身体をいたわる——それは、ありのままの自分の身体に向き合い大切に思うこと。こうあるべき、という周りの声に流されず尊重し、主導権を持つこと——。書き出せばキリがないけれど多様な捉え方があり、そして人の数だけ“いたわり方”もあるはず。そこで日々の中で自分と向き合う時間を作り、言葉を紡ぐ芸人のAマッソ・加納さんに、身体をいたわるということについて話を聞いた。さらには加納さんや自分の身体と向き合うことを大切にしている方々、計10名がいたわり時間に愛用するアイテムもご紹介。きっと今日から取り入れたくなるアイディアがあるはず。
加納愛子さん「納得できる笑いを生み出すために必要なこと」
──まず、加納さんにとって「自分をいたわる」ことはどんなことですか?
100%の気持ちで仕事に向かえる状態を作ることですかね。30代を迎えてから仕事に対する責任感や、重要度が変わってきました。これまで自分のためにやってきたことが、ほかの人も巻き込むようになってきて、自分ひとりだけの身体ではないんだなと日々感じています。だからこそ、現場に行く身体として正常であることや、健康であることが大切。月の周期以外でも不調な時間が長いと、自身の100%をキープできないので、そうならないためにも、心も身体も快適に過ごせるように心がけています。
自分であるために「引き」と「抜き」を使いこなす
〈Aマッソ 加納さんの愛用品〉 記録や運動で身体の状態と向き合い、絵本でリラックスする
小学校からの幼馴染、村上愛と2010年にお笑いコンビ「Aマッソ」を結成。主にネタ作りとツッコミを担当。クセになる独特の視点とテンポを活かし、近年は作家・エッセイストとしても活躍中。著書には、エッセイ集『イルカも泳ぐわい。』(筑摩書房)、小説集『これはちゃうか』(河出書房新社)。そして2023年11月16日に、何にでもなれる気がした「あの頃」を綴った、24編から成る待望の最新作『行儀は悪いが天気は良い』(新潮社)が刊行された。
身体のいたわり方は十人十色。それぞれの愛用品
自分自身や身体に向き合い大切にいたわるために、どんなアイテムを取り入れているのか? ありのままの身体を尊重することを体現されている9名の方に、愛用品とその魅力や取り入れ方を教えていただきました。
〈長井短さんの愛用品〉 身体に起きていることに従順に、小さなことでも自分を褒めてあげる
〈前田豆コさんの愛用品〉 お茶の温かさや癒しの香りを通して、身体の声に耳を傾ける
〈竹田ダニエルさんの愛用品〉 自分の内側と向き合い、必要としている温もりや言葉に触れる
〈AYANAさんの愛用品〉 好きなものに囲まれながら、心の内や身体と向き合う
〈JESSICAさんの愛用品〉 無になれる時間を作り、必要な栄養を摂る
〈秦レンナさんの愛用品〉 忙しい日々こそ、意識的に一手間をかけて心身をゆるめる
〈エディターMONNAの愛用品〉 この身体のままで十分素敵だと思わせてくれるものをまとう
冷たいビールと川遊びを愛する夏原理主義。首の詰まった服をよく着ています。
〈エディターKISHIの愛用品〉 甘い物好きな自分と体調管理の落とし所を見つける
ハマり癖のある、いわゆるミーハー。愛犬と過ごす時間と、韓国ドラマ鑑賞が生きがい。主にファッションとセレブを担当していますが、美容ネタも大好物。
〈エディターHOMMAの愛用品〉 自分の身体を自分で守ろうと主体的に考える
ビューティとSDGs担当。小花柄とロマンティックディテールに目がありません。海より山派で、緑の中で過ごす時間が至福です。




















