現代を生きる、私たちの“スワン”たち

アメリカでは、ドラマ「Feud: Capote vs. the Swans」が放映中。トルーマン・カポーティと、彼が「スワン」と呼び親交があったミューズたちの物語です。彼女たちの一番の魅力は、時を経ても色褪せない、独自のスタイルを持っていること。そこでSPUR5月号では、現代の私たちのミューズたちが、ファッションストーリーを繰り広げます。登場するのは、90年代に日本と世界を股にかけモード界を牽引したモデルたち。りょうさん・市川実和子さん・田辺あゆみさん・清水朱里さんの4人が紙面を飾ります。

撮影現場に現れた途端、圧倒的なオーラで目を惹きつける様は、神々しいの一言。昔から仲が良かったという4人が、はしゃぎながらおしゃべりに興じている様は、まるで神々の集いを見ているようでした。
そして、カメラの前にたつと、その表情は真剣そのもの。眼差しからも、立ち姿からも、レジェンドの風格が漂います。最新のルックを身に纏いポージングする様は、あのとき憧れていた姿が目の前に蘇るようで、胸が熱くなりました。ソロカットを撮影しているときはその姿を応援し、「かわいい〜！」という声が飛び交うお茶目な一面も。気さくに優しく接してくださる姿にも、スタッフ一同、胸がいっぱいになりました。

そんな“現代のスワン”のファッションストーリーに加え、60年代の“スワン”たちについても山崎まどかさんに解説していただきます。知性と品性を合わせ持ち、ファッションアイコンとして華々しく彩った彼女たち。その輝きの秘密と、カポーティとの絆、そして悲哀に満ちた結末を紐解きます。