【佐久間Pのごきげんグルメログ】佐久間宣行さんがおすすめ飲食店やおやつを紹介

おいしいものこそ、メンタル安定のもと!

人間だって快晴の日もあれば、土砂降りみたいに大荒れの日もある。"甘口人生相談"を連載中の佐久間Pは「気分の波をいかにコントロールするかが、仕事や人間関係ひいては人生もうまくいくコツ」と説く。『ごきげんになる技術』の発売を祝し、氏がごきげんを維持する方法のひとつ"グルメ"にフォーカス

おいしいものこそ、メンタル安定のもと!

人間だって快晴の日もあれば、土砂降りみたいに大荒れの日もある。"甘口人生相談"を連載中の佐久間Pは「気分の波をいかにコントロールするかが、仕事や人間関係ひいては人生もうまくいくコツ」と説く。『ごきげんになる技術』の発売を祝し、氏がごきげんを維持する方法のひとつ"グルメ"にフォーカス

佐久間宣行プロフィール画像
佐久間宣行

TVプロデューサー&ディレクター。YouTube「佐久間宣行のNOBROCK TV」はチャンネル登録者数205万人を突破(7月1日現在)。10月27日には「ニッポン放送 開局70周年記念 佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO) リスナー超感謝祭2024〜新時代〜」を開催。今回は超多忙なご本人に代わって"佐久間Pぬい"が出動!

【佐久間Pのごきげんグルメログ】佐久間宣の画像_1

「鳥めし 鳥藤分店」のとり重

「鳥めし 鳥藤分店」のとり重

"早起きするのが楽しみになる朝食スポットは?"

「会社員の頃から築地市場で朝ごはんを食べて出社、みたいなことをしていました。築地=魚でおなじみですが、じつは肉が主役の飲食店もおすすめ。特に推したいのが、プロ御用達の鶏肉卸専門店が営む食堂。親子丼から親子カレー、水炊き定食……大量の鶏ガラを長時間煮込み、塩だけで味つけした鶏白湯スープを全メニューに使っているのが特徴。特に照り焼きや生姜がきいたジューシーなそぼろ、しぐれ煮がのった『とり重』¥1,000が好み。単品で注文できる『唐揚げ』1個¥120もめちゃくちゃウマい」

産地直送の超新鮮な鶏肉に、それぞれの部位の魅力を存分に生かすカット法や調理を施す。「とり重」にはコラーゲンたっぷりの鶏白湯スープつき。

DATA
東京都中央区築地4の8の6
03-3543-6525 
営業時間:7時30分〜13時30分
定休日:水・日曜、祝・休市日

「LOHAS MuM CAFE(ロハスマムカフェ)」のコーヒーとフルーツサンド

「LOHAS MuM CAFE(ロハスマムカフェ)」のコーヒーとフルーツサンド
コーヒーは約6種の豆から選べる。写真は浅煎りの「エチオピア」¥750。この後、数軒隣にあるもつ焼きの名店「鈴木屋」へ行くのがお決まりのコースだとか。

"おいしいコーヒーで気分シャキッと!"

「適度なノイズがあったほうが作業がはかどるので、喫茶店などで仕事することもしょっちゅう。昔ながらの雰囲気漂う白金商店街で偶然見つけたのがこちらのカフェ。都内で飲めるのは唯一という、大阪にある『ISTA COFFEE ELEMENTS』の豆を使ったハンドドリップコーヒーの上品な酸味や後味の美しさに感動。さらにパティシエ出身の店主が作る、旬の果物にミルキーながらも口どけのいい生クリームを合わせた『フルーツミックス』¥900も、ケーキのようなリッチさで驚きました」

DATA
東京都港区白金3の10の9
03-5422-6410
営業時間:10時〜19時(土・日曜、祝日10時〜18時)
不定休
Instagram: @mumcafeshirokane

「赤坂一龍 別館」の雪濃湯(ソルロンタン)

「赤坂一龍 別館」の雪濃湯(ソルロンタン)
栄養素を凝縮したスープは、病後の回復食にも。一瞬も火を止めることなく煮込み続けるからこそ24時間営業なのだとか。佐久間Pのぬいを抱っこする御年91歳の金さん。今も現役で、毎日厳しく味をチェックするそう。

"体をリセットしたい日に食べたくなるのは?"

「編集所がある赤坂は昔から通っているエリア。『とんかつ まさむね』、『焼肉ホルモン金樹』、居酒屋『まるしげ 夢葉家』、洋菓子の『リベルターブル』など名店が多いんです。ソルロンタン専門店のここは、以前は飲んだあとのシメで通っていましたが、今はスケジュールの合間に心身を整えたいときに足を運びます。四六時中煮込み続ける牛の肉や骨からとった白濁のスープは、春雨入りで栄養たっぷり。そこへお客さんの健康を願ってキムチやカクテキ、海苔、玉子焼きなど11種に増えてしまったという自家製のおかずやご飯を加え、自分好みにアレンジします。滋養とやさしさを得る場所ですね」

DATA
東京都港区赤坂2の13の17 1F
03-3582-7008
24時間営業
無休

「デリー銀座店」のスパイス料理

「デリー銀座店」のスパイス料理
本場のスパイス文化を独自の叡智で昇華したメニューの宝庫。インド産のワインもおすすめ。「『金春湯』や『銀座湯』の銭湯→『デリー』のコースで心身ともにスッキリサッパリ」

"くさくさしている日こそ辛いメニューでストレス解消"

「仕事でモヤモヤ&落ち込んだ日こそ刺激物を欲しがち。インド・パキスタン料理の草分けのここは激辛の『カシミールカレー』¥1,200が有名で、僕もこの一皿を食べに行っていました。が、仕事仲間からアラカルトも絶品だと教わって。13種の香辛料とヨーグルトに漬けた『タンドーリチキン』¥1,980と大海老のスパイス焼き『ジェンガーブナファー』¥1,750は必ず。そこに数種のカレーと、ブイヨンで炊く『サフランライス』¥550などをオーダー。前菜からカレー、グリルまでいろいろ楽しんでほしいです」

DATA
東京都中央区銀座6の3の11 3F
03-3571-7895
営業時間:11時30分〜21時30分LO(土・日曜、祝日11時50分〜)
無休

塩昆布とベーコンのパスタ「アウトドアスパイスほりにし辛口」

塩昆布とベーコンのパスタ「アウトドアスパイスほりにし辛口」
ショップのカリスマバイヤー考案の魔法の粉。塩・黒こしょうなど23種類の香辛料やハーブ、フレンチでおなじみのミルポワパウダー、赤唐辛子をイン。

"さっと作れる絶品ワンプレートと格上げ調味料は?"

「娘が高校3年生になった今は、週1〜2回のペースでお弁当を作り、余裕がある日は家族の食事を作ることも。娘から時々リクエストされるのがこのパスタ(材料の消費期限が長めなので、ストックしておけばさっと作れるのも◎)。薄切りにした玉ねぎとベーコンを炒めたら、ゆでたパスタに顆粒だしと塩昆布を混ぜ、仕上げにバターを加えます。このままでも十分ですが、僕の場合は『アウトドアスパイスほりにし辛口』でひと味プラスします。料理はもちろん、趣味や得意分野を生かして自分の中に小さな成功体験を作れると、ごきげんを保つことができると思います」

100g¥950/Orangeアウトドアショップ
https://horinishi.jp

「PÂTISSERIE RYOCO(パティスリー リョーコ)」のケーキ

「PÂTISSERIE RYOCO(パティスリー リョーコ)」のケーキ
完成後30分〜1時間以内の作りたてを提供。形状記憶が困難なほど旬の果物や生クリーム、カスタードクリームがたっぷり&ずっしり、しかし口どけは儚い。

"ハレの日に食べたくなるスイーツは?"

「家族の誕生日に準備したのがこちらのケーキ。週末の4時間、メニューも4〜5種に絞るというストイックな営業スタイルを貫くお店(店主が目の届く範囲で作業したいのと、材料費にお金をかけたいからとか)。旬の果物が中にもぎっしり入った『ジャポネ』(直径14㎝)¥4,920は、生クリームや卵黄たっぷりのきめ細かいスポンジ生地が重なり、コク深いカスタードクリームまで。アーモンド生地を重ねたカリカリの皮に、バニラのクリームを入れたシュークリームも東京トップクラスだと思います」

DATA
東京都港区高輪3の2の8
営業時間:13時〜17時
定休日:月曜〜木曜
※事前予約制。予約方法はHP(https://www.ryoco.jp)で確認を。

「TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)」のピザ

「TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)」のピザ
本場ナポリでも有数の職人ステファノ・フェラーラのピザ窯に加え、インテリアや食器もイタリアから届いたもの。イタリア各地の郷土料理にも出合える。

"納品明けの自分をもてなす、贅沢レストラン"

「頑張った自分へのごほうびに行きたいのがイタリア各地で修業したシェフが営むイタリアン。薪で焼成するピザはモチモチで粉の旨みがガツンと弾けます。『マルゲリータ王妃の愛したマルゲリータ』¥1,980、豚肉のコンフィやリコッタ、水牛チーズなどを入れて揚げた『ピッツァ・フリッタ・ナポレターナ』¥2,420など王道のナポリピザ含め約30種揃うので、行く人の好みで選びます。魚介から肉類までバリエに富んだ『前菜盛り合わせ』1人前¥2,200も最高で、これ一皿でワイン1本空けられるほど」

DATA
東京都港区白金3の22の2 1F 
03-6408-5552
営業時間:12時〜15時(14時LO)、18時〜23時(22時LO)
不定休

「ハレのヒ」のミックスフライ定食

「ハレのヒ」のミックスフライ定食
"佐久間Pぬい"が物思いにふける店の前は、真っ青な海とともに春は桜、初夏は青紫のジャカランダの花が咲く。年間通して10回以上開催される「熱海海上花火大会」も楽しめる。風通しのよい雰囲気の「ハレのヒ」は、オーナーシェフの山田美幸さん(写真左)はじめ、女性スタッフで切り盛り。

"東京からエスケープしたくなったら?"

「地方で仕事が入ったら食事処を調査→予約するまでが1セット。長年通う『とんかつ いわい』で働いていた方が少し前に独立して熱海で料理店を開いたので、友人らと温泉旅行がてら行ってきました。注文したのが『ミックスフライ定食』ランチ¥1,400。地元で獲れた肉厚の魚、粗挽きと細挽き肉をブレンドするメンチカツはふわっと軽くてやさしい味。さらに野菜をじっくり炒めてから麦味噌を加えて煮る豚汁も最高にウマい。テラス席があり、道路を挟んで目の前はビーチというロケーションも抜群です」

DATA
静岡県熱海市渚町18の10
050-8887-5351
営業時間:12時〜16時、18時〜22時
定休日:月・火曜
Instagram: @m.y6130

佐久間P、ごきげんだといいことがありますか?

佐久間P

ごきげんでいると仕事も、ひいては人生も豊かになる

最近よく耳にする、“自分の機嫌は自分でとろう”という言葉。いつもごきげんでいられるのが理想だとわかってはいるけれど、誰しも日によって気分の上がり下がりはあるもの。意識して平穏を保ち続けるのはなかなか難しい。

「ごきげんというと、いつもニコニコ愛想がいいとか、元気いっぱいというイメージが思い浮かぶかもしれません。だけど、僕が思うごきげんは、“メンタルが安定していて、調子が悪くない状態が続く”こと。無理してテンションを上げたり、ポジティブキャラを目指すのとは違います。生まれ持った才能でも性格でもないから、誰でも身につけられるし、上手にコントロールできるようになるもの。じつは体調を整えることと似ているんです」

ごきげんでいるのは、大人として必要なことなのでしょうか?
「車って、傷がついたり故障すると、修理するのは骨が折れますよね。人間も同じで、心が傷ついたりメンタルを崩してしまうと、元の状態に戻すのにかなりの時間やエネルギーを要してしまう。まずは自分という乗り物がどれくらいのエンジンを搭載していて、どんなクセがあるのか? 何が苦手でストレスをためがちなのかを知ることから始めてみましょう。もちろん時には負の感情を抱えたり、心の不調を感じてネガティブな沼に落ちそうになることも。そんなときこそデリケートな感情を無視したり蓋をするのではなく、心の声に耳を傾け、自分がどうしたらごきげんになるのか? ケアする方法を知っておけるといいですね」

佐久間さんにとって、そのひとつが“おいしいものを食べること”。
「一人でふらっと行くこともあれば、大学時代の同級生など、気の置けない仲間と『おいしいね』『楽しいなぁ』と幸せに浸れる時間を作ることも。その際、仕事や会社の愚痴やゴシップを吐きたくなる気持ちもわからなくはないけれど、自分の言葉を一番聞いているのは自分。耳が悪口に毒され、結局は自分の言葉につぶされてしまいそうなので、ネガティブな発言は控えます。あとは、銭湯・サウナ巡りとエンタメ作品に触れることも自分を整える術ですね。習い事でもマッサージでも何でもよくて、ケアの方法は人それぞれ。日々の生活に海のブイのごとく“小さなごほうび”を浮かべるイメージです」

内省と自分に合ったケアを繰り返すことで手に入れられる、ネガティブな感情に振り回されないメンタル。手に入れると、どんなメリットが?
「無理をしないから、より生きやすくなると思います。かくいう僕も、もとはネガティブな人間。20代の頃の話をすると、テレビ業界の理不尽なシステムや言動の言いなりになっていたことがあったんです。ハラスメント気質をはらんだ業界になんとか自分も染まろうと努力したのですが、息苦しさどころか呼吸すること自体が苦しくなってしまって。それでメンタルが壊れそうになった20代後半、接待ゴルフやキャバクラでの飲み会など業界ノリのつき合いに参加するのをやめました。

媚びることもコネもなくなったぶん、結果だけが評価のよりどころになる。それゆえ社会人としての礼儀を守って仕事に尽力しつつ、一方で自分が呼吸しやすい環境や人間関係を築くようにしました。飼い主に従順な犬キャラではなく、自分のペースで生きる猫のようなキャラクターを目指したというか」

気づきや変化はありましたか?
「誰かの機嫌を伺い続けたり、相手の機嫌に左右される人生はもったいないということ。人ってつい、誰かの心に入ろうとしがちだけど、ルールさえ守っていれば、それをしなくても仕事はスムースに進むんですよね。僕自身、もともとテンション自体は低め。以前は仕事した芸人さんから収録後、『佐久間さんは無愛想ですね』とよく言われましたが、誰に対しても同じ態度なので、何も言われなくなりました(笑)」

失敗や挫折から自分を知り、ごきげんを保つ方法を会得した佐久間さん。
「不機嫌な態度を示すことで周囲をコントロールしようとする人もいますが、この態度をとるほど、面倒かつ厄介な人というレッテルを貼られがち。一方ごきげんな人は、他人に嫌な印象を与えないから人間関係が円滑だし、信頼を勝ち取っている人も多い。結果、仕事はもちろん私生活も、さまざまなことがうまく回り始めると思います」

本誌連載「佐久間Pの甘口人生相談 『え、それ俺に聞く!?』」での回答をもとにした新刊が『ごきげんになる技術』。
「どんなに経験を積んだり、年齢を重ねても、不安や負の感情から解放されることは一生ないんですよね。人生を伴走する相棒みたいなものだからこそ、適度な距離を保ちつつ、上手につき合っていきたいもの。『ごきげんになる技術』ではあれこれ失敗し、悩んできた僕なりの感情との向き合い方やストレスの上手な逃がし方、人間関係のハレーションの回避法などについても綴ってみました。この本を通してごきげんになる技術を知り、これまで以上に自分らしく豊かな人生を送ってくれたらうれしいです」

【佐久間Pのごきげんグルメログ】佐久間宣の画像_11
『ごきげんになる技術 キャリアも人間関係も好転する、ブレないメンタルの整え方』¥1,540/集英社

仕事術でも反響を呼んだ佐久間Pがさらに視野を広げ、自身の人生をかけて検証した"メンタルをすり減らさず生きるための方法"を惜しみなく伝える。

佐久間Pの関連記事はこちら