レザーを自分らしく“育てる”ために。革製品の修理・補修を専門とする「ロエベ リクラフト」が誕生

世界初のストアはロエベからも。“世代を超えて循環するクラフト”をテーマに、革製品の修理や補修を専門に行う「ロエベ リクラフト」が、阪急うめだ本店「グリーンエイジ」内にオープンした。革製品のメンテナンスやリペアサービスの対象期間を無期限としているロエベならではの、革製品をより長く使ってもらうことを目的とした店舗だ。

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「ロエベ リクラフト」の内観。再利用された木材を使用したフロアに、スペイン製ハンドメイドタイルのグリーンの壁面が映える。カウンターには天然石のライムストーンを採用。

床には再利用された木材を使用。深みのあるグリーンのタイルの壁面が美しく映える店内は、まるでメゾンのアトリエのような空間。ここに熟練のロエベの革職人が常駐し、レザー製品の補修やメンテナンス、クリーニングサービスなどを行う。内容によってはその場ですぐに対応してくれることも。ほつれの修繕や擦れた部分の着色、パーツ交換など有料のリペアメニューも充実しており、プロに気軽に相談ができる場所となっている。

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店頭には、革職人が常駐。ロエベのレザー製品を持って行くと、専用クリーム(非売品)を使って丁寧に磨いてもらえる。

取材当日、SPURエディターが10年近く愛用している「ハンモックバッグ」をその場でクリーニングしてもらえることになった。「ロエベのレザーは、例えるならビーフジャーキーのようなものなんです。噛めば噛むほど繊維がほぐれてうま味が出てくるように、使い込むほどに柔らかく馴染んでいきます。その美しい経年変化のことを、私たちは“革が育つ”と表現しているのですが、お客さまのバッグは革が理想的な育ち方をしていますね。とても大切にお使いになっていることがわかります。きっとこれからも長くご愛用いただけると思います」。長年レザーに向き合ってきた職人の温かな語り口と丁寧な手仕事に引き込まれている間に、表面の細かい汚れがみるみるうちに落とされ、バッグは息を吹き返したかのように艶やかになった。

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店頭には余剰レザーをアップサイクルしたバスケットが並ぶ。市松模様に編んだ「ウーブン バスケットバッグ スモール(カーフ)」は¥278,300 余剰レザーをパッチとハンドルにあしらった「バスケットバッグ スモール」は¥72,600。

店頭では、製造時に生まれた余剰レザーを再利用して市松模様に編んだウーブンバスケットや、余剰レザーをパッチとハンドルにあしらったバスケットが限定販売中。さらに、世界中から集められたアンティークのカゴバッグにロエベの余剰レザーを編み込み、アップサイクルされた一点もののバスケットも並ぶ。

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アンティークの竹カゴにロエベの余剰レザーを編み込んだ、一点もののバスケット(¥245,300)。レザータグには、原産国が中国、アップサイクルに要した時間は9時間と記載されている。

世代を超えて循環するクラフツマンシップを存分に堪能できる「ロエベ リクラフト」。ロエベファンなら一度は訪れたい場所だ。

ロエベ リクラフト
LOEWE ReCraft
大阪府大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店 8階
営業時間 10:00〜20:00

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