歌舞伎界のプリンス市川染五郎と、沢田研二の衣装やアートディレクションを手がけてきて伝説の人物、早川タケジ。2人の稀有な出会いをきっかけに始まった本企画が立ち上がったのは、昨年の夏でした。そこから半年間。打合せ、仮縫い、テストシュートと通常の雑誌の企画では考えられないほどの時間と労力をかけて、圧巻のビジュアルが完成。満を持して、誌面でのお披露目が叶います。
芸術的な衣装は、計6体。耽美なジャン・コクトーの世界をモチーフにしたジャケットから、鶴屋南北の歌舞伎に着想を得た冷酷かつ美麗な貴公子スタイルまで、多岐にわたります。中には、沢田研二の衣装だったジャケット、モデル山口小夜子が広告撮影で着用したドレスなど特別なものも。一着一着のコンセプトに合わせるように、17歳(※撮影当時)とは思えぬ表現力で染五郎さんが着こなしました。
撮影を担当したのは、早川氏と同じく70年代から活躍し、今なお現役で幅広いジャンルの撮影を手がけるベテランカメラマン横木安良夫氏。そしてヘアメイクは、繊細なニュアンスからアートのように大胆なヘッドピースまで手掛けるAKANE氏と一流が集ったことで、成立した奇跡のような撮影でした。
また、早川氏と染五郎さんによるスペシャルな対談も収録。今回の撮影の感想はもちろん、早川氏が語る、7,80年代のカルチャーシーンや、ジュリーとの関係性。染五郎さんの歌舞伎役者としての覚悟と、ここでしか読めない貴重なインタビューとなっています。
またとない、迫力の”染五郎六変化”。ぜひご覧ください。
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