女性視点で作られたセルフプレジャーアイテムを提案するirohaが10周年を迎えました。それを祝して、アンバサダーを務める水原希子さんと泌尿器科医の二宮典子先生によるトークショーが開催。セルフプレジャーにまつわるトークには、私たちをエンパワメントしてくれる言葉や、知っておきたい情報がたくさん! セルフプレジャーがわたしたちにもたらすもの、開発秘話など、水原さんと二宮先生の声をお届けします。
セルフプレジャーは、自分を深く知り、向き合うこと
自分の肌タイプやスキントーン、骨格に関心を持つ人が増えてた昨今。果たして身体についてはどうだろう? 自分の身体の一部であるデリケートゾーンは、見ようとしなければ見えない場所であることや、“恥ずかしい”という気持ちも相まって、しっかり見たことがない人も多いそう。けれど、身体と向き合う、さらには「こういうときに、こんな気持ちになるんだ」と知ることは、自分自身への理解を深めることにもつながっています。
「よく眠るため」「リラックスするため」科学的に認められたセルフプレジャー、6つのメリット
セルフプレジャーというと、性的なイメージが先立ってしまうかもしれません。けれど、科学的にも認められたメリットを知ると、その印象が大きく変わるはず。二宮先生が教えてくれたのは、以下の6つのメリット。
①リラックス・ストレス発散
オーガズムを感じることで、ふわ~っと快感に。幸せホルモンが出てリラックスできる。
②集中力の向上・瞑想
オーガズムを得るには強い集中が必要。他のことは一旦忘れ、身体のみに集中する瞑想のような機会をつくることができる。
③膣・外陰乾燥の予防
触れることで身体の状態を確認できると同時に、血流を改善して膣の健康維持になる。
④睡眠の改善
オーガズムを感じると、筋肉が収縮していた状態から一気に脱力する。それはリラックスして眠りやすい状態になったということ。手足が冷たいなど、無意識に緊張状態にあって眠れないときなどは、セルフプレジャーをすることで眠りやすくなることも。
⑤免疫力の向上
オーガズムを感じると、体内に入った悪いものと戦ってくれる白血球の一つ「ナチュラルキラー細胞」が活性化される。
⑥性機能の向上
触れるパーツや刺激の与え方など、自分が気持ち良いと感じるポイントを理解することで、性交渉の際にも脳と身体がリンクして「気持ち良い」と感じることができる。
心身ともに良いことづくしだと知り、興味が湧いたとはいえ「なんだか抵抗感があって始めづらい……」という人もいるかもしれません。そんなときは自分の中で、セルフプレジャーを「性的なこと」ではなく「眠りやすくなるための手段のひとつ」「頭の中をクリアにして、リラックスする瞑想時間」など、別のイメージで捉えてみて。
iroha petit(プチ)コーラル
「振動に驚いてしまう人に、ぜひ手に取ってほしい。まず見た目が美しいのも素敵だし、振動で刺激するのではなく、自分主導で身体に触れられるというアプローチが好きです。私がプロデュースした『コーラル』は珊瑚をモチーフにデザインしています」(水原さん)
「バイブレーターは、自宅に置いているとなんとなくドキドキしますよね。そういう方におすすめしたいのがプチシリーズ。首の後ろや皮膚の薄いところなどから『プチ』で身体に触れることで、案外わかっていなかった自分の性感帯を発見できたりします」(二宮先生)
使い切りのプレジャーアイテム、プチ。98%が水分でできており、冷蔵庫で冷やしたりお風呂で温めるなど、自分好みの温度で楽しめる。コーラルの他にも形と肌あたりの違う3種がラインナップ。
iroha petit(プチ)コーラル ¥630/TENGA
身体や性の「こうありたい、これが好き」をもっとオープンに話せる社会に
2023年からirohaのアンバサダーに就任された水原さん。その就任について、周囲からは肯定的な意見が多く、マツコデラックスさんから「あなたしかできないわよ!」という言葉をいただくなど嬉しく、名誉に感じることが多々。しかしまだ性の話=タブーと捉えられているなと感じることも。
「セルフプレジャーブランドの広告に出たことに『刺激的!』というリアクションをもらうこともありました。そういったイメージが少しずつなくなり、家族や社会の中で当たり前に性の話、身体の話をできるようになることが必要だなと思っています」(水原さん)