オールラウンドで活躍する“シースルーデコレート”

まだまだ熱の冷めない透明感あふれる装飾は、モードなものからオーセンティックなタイプまで、各ブランドさまざまなテイストで今季も発信。肌が透ける繊細な模様でセクシーさを漂わすレースに、ピュアな軽やかさを生むチュールなど、女性を美しく見せる素材の可能性は無限大。バレリーナのようなボリュームたっぷりのチュールスカートが一世を風靡した時代を超え、”シースルーデコレート”の進化はまだまだ続く模様。

1.【REEM ACRA】揺るぎない美しさを誇る総レースに酔いしれて

いつの時代も色褪せないクラシックな総レースドレスを、「リーム・アクラ」らしく現代的なオリエンタル調にアレンジ。トップスはヌードカラーを重ねて柄を美しく強調。「あらゆるブランドが総レースのデザインを発表していましたが、大柄レースの良さを生かしたどこかエキゾチックなこのドレスは、ため息ものの美しさでした」。(ザ・トリート・ドレッシング 山城葉子さん)

2.【MONIQUE LHUILLIER】マテリアルの透明感が伝える女性の柔らかさ

コレクション全体でトランスペアレントな素材を多く用いた「モニーク・ルイリエ」。常に今を生きる女性のためにドレスを作り続けているブランドらしく、デコルテを綺麗に見せるカッティングや肌に透明感を宿す素材使いは秀逸。「昨シーズンあたりから増え始めた、女性の柔らかさ、優しげな表情を映し出すリラクシングなドレス。花嫁の着心地の良さも感じ取れます」。(ノバレーゼ 城 昌子さん)

3.【ISABELLE ARMSTRONG】レース模様を引き締める巧みなパイピング

「イザベル・アームストロング」の特徴のひとつである、ラグジュアリーな素材使いが冴えるフレンチスリーブの総レースドレス。控えめなボリュームも袖丈と相性抜群。「ネックラインとスリーブの縁にパイピングを配して、レース素材に適度なメリハリを加えた技ありデザイン。軽快なショート丈のスリーブも今の気分にフィットします」。(ミラー ミラー 野上ゆう子さん)

4.【OSCAR DE LA RENTA】流行の3Dモチーフを新鮮に見せるリーフ柄

ジャクリーン・ケネディも愛用していたことで知られるラグジュアリーブランド「オスカー・デ・ラ・レンタ」。ブライダルシーンを席巻中の3Dモチーフを、定番のフラワーでなくリーフ柄にすることでボタニカルなムードを演出。「フェミニンなフラワーモチーフも素敵ですが、より可憐な表情を伝えるリーフ柄も個人的にはリコメンドしたいです」。(ザ・トリート・ドレッシング 山城葉子さん)

5.【ANNE BARGE】花嫁のピュアな心をドレスに吹き込む

NYブライダルウィークに軽やかな風を運んだ、透明感あふれるチュールのオフショルダードレス。コルセット風のフラワーデコレーションが飾られたビスチェに羽衣のようにチュールをまとい、印象を軽やかにトーンアップさせることに成功。「チュールでイノセントな印象付けを。記憶に残る透明感を効果的に作り出してくれます」。(ノバレーゼ 城 昌子さん)