気づけば当たり前にそばにいて、出会う前の日々が考えられない。そんな、かけがえのない大切な“家族”である犬と、オーナーの日常に迫る連載『あの人と愛犬の素敵な関係』。第2回は白柴のももとぺるが登場。この世に1匹として同じ犬はいないけれど、同じ犬種にはやっぱり似ているところもあるのが面白い!
気づけば当たり前にそばにいて、出会う前の日々が考えられない。そんな、かけがえのない大切な“家族”である犬と、オーナーの日常に迫る連載『あの人と愛犬の素敵な関係』。第2回は白柴のももとぺるが登場。この世に1匹として同じ犬はいないけれど、同じ犬種にはやっぱり似ているところもあるのが面白い!
白柴のぺるとももが、はじめまして!
アーティストのifax!さんと暮らすぺる(3歳)と、ファッションPRの高橋侑子さんと暮らすもも(4歳)が、この日、初めての対面をすることに。年齢の近い2匹はともに白い豆柴の女の子。豆柴は犬種としては柴犬であり、やや小さめの体つきが特徴だ。ある日、ぺるの犬アカウントを発見し、「ももと似ている子がいる!」と投稿を眺めるようになった高橋さん。共通の知り合いもいたことから、高橋さんが手がけたイベントにifax!さんとぺるを招待したことも。満を持して、2匹の顔合わせが実現することになった。
左から、ぺる、もも。“お座り”も“待て”もちゃんとできる、お利口な2匹
“柴犬あるある”で意気投合! マイペースな君たちに夢中
犬種によって大きさはもちろん、気質もさまざま。柴犬は日本犬ならではの個性を持つといわれ、2匹の性格を尋ねてみると「柴犬はもともと頑固なところがあって、誰にでもフレンドリーに接するわけではないんですよね。ぺるもドッグランで、ほかの子と遊ぶ時もあれば、犬見知りをすることもある」と話すifax!さんに高橋さんも同意。
「洋犬とは遊び方が全然違う気がしますね。ももは人のほうが好きなところもあり、犬にこんなに興味を持つのは珍しい!」と高橋さん。しばらくの間、2匹は少し離れてみたり、匂いを嗅いだりして、お互いを探り合っている様子。この距離感こそが柴犬らしさなのだとか。
自立心が強いものの、しつけをしっかりすれば飼い主に従順なところは、柴犬が忠犬と称されるゆえんだ。そんな柴犬には“ツンデレ”な一面もあり、そこがまた飼い主を魅了しているよう。「常にベタベタするわけでもなく、一定の距離を保ちたがる傾向があって。自分のペースがあるから、人が良かれと思ってすることも、気分じゃない時はダメ。気分屋さんです」とももを評する高橋さん。
ぺるにも当てはまると言い、「気分がコロコロ変わるんですよ。ボールで遊びたがっていたのに、突然飽きちゃったりね」と話すifax!さんは、彼女に翻弄されるのもなんだか楽しそう。“おてんばギャル”なももと、温厚で大人っぽいぺる。相性はいい感じで、この機会にお友達になれそうだ。
左から、もも、高橋さん、ぺる、ifax!さん
【もも】イタズラしても、その全部が愛おしい存在
高橋さんがももと出会ったのは、コロナ禍。犬を飼いたいとずっと思っていたところ、突然そのときは訪れた。「当時はブリーダーさんのインスタアカウントをチェックするのが習慣に。その日も通勤途中に見ていたら、ももの写真が出てきて、あまりに可愛くて目に留まりました。岡山のブリーダーさんの子だけれど、ちょうど横浜に来ているとわかり、会社に着くやいなや『ごめんなさい、今日は午後休を頂戴します』と伝え、善は急げと、その日の午後には横浜へ(笑)」。そして、ももを目の前にすると「会った瞬間に、私はこの子のママになる、って思いました」と決意が固まり、そのまま連れ帰った。
柴犬は活発で、遊ぶのが大好き。猟犬の性質も残っているため、個体差はあるものの体力のある犬種だ。「おてんば娘なので、家に来たばかりの頃はケージから脱出したり、畳を噛んでボロボロにしたり。でも、そうしたことも含めて、一緒にいられることがすごく楽しかったです」と、愛おしそうに振り返る。ライフスタイルも様変わりし、ももと過ごすことが今は何よりも大切に。「毎日出社しているので、日中はももはお留守番。トレーナーの先生は『気にしなくて大丈夫』と言ってくれるけれど、どうしても罪悪感はありますよね。平日の仕事後は家に帰るのが早くなったし、土日の予定はももが中心です」。
ももと過ごすことは、高橋さん自身にもよい影響をもたらし、新しい扉を開いてくれた。「大人になるとまったく知らない人と喋る機会ってそうそうないけれど、ももを介してなら自然と道端で会話が始まる。犬を飼ってから人付き合いの幅が広がりました。週末にももと一緒に駒沢公園のドッグランへ行き、ベンチで読書をしたり、近くのカフェでお茶をしたりするのも楽しみ。ひとり行動をするタイプではなかったけれど、ももがそばにいると安心するんですよね」と、一見するとたわいない時間がこの上なく幸せで特別なひとときに。
お散歩中もスタイリッシュに。ももの犬用グッズ
ファッション業界で働く高橋さんが、もものために選ぶグッズはどれもおしゃれなものばかり! パリ発のバッグブランド、リュニフォームがお気に入りだ。「ペット周りのアイテムが充実していて、すごく可愛い。バッグと同様に、首輪やリードにも刻印のカスタマイズができるので、“MOMO”と入れました」。
一緒に出かける際におそろいで着られたら、と思い購入したバブアーの犬用ジャケット。でも、ももの好みは違ったようで……!?「着た途端に歩くのをやめてしまい(笑)。柴犬は服を着ることが苦手なようです」。トイレ袋はバリ島発のペットブランド、THE PAWSのプープバッグに入れて。
左上から時計回りに、リュニフォームのポーチ、コーヒー豆の香りがするVETRESKAのペット用ウンチ処理袋、バブアーのドッグコート、リュニフォームのリード、THE PAWSのプープバッグ
柴犬の特性に対応しながら、自分らしいワンマイルコーディネート
ももと暮らすようになって、生活だけでなく装いまで変わったという高橋さん。肌寒くなってきた朝晩のお散歩には、ナイロン製のマルニのアウターを羽織って。「柴犬は毛がすごく抜けるので、毛がつきにくかったり、払い落としやすかったりする素材を選ぶようになりました。毛がついても目立ちにくい白の服を着ることも多いですね」。
近場のお出かけスポットについても聞いた。「桜新町の『Autumn』、駒沢大学の『YELLOW KOMAZAWA KOEN』が私たちのお気に入りです。『Autumn』ではももを通じて常連さんとも仲良くなれて、新しい関係性を築くことができうれしいです」。
左上から、マルニのブルゾン、ブランのサングラス、友人の古着店で購入したバンダナ、NYのレストラン・estelaのオリジナルグッズ、アメリカ発の広告代理店のオリジナルグッズをお出かけ用バッグに。カフェに寄る日は、ジル サンダーのバッグが出番
【ぺる】帰りを全力で待つ、無償の愛に感動
淡路島のブリーダーのところからifax!さんのもとへやってきた、ぺる。柴犬は飼育のハードルが高いと聞いていたため、最初は少し気がかりだったという。「人に慣れることが大事だと聞いたので、小さい時からたくさん友人に遊びに来てもらいました。それがよかったのか、基本的には犬よりも人が好きなほうかな」。
やがて近所に犬仲間もできて心配は杞憂に終わり、ぺるとの新しい日常はifax!さんの心身にとっても好影響ばかりだった。
「ぺるが人の言葉を理解してくれたらいいな、といつも話しかけていたんです。そうしているうちに、気づけば以前より自分の性格がオープンになっていて。柴犬は体力を発散させてあげないとストレスになってしまうので、一緒に動いているうちに、腰痛もすっかりよくなりました!」
仕事柄、深夜に帰ってくることが多いifax!さん。どんなに遅くても、自宅のドアを開けると、ぺるは全力で出迎えてくれる。「たった数時間の留守なのに、3年ぶりの再会かのよう。こんなに歓迎してくれるの!?って、毎回めちゃくちゃうれしいですね」と疲れも吹き飛ぶそう。
車に乗るのが大好きなぺるは、ifax!さんとパートナーとともに、キャンプや野外イベントへ出かけることもしばしば。今年の初夏には愛知県までドライブもした。「自分の職業柄、小さい頃から家の中でも聞き慣れているからか、ぺるは音楽が好き。『森、道、市場』は愛犬同伴OKのイベントなんですよ。でも、日本は犬同伴で行けるところが限られていて。アメリカだと、レコード店などでも一緒に入れるところが多くてうらやましいな、と思いますね」。
心地よく清潔でいてほしいから。ぺるの犬用グッズ
グッズは、ifax!さんのパートナーである料理ユニット・南風食堂の三原寛子さんが、世界各国のブランドからぺるに最適なものをセレクト。葉山にある、メキシコのペットグッズを扱う店で買ったリードは、「ぺるはピンクが似合うから」とお気に入りのひとつだそう。
「漫画家・ほしよりこさんとパートナーが昔から仲よくしていて、ぺるもパピーの時からよく遊んでもらっています。猫村さんのバッグのほか、織ケットも愛用していて、ぺるは毎日その上に寝ています」。
抜け毛対策に、これまでにさまざまなコームを試してきたなかで、今のイチ押しはzooroのもの。「なでるだけで余計な毛がびっくりするくらい取れる。価格は高めですが、めちゃくちゃおすすめです。フランス製の幼児用コームも併用していて、豚毛がほかのものと比べて柔らかく、地肌のマッサージになるのか、毛がツヤツヤになります」。
左上から時計回りに、猫村さんとブルックリン発ブランド・コーラル&タスクのコラボバッグ。マンダリンブラザーズのMBスリングは散歩中にぺるが動かなくなったとき用に携帯、フランス製の幼児用のコーム、韓国発ブランド・BITE MEのHATE ME PATCHは虫よけ対策に。ハンガリー発ブランド・zooroのグルーミングコーム、メキシコ製のリード
マイペースで、ときに人を翻弄するぺるともも。けれど2匹の存在は、飼い主の行動範囲を広げ、思いがけない出会いや会話を生み出してきた。塩対応も全力のお出迎えも、その日そのときだけの愛おしい表情。これからも2匹は、自分らしい歩幅でふたつの家族の日々を彩っていく。
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