K カベルネ・ソーヴィニヨンは、世界中で造られている超人気品種です。白ワインの軸となるシャルドネをスーパーアイドルとキャラ付けするなら、カベルネ・ソーヴィニヨンはどんな役割もきっちりこなす優等生タイプですね! 皮が厚いのでタンニンが豊富、ブドウの味もしっかり感じられます。
A フルボディということですね! ナパのワインをチョイスされたのは?
K ボルドーワインだとブレンドされているので、品種の個性というよりは造り手の個性が出ます。そういう意味でも、品種について知りたいなら単一が多いニューワールドがいい。チリもいいですよ!
Z アメリカのカベルネ・ソーヴィニヨンなら、もっとどっしりした味をイメージしていたのですが、そこまででもない! バランスが良くて飲みやすいです。
A このワイナリーはどんなところですか?
K オーパスワンを造っていたカリフォルニアワインの名家であるモンダヴィ一族の、ロバート・モンダヴィ・ジュニアが親しみやすいカリフォルニアワインを造り出すために設立したワイナリー。カリフォルニアのワインって結構甘かったりするんですよ。でもこれはバランスが良く、品種の個性も出ています。それでいてカリフォルニアらしいバニラっぽい樽香の余韻もあって、ちゃんとおいしい!
K ブルゴーニュよりイタリアは南にあり少し暖かいので、果実味が増しキャッチーな味わいかなと思います。ピノ・ノワールの三大産地はフランス、アメリカ、ニュージーランド。アメリカのピノ・ノワールだとオレゴン州が有名でよりパワフルな味に。ニュージーランドやイタリアは中間的で、ブルゴーニュほど上品すぎず、アメリカほど味のパンチが強すぎないので、ビギナーの人には特におすすめです!
Z ブルゴーニュの熟成された味わいを堪能するには、大人舌がほしいところ。ニュージーランドワイン、イタリアワインで武者修行します!
K メルローらしさという観点からすると、このワインに関してはタンニンがやや強いですね。単体でもおいしい味わいだけれど。チリ産のワインは味の骨格がしっかりしています。メルローの特徴としては、果実味というより、土っぽさとか木っぽいニュアンスがあるんですよね。チリのメルローは甘くないですが、酸味がほとんどありません。
Z ステーキやすき焼きとペアリングしたい味わいです!
K レバーパテにベリーソースを添えたり、ブラックチェリーのパイなど、ベリーを使う料理も合うと思いますよ。
K シャルドネは世界的に栽培に成功し、造られている品種ですね。そんなところから、スーパーアイドルというキャラ付けをしました(笑)。シャルドネを好きな人も実際すごく多いですから。産地や造り手によって大きく味わいが変わるというのも特徴です。ヨーロッパならフランスのシャブリが有名。北の寒いところなので酸がシャープで、すっきりとした白ワインに。それがカリフォルニア色に染まると樽香も、果実味もガツンと強くなります!
Z たしかにアデュレーション シャルドネは、ジューシーな味わいです! 丸みのビロードのような感触が、暖かくてリラクシングなLAっぽい。ココナッツや洋梨、トロピカルなニュアンスも。
K そのニュアンスもカリフォルニアワインらしさですね! ただ味をたどるという意味で、基本のシャルドネにしてはちょっと極端だったかもしれません。だいぶカリフォルニア色に染まっていますね。ついおいしくて選んでしまいました!
Z 私の中でこのカリフォルニアシャルドネはケイティ・ペリーでしたが、基本のシャルドネはハリー・スタイルズかな!
K シャルドネを飲んでみて、もっと辛口すっきり系が好きだなと感じた人はソーヴィニヨン・ブランを試してみてください。グレープフルーツやハーブのニュアンスが典型的な特徴です。
Z これはニュージーランド産のチョイスですが、ヨーロッパとどう変わりますか?
K ヨーロッパだとフランスのロワールやボルドーも有名ですが、ニュージーランドも名産地なんですよ! ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランはハーブ、青くささがパワーアップします。そこに優しい果実味が加わるのがヨーロッパとの違いで、めちゃくちゃおいしい!
Z 確かに草原のように青々しく、爽やか〜! ほろ苦さがあるけれど柑橘類に近く、全く嫌な感じはしません。
A このワインのおすすめポイントは?
K ソーヴィニヨン・ブランらしさがすごくよく出ているので、わかりやすいと思いました。それでいて¥2,000台で買える! ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランはそんなに高くないけど一定のクオリティが担保されているイメージです。シャルドネは黄桃とかパイナップルのようなニュアンスがあったと思うんですけど、これはもっとさっぱり系。飲む前にキンキンに冷やしましょう。うちの店でも人気で、ソーヴィニヨン・ブランが好きならこれは間違いないやつです!