N かなりおいしいです、このクオリティのものはなかなかありません! 自然派ワインのライトな造り方でやらないと、酸と渋みが強い山葡萄はうまく処理できないと思います。あとは他の品種をブレンドすることでバランスをとっているのではないかと。どうしても山葡萄だけだとワインとしての旨みが少ない。旨みが濃いピノノワールを足して仕上げていますね。
Z 山葡萄、成り上がったな! 田舎出身の孤独なミュージシャンが、上京してバンド仲間に出会い、夢の武道館に立つ。そんなサクセスストーリーが見えました!
N これもちょっとユニークなワインですね。サーモンピンク色ですが、実は微発泡の白なんです! 味も面白いですよ。
A おいし〜い! 梅やグレープフルーツのような、酸味がありつつもほんのり甘みを感じます。
N 梅酢っぽいニュアンスで、このビネガーみたいなフレーバーが和食にぴったり。ブラン・ド・ノワールというのは名前の通り、黒い葡萄から白いワインを造るということ。ピノノワールから造るシャンパーニュの製法と同じです。
Z割烹はもちろん、カジュアルな家庭料理にも合いそう! 多田農園さんがあるのは富良野なんですね。 N 街中からちょっと離れたところにあって、何回も行かせてもらいました。元々は玉ねぎと人参農家で、葡萄はその後ですね。福祉にも積極的で障がい者の方も一緒に働かれているんですよ。オーベルジュもやっています。僕が一番好きな北海道ワインはここのなんです。日本ワインっぽくないでしょう? ヨーロッパに良い意味でクレージーなナチュラルワインってあるじゃないですか(笑)、そういう遊び心を感じます。
Z 守りに入っていない、やんちゃな味です! イタリアの自然派ワインですって言われたら、そうかなと思っちゃいますね。
N ピノノワールもすごく洗練されたおいしさで、どこで造られているかわからないくらい。野生酵母のワインはマニアックなもの、それをローカルなところで挑戦されているバイタリティがすごい。縮こまっていちゃいけないなと、自分も負けられないなっていう気持ちにさせてくれます!
N ガストロミックな料理や寿司などの繊細な味を受け止められるのは、こういうエレガントな味わい。ベーシックなワインはそういうものだったんですけど、だんだんとアンチテーゼで、「もっとカジュアルで楽しくていいじゃん」という考えが出てきた。またそれが流行ってくるとクラシックなものへ戻ったり。ファッションのトレンドと同じで、繰り返しですね。僕は両方大好きなんですけど、シチュエーションによりますね。でも逆にいうと、他の5本は単品で飲んでも楽しめたり、エスニック料理と合ったりとかそれぞれの良さがあります。どちらもあるからいい。
A どういうふうに、いつ、誰と飲みたいかってことですね! ドレスもデニムも、ヒールもスニーカーも好きな気持ちと同じ♡