サーキュラーファッションを実現。ワインの副産物が美しいグレープレザーのバッグに! 【サガン・ヴィエンナ×ベジェア社】

さまざまなアニマルフリーレザーが台頭する中、マッシュルームレザーと同様に脚光を浴びているのがグレープレザーだ。イタリアのベジェア社は、ワインの生産過程で出る副産物(葡萄の搾りかす)を再利用して作るグレープレザーの開発に成功。この人工皮革は、ワイン業界の廃棄物処理問題に一役買うだけでなく、ファッション業界にもサステイナビリティな変革をもたらしている。

グレープレザーに使われる原料とは?

グレープレザーの原料
ぶどうの絞りかすをパウダー状にして植物性オイルと混ぜてペースト状に。オーガニックコットンなどのベースにそのペーストを塗布して完成。

グレープレザーは、80%がワインの製造工程の副産物であるぶどうの皮、種、茎といった搾りかす、そして20%が、現在市場にあるポリウレタンの中で最も環境負荷の少ない水性ポリウレタンを使用している。生産過程において、有害な溶剤や重金属などを一切使用していないのも特徴だ。

本革のような風合いと耐久性を実現

グレープレザー
見た目はもちろん手触りまで本革のような仕上がり。高級車ベントレーのシートに採用されるなど、ファッション業界以外からのラブコールも絶えない。

本革のような美しい風合いに加え、EUが定めた耐久性や柔軟性などの基準をクリア。従来の本革と比較しても遜色のない人工皮革に仕上がっている。同社のグレープレザーはこれまでにH&Mやカルバン・クライン、ガニーなど、さまざまなファッションブランドにも採用されてきた。

デイリー使いにぴったり、グレープレザーを使ったサガン・ヴィエンナのバッグ

サガン・ヴィエンナのグレープレザーコレクション
ウィーンの伝統「ウィーナーゲフレヒト」と呼ばれる籐細工を取り入れた人気のバケットバッグシリーズやトートバッグにグレープレザーを使用している。

昨年には、オーストリア・ウィーン発のバッグブランド、サガン・ヴィエンナが初となるグレープレザーのコレクションを発表。風合いの良さだけでなく、発色の良さでも高い評価を獲得するグレープレザーだが、サガン・ヴィエンナでは主にブラックを用い、ミニマルかつ洗練されたスタイルを強調している。人気のバケットバッグシリーズや、デイリー使いにぴったりなトートバッグなど、これまでに9モデルを展開。今後も商品のラインナップを拡大していく予定だ。

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