M もうひとつ通っぽさをアピールできるトリビアがありますよ。シャンパンのボトルに書かれている“NM”、“RM”などの文字、これがなんのことを示しているかご存じですか? A ノーアイディアです。恥ずかしながらこれまでスルーしておりました……!
M この2文字は、生産者の業務形態を表していて、シャンパンボトルには表示することが義務付けられているんです。これにより生産者が大手メーカーなのか、小規模生産者なのかがわかります。
A へぇボタンを連打です! ボトルからそんな情報がわかるようになっていたのですねぇ。
M NMはネゴシアン・マニュピランの略です。生産者から葡萄や果汁を購入し、シャンパンを造る生産者。大手メーカーをはじめ、シャンパンの生産者の大半はこちらです。RMはレコルタン・マニュピラン。自社畑で収穫した葡萄を使い、醸造もする生産者で、ほとんどが小規模生産者になります。おのずと生産量が少なく、人気の高いものは入手が困難なことも。今飲んでいる、このシャンパンもRMと書かれています。シャンパンのウンチクを知らなくても、なんでこれを選んだの?って聞かれたら「レアだから」とだけ答えれば事実ですから嘘になりません(笑)。
M ファットリア アル フィオーレは元々レストランを開いていたシェフが始められた宮城県にあるワイナリーで、今も料理人を続けながらワインを造られています。スパークリングワインですが、とろみがあってめちゃくちゃおいしいんですよ!ピーチやネクターとかのニュアンスと、カルピスのようなコクが印象的。
A 果実の旨みが一年酷使した体にじんわり染みるよう。ささやかにお祝いしたい気持ちの時にも寄り添ってくれる優しい味わいですね。
M このスパークリングはシャルドネとネオマスカット、そしてワイン用に造られる葡萄ではないデラウェアが使われています。デラウェアをアンフォラという素焼きの陶器(元々ジョージアで造られていた陶器)で熟成させることでシェリー酒のような酸化熟成が進み、このまろやかさが出るんです。ほのかなジャスミンティーのようなニュアンスも相まって和食の家庭料理にも合うと思います。
M この10周年記念酒、飲んでみたかったんです。パッケージだけでなく、味わいもそれぞれ異なるんですよね?
A 「No.6」は新政酒造の蔵で発祥した6号酵母の味わいをダイレクトに表現するために造られた生酒。水野学タイプでは無肥料・無農薬栽培の原料を使い、最も新しい杉桶で醸造されています。さらに国産のミズナラの新樽で短期間熟成し完成した、最高峰の素材と技術による賜物なんです。今企画の中でも最上級モデルなんだそう!
Z おいしー!! 梨を思わせるまろやかな甘みが印象的。酸を感じる余韻が後味をスッキリさせてくれる。喉をするすると通る飲み心地で、これは日本酒なの?というようなサプライズな味です。
M お魚全般に合いそうだからカルパッチョ、もしくはマスタードを使ったお料理にも。チキンに粒マスタードを添えたひと皿など、このお酒の酸味がすごく合うと思う。
A 水野学タイプは大人気となっているので、お酒をわかっている人たちには入手できたらすごいとそれだけで褒められ、株がぶち上がること間違いありません!