」。
鍋の代わりに炊飯器で炊いても。
「具材はほかに、うずらの卵やクコの実、細かく切ったキクラゲ、しめじなどお好みで。豚肉は単体でも主菜になるので、倍量で煮るのもおすすめです」。
冷凍庫にストックがあれば、忙しい日の晩ごはんがぐっと充実しそう。
豚肉とたけのこの炊きおこわ
豚バラ肉
約350g
豚肉味つけ用【A】
オイスターソース
大さじ2
しょうゆ
大さじ2
てん菜糖
大さじ2
もち米
1.5カップ
うるち米
1.5カップ
水煮たけのこ
小1本
干しえび
5g
干ししいたけ(スライス)
8g
日本酒
大さじ2
しょうゆ
大さじ2
白炒りごま
少々
さやいんげん
約12本
サラダ菜
適宜
豚バラ肉は厚さ1㎝程度に切り分けて塩(分量外)をふり、10分ほど置いてから表面を拭き取って鍋に入れる。水1.5ℓを注いで中火にかけ、煮立ってきたらあくを丁寧にすくって火を弱め、少しずらして蓋をしたら軽く煮立つくらいの火加減で30~40分煮る。
豚肉を煮る間に米を合わせて研ぎ、浸水させておく。干しえび、干ししいたけはぬるま湯につけて戻す。たけのこは縦4等分し、4〜5㎜に切り分ける。
①が柔らかくなったら、【A】を加え、水分が足りなければ豚肉がかぶる程度に水を足して、中火で軽く煮立てながら10分ほど煮る。煮汁を取り分けて計量カップに入れ、日本酒、しょうゆ、干しえびの戻し汁を加え、水を足して600㎖にする。
②の米の水気を切って鍋に入れ、豚肉、干しえびと干ししいたけ、たけのこ、③の煮汁と合わせた水を加える。蓋をして中火にかけ、煮立ってきたら弱火にして約15分ほど炊く。木べらで底から返し、炊けていたら味を見る。足りなければ塩(分量外)を少しふって混ぜ、火を止めて蓋をして10分ほど蒸らす。
粗熱を取って小さなおむすびにし、炒りごまをふる。サラダ菜にさやいんげんをのせ、おこわをのせていただく。おむすびの状態で冷凍し、約3週間保存可。
フードコーディネーター。オリジナルの器などを扱うオンラインストアSOUPs(soup-s.shop/)を展開。友人と共同経営する原宿のバーwerk(@bar_werk)はこの秋で3周年。「カクテルと料理の組み合わせ、ぜひみなさんに試してほしいな」