今月のSPURに登場するのは、映画『あんのこと』『ナミビアの砂漠』など名だたる映画で主演を飾り、業界に旋風をもたらしている俳優、河合優実さん。一緒に海まで出かけ、「大航海へ」をテーマに撮影しました。ルイ・ヴィトンの最新コレクションをまとい、凛とした瞳でこちらを見つめています。
快晴の青空の下撮影現場のマリーナに降り立った河合優実さん。時代に愛される人特有の、力強い覇気をまとっていました。そこに立っているだけで、映画が始まりそうな雰囲気とでも言うのでしょうか。そのオーラのおかげで、撮影自体も非常にスムーズに進みました。写真は映画とは違って一瞬をとらえるものですが、その一枚一枚に彼女の演技力がにじみ出ているのが誌面を通して伝わってくると思います。
たとえばスタッフ一同が感動したのはこの一枚。撮影前にもちろん『ナミビアの砂漠』を観ていた私たちは、どうしても河合さんに走ってもらいたかったんです。あの映画で駆け抜ける姿は、彼女が内側で持て余す甚大なエネルギーを象徴していましたから。ルイ・ヴィトンの赤いドレスは、ゴダールの名作『気狂いピエロ』におけるアンナ・カリーナをも彷彿させます。あとから河合さんが私たちに教えてくれたのは、この走りはバスケ部で鍛えられたとのこと。勝ちに行くような俊足に納得です。
そんな河合さんの、さまざまな表情が見られるSPUR4月号では、ルイ・ヴィトンのウィメンズ アーティスティック・ディレクター、ニコラ・ジェスキエールの独占インタビューも掲載しています。彼のクリエーションの源泉について、たっぷりとお聞きしました。そして大特集は「ロマンティック進化論」。この春夏を彩るトレンドについて深く考察し、新たな着こなしを提案しています。ロマンティックといえばSPURの十八番。2025年なりのこのスタイルを、自信を持ってみなさんにお届けします！
