キアヌ・リーブスは、レバノン出身の俳優兼映画監督。1994年公開の映画『スピード』で国民的スターの仲間入りを果たし、1999年に公開された『マトリックス』で不動の人気を手に入れる。人気ハリウッドスターでありながらも容姿も性格も飾らず、富や名声にも興味なし。スターらしからぬ言動で知られ、世間からの好感度が高い。日本人俳優である千葉真一のファンでも知られている。
キアヌ・リーブスの注目ニュース
ストーカーがキアヌの自宅に不法侵入!
キアヌ・リーブスの自宅に複数回にわたって不法侵入を繰り返したとして、30代の男性が警察当局から接近禁止命令を出されていたことがわかった。キアヌが同様の被害に遭うのは、これで4度目のこと。
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キアヌの「規格外いい人」伝説
その優しい人柄とファンへの神対応ともいえるサービスで、「ハリウッドきっての親しみやすいセレブ」として知られるキアヌ・リーブス。2022年8月には、一般人カップルの結婚パーティに出席。参列者との写真撮影に応じ、ファンを驚かせた。
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『マトリックス』共演者キャリー=アン・モスがキアヌのためにエッセイを寄稿
2022年、米誌『タイム』が発表した「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたキアヌ。リーブス。共演者キャリー=アン・モスが同誌に寄稿したエッセイでキアヌの人柄について「キアヌの名声はユニーク。なぜなら彼は有名なのにもかかわらず、優しく、寛容であることで知られているから。時に非情で狭い世界の中で、私の友であるキアヌは、人々に希望を与えてくれる」とキアヌの人柄をベタ褒め。
>>キアヌ・リーブスは「非情で浅はかな世界の希望」。『マトリックス』共演者がキアヌのためにエッセイを寄稿
キアヌ・リーブスのプロフィール
キアヌ・リーブスの生い立ち
3歳のときに両親が離婚して以来、母と母の再婚相手と生活を共にしていたキアヌ。キアヌは主にトロントで育ったが、母の仕事の関係で引っ越しを繰り返していたため、4つの高校に通った。そのうち、トロントにあるエトビコ・スクール・オブ・ザ・アーツ高校では退学処分を受けた。その頃についてキアヌは「ぼくは落ち着きがなく、素行のいい生徒じゃなかった」と話している。学生のころはアイスホッケーで才能を発揮したキアヌ。アイスホッケーの選手として冬季オリンピックに出場することが夢だったが、怪我によりその道は断たれた。その後、俳優業と並行して通えるフリースクールに入るも中退。高校教育を修了することはなかった。
キアヌ・リーブスのキャリア
俳優としてのキャリア
9歳のときに、演劇『くたばれ!ヤンキース』で舞台出演を果たした。また、16歳のときには地元トロントでシリーズもののテレビドラマに出演。1985年の『レッティング ゴー』で映画デビューし、同年にハリウッドへ渡る。その後は『危険な関係』(1988年)、『ドラキュラ』(1992年)、『リトル・ブッダ』(1993年)などの大作に出演をし、『スピード』(1994年)の大ヒットと共に人気を博した。
『マトリックス』(1999年)は言わずと知れた、キアヌの代表作。仮想現実世界で人類のために戦う天才ハッカーを描いたSFアクション映画で、第1弾が1999年に公開されると、瞬く間に世界中で社会現象を巻き起こすほどの爆発的ヒットを記録。2003年には続編となる『マトリックス リローデッド』『マトリックス レボリューションズ』が相次いで公開。18年の時を経て公開された、待望のシリーズ4作目『マトリックス レザレクションズ』(2021年)では変わらぬアクションシーンを披露。
人気シリーズ『ジョン・ウィック』では、裏社会から恐れられている伝説の殺し屋を演じる。『ジョン・ウィック』(2014年)、『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017年)、『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019年)に次いで、2023年には第4作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が公開。
『トイ・ストーリー4』(2019年)では声優を務めるなど、第一線を走り続け、大作へのオファーが絶えない。
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おもな出演作一覧
映画
公開年/タイトル/役名
1985/レッティング ゴー/学生
1985/ワン・ステップ・ア・ウェイ/ロン・ペトリー
1986/栄光のエンブレム/ヒーヴァー
1986/ドリーム・トゥ・ビリーヴ/トミー・ワーニック
1986/リンゼイ・ワグナーのヤング・アゲイン/17歳のときのマイク・ライニー
1986/アンダー・ブルー/エディ・タルボット
1986/アクト・オブ・ベンジェンス/ブディ・マーティン
1986/リバース・エッジ/マット
1986/ザ・ブラザーフッド/デレク
1986/おもちゃの国のクリスマス/ジャック・フェントン / ジャック・ニンブル
1988/パーマネント・レコード/クリス・タウンセンド
1988/旅立ちの季節/プリンス・オブ・ペンシルバニア/ルパート・マーシェッタ
1988/ミッドナイトをぶっとばせ!/ウィンストン・コネリー
1988/危険な関係/ル・シュヴァリエ・ラファエル・ダンスニー
1989/ビルとテッドの大冒険/テッド・“セオドア”・ローガン
1989/バックマン家の人々/トッド・ヒギンズ
1989/熱砂の恋/アヴァンチュール・サマー/キップ
1990/殺したいほどアイ・ラブ・ユー/マーロン・ジェームズ
1990/ラジオタウンで恋をして/マーティン・ローダー
1991/ハートブルー/ジョン・“ジョニー”・ユタ
1991/ビルとテッドの地獄旅行/テッド・“セオドア”・ローガン
1991/マイ・プライベート・アイダホ/スコット・ファーヴァー
1991/プロビデンス/エリック
1992/ドラキュラ/ジョナサン・ハーカー
1993/から騒ぎ/ドン・ジョン
1993/リトル・ブッダ/シッダールタ王子 / ブッダ
1993/ポエティック・ジャスティス / 愛するということ/ホームレスの男
1993/ミュータント・フリークス/ドッグボーイ
1993/カウガール・ブルース/ジュリアン・ギッチェ
1994/スピード/ジャック・トラヴェン
1995/JM/ジョニー
1995/雲の中で散歩/ポール・サットン
1996/チェーン・リアクション/エディ・カサリヴィッチ
1996/フィーリング・ミネソタ/ジャック・クレイトン
1997/死にたいほどの夜/ハリー
1997/ディアボロス/悪魔の扉/ケヴィン・ロマックス
1999/マトリックス/トーマス・アンダーソン / ネオ
1999/ミーアンドウィル/本人
2000/リプレイスメント/シェーン・ファルコ
2000/ザ・ウォッチャー/デヴィッド・アレン・グリフィン
2000/ギフト/ドニー・バークスデール
2001/スウィート・ノベンバー/ネルソン・モス
2001/陽だまりのグラウンド/コナー・オニール
2003/マトリックス リローデッド/トーマス・アンダーソン / ネオ
2003/アニマトリックス/トーマス・アンダーソン / ネオ(声の出演)
2003/マトリックス レボリューションズ/トーマス・アンダーソン / ネオ
2003/恋愛適齢期/ジュリアン・マーサー
2005/コンスタンティン/ジョン・コンスタンティン
2005/サムサッカー/ペリー・ライマン
2005/ナオミ・ワッツ プレイズ エリー・パーカー/本人
2006/イルマーレ/アレックス・ウィラー
2006/スキャナー・ダークリー/ボブ・アークター
2008/フェイク シティ ある男のルール/トム・ラドロー
2008/地球が静止する日/クラトゥ
2009/50歳の恋愛白書/クリス・ナドー
2011/フェイク・クライム/ヘンリー・トーン
2012/サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ/本人
2012/シークレット・パーティー/ジョン
2013/キアヌ・リーブス ファイティング・タイガー/ドナカ
2013/47RONIN/カイ
2014/ジョン・ウィック/ジョン・ウィック
2015/ノック・ノック/エヴァン
2016/エクスポーズ 暗闇の迷宮/スコッティ・ガルバン刑事
2016/キアヌ/キアヌ(声の出演)
2016/砂上の法廷/ラムゼイ
2016/ネオン・デーモン/ハンク
2016/マッドタウン/ザ・ドリーム
2017/ジョン・ウィック:チャプター2/ジョン・ウィック
2017/心のカルテ/ウィリアム・ベッカム医師
2018/ブルー・ダイヤモンド/ルーカス・ヒル
2018/おとなの恋は、まわり道/フランク
2018/レプリカズ/ウィリアム・フォスター
2019/ジョン・ウィック:パラベラム/ジョン・ウィック
2019/いつかはマイ・ベイビー/本人
2019/トイ・ストーリー4/デューク・カブーン(声の出演)
2020/スポンジ・ボブ スポンジ・オン・ザ・ラン/セージ
2020/ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!/テッド・“セオドア”・ローガン
2021/マトリックス レザレクションズ/トーマス・アンダーソン / ネオ
2022/DC がんばれ!スーパーペット/ブルース・ウェイン / バットマン(声の出演)
2023/ジョン・ウィック:コンセクエンス/ジョン・ウィック
2024/バレリーナ/ジョン・ウィック
ミュージシャンとしてのキャリア
1991年にアメリカで結成されたオルタナティブロックグループのドッグスターでは、ベースを担当していたキアヌ。同バンドはアルバムを2枚リリースしたが、2002年10月の来日公演を最後に活動休止した。その後はベッキーという別のバンドでもベースを弾いていたが、2006年に活動休止が発表された。
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ドッグスターのアルバム作品一覧
リリース年/タイトル
1996/リトルビジョナリー
2000/ハッピーエンディング
キアヌ・リーブスのエピソード
親友、元恋人を亡くす
リヴァー・フェニックス(1993年)
1991年に公開された映画『マイ・プライベート・アイダホ』でキアヌと共演した俳優仲間のリヴァー・フェニックス。1993年にウェスト・ハリウッドにあるナイトクラブのザ・ヴァイパー・ルームの入口付近で、ヘロインとコカインの過剰摂取が原因で心不全を引き起こし亡くなった。
ジェニファー・サイム(1999年)
1999年、キアヌの恋人だったジェニファー・サイムはキアヌとの間に娘を身ごもるも、妊娠8カ月のときに死産してしまった。ふたりは数週間で破局するも、その後も親しい友人としての関係は続いた。しかしその翌年の2000年に、マリリン・マンソンが主催していたパーティの帰りに交通事故に遭い、帰らぬ人となってしまった。キアヌは現在も独身を貫いている。
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大の親日家
日本好きな一面はセリフにも
日本の帝国ホテルがお気に入りだそうで、ビートたけしと共演した映画『JM』(1995年)では、「洗濯を頼みたい。帝国ホテルで頼むような洗濯だ。東京の……」とアドリブを入れたことも。また、キアヌの代表作のひとつである『マトリックス』(1999年)では「あの店のヌードルが美味いんだ」というセリフがある。
尊敬している俳優は千葉真一
少年時代を振り返ったインタビューでは「僕はサニー・チバ(千葉真一)の映画とともに育ったようなものなんだ」と語っており、アクション映画が好きになったきっかけと言われている。主演映画『ジョン・ウィック』のプロモーションの一環で2015年に来日した際に、千葉と対面を果たした。キアヌは固い握手を交わながら「はじめまして、マエストロ!」と千葉に挨拶し、「あなたはキャラクターを演じるだけでなく、そこにアクションを盛り込んだ。屈強なキャラクターにもあなたが演じると心が感じられる」と嬉しそうにしていた。
キアヌ・リーブスの良い人エピソード
慈善活動に資金援助している
2009年、米誌『レディース・ホーム・ジャーナル』に小児科病院とがんの研究を手助けするチャリティ財団を設立していることを明かしたキアヌ。インタビューでは、「個人的なチャリティ財団を5、6年ほど運営している。でも、その団体に自分の名前を付けるのは好きじゃないから向こうに任せてる」と話したとか。
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スタッフへの心遣い
映画『チェーン・リアクション』(1996年)でのセット作りに携わっていたスタッフは、インタビューで「撮影終了までの数週間、毎日のようにセット作りを手伝っただけでなく、現場スタッフにも朝食と昼食をおごってくれた。協力的でいいヤツだった」とキアヌについて語っている。
また、キアヌの代表作のひとつ『マトリックス』(1999年)シリーズでは、1億1400万ドルの利益のうち約8,000万ドルを使い、特殊効果とメイクを担当してくれたスタッフにハーレーダビッドソン(キアヌはバイク好きでも知られる)をプレゼントした話は有名。
キアヌ・リーブスの恋愛
アレクサンドラ・グラント
Photo:Getty Images
キアヌとアレクサンドラは10年来の友人で、2016年にアートブック『Alexandra Grant & Keanu Reeves: Shadows』を共同制作。2017年に小さな出版社「X Artists’ Books」を立ち上げるなどビジネスパートナーとして親交を深めていたが、2019年に交際をオープンに。2019年11月にレッドカーペットでカップルデビュー。キアヌが恋人と手を繋いでレッドカーペットに登場したのは初めてで、SNSには世界中のファンが祝福メッセージを投稿した。
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