記憶に残るプレイフルな“サムシングカラー”

純白のウェディングドレスと色を纏うカラードレス、今シーズンはこの垣根を超えるムーブメントが勢いをつけている。取り入れ方は裾やショルダーなどドレスパーツの色付けから、装飾アイテムにさりげなく色を加えるブランドまで千差万別。1色投入するだけでゲストの記憶に深く刻まれる”サムシングカラー”は、個性重視のモード派ブライズたちにも嬉しい存在。

1.【VERA WANG BRIDE】ヌードカラー×ハンドペイントのモードな共演

毎シーズン、コレクションに注目が集まる「ヴェラ・ウォン ブライド」の今季テーマは“ロシアンバレエ”。艶やかで優雅な世界観を、フェミニンなヌードカラーとハンドペインティングが施されたビビッドカラーのチュールで表現。「ペイントすることで裾に張りをもたせ、麗しいマーメイドラインを一層ダイナミックに。大胆なフラワーアクセントも圧巻です」。(ハツコ エンドウ 遠藤晶子さん)

2.【GRACY ACCAD】ほんのり色づくピンクがロマンチシズムを物語る

純白のインクにひと匙ピンクを差したような、さりげないカラーリングが儚くも愛らしい女性像を構築。ハイネックのクラシカルなレーススリーブと相反するヘルシーな肌見せのコンビネーションも今っぽい。「ほんのり色づくフラワー柄スカートは、ギャザーたっぷりのふんわり感も女性心をキャッチ。旬のスイートバランスをこのドレスで発見しました」。(エディターS)

3.【MARCO&MARIA】センスフルなサムシングブルーの投入

立体感ある3Dデコレーションのブームが継続中の今シーズン、その装飾にさらにブルーアクセントを加えたデザインが登場。肌が美しく透けるレーストップスのセンシュアルなイメージとイノセントなブルーフラワーの印象が交差して、女性の多面的な魅力を作り上げる。「サムシングブルーを小物でなく、デザインでさりげなく投入できるロマンティックなマリエ。ベールと合わせて挙式で着用するのもおすすめ」。(ライターM)

4.【NAEEM KHAN】スポーティなデザインを華やかに染めるピンクの輝き

ランウェイでも注目を浴びた「ナイーム カーン」のフーディードレス。アクティブなスタイルをエレガントに見せているのは、インド出身のデザイナーならではの贅沢な刺しゅう。白いレース刺しゅうとピンクのスパンコールのラインがオリエンタルな世界を創出。「フーディードレスをここまで優雅に見せるデザイナーのバランス感覚に脱帽。シックになり過ぎないピンクスパンコールの輝きも素敵」。(エディターM)

5.【CAROLINA HERRERA】揺れるリボンショルダーに漂うフェミニズム

端正なフロントルックと潔いカッティングが効いたバックスタイル。前後のギャップで惚れさせる「キャロリーナ・ヘレラ」のドレスは、長めにあしらったリボンショルダーが動く度にアイキャッチとして活躍。「今季はパープル、イエローと綺麗なスプリングカラーを取り入れているデザインが多く目に留まりました。幸運のモチーフ・サムシングブルーのように素敵に取り入れたいですね」。(ザ・トリート・ドレッシング 山城葉子さん)

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