【ウェディングドレスSNAP】花嫁の衣装事情をキャッチ! モデルやクリエイターetc.7名のリアルなドレススタイル

おしゃれな人の特別な日から学ぶ、“センスのいいウェディングドレスの着こなし”

世界のランウェイで活躍するモデルに、デザイナー、アートディレクターなど。独自のスタイルを確立するファッションラバーのドレススタイルを一挙公開! 個性豊かなウェディングを紹介する人気コンテンツ・ハッピーストーリーをはじめ、これまでSPURが紹介してきたドレスコーディネートの厳選ラインナップを見逃さないで。

「ヴィヴィアーノ」の幻のドレスをまとう、ノスタルジックな姿

現在未発表の「ヴィヴィアーノ」のウェディングドレス。ブランドらしい大胆なチュール使いが目を惹く、ドラマティックな一着だ
現在未発表の「ヴィヴィアーノ」のウェディングドレス。ブランドらしい大胆なチュール使いが目を惹く、ドラマティックな一着だ

モデル Aoiさん(@aoi712

近未来的なブロンドのロングヘアをアイコンに、ファッション誌や世界のコレクションを舞台にモデルとして活躍するAoiさん。結婚という人生の節目を飾るフォトシューティングでは、日本発のファッションブランド「VIVIANO(ヴィヴィアーノ)」の幻のウェディングドレスをまとい、唯一無二のスタイルを披露。

コレクションを通じて知り合った同ブランドのデザイナー、ヴィヴィアノ・スーに依頼し、ブランド初となるウェディングライン(未発表)を身に着け行った、特別なシューティング。

「結婚を決めたときからヴィヴィに、ドレスを着て撮影がしたいと相談をしていて。パートナーにもヴィヴィアーノのドレスを着てもらって、撮影に臨みました」。 

撮影ではウェディングドレスのほか、色鮮やかなブルーのドレスも着用。
アバンギャルドでエレガントな「VIVANO」のドレスで、ドラマティックなムードに

撮影ではウェディングドレスのほか、色鮮やかなブルーのドレスも着用。ヴィヴィアーノを象徴するリズミカルなチュールが、ウェディングスタイルをよりモードに演出した。

ヘッドピースは、ヘア&メイクアップアーティストであり、アートピースのクリエイターとして活躍する松野仁美さんの、バラをモチーフにした作品をセレクト。
花や草という自然のモチーフを使用する松野さんのヘッドピースは、国内外からも注目を集めている

ヘッドピースは、ヘア&メイクアップアーティストであり、アートピースのクリエイターとして活躍する松野仁美さんの、バラをモチーフにした作品をセレクト。美しい花を人間に巻きつけることで、“きれいなことばかりではない”結婚生活の痛みや、障害を表現。モデルとしてキャリアを重ねるAoiさんの感性が宿る、アーティスティックなスタイリングが写真に刻まれた。

「ヨウヘイオオノ」のモードな一着に幸せのエッセンスを!

存在感が光るショートベールをプラスし、桐佳さんが理想とするウェディングスタイルを実現
存在感が光るショートベールをプラスし、桐佳さんが理想とするウェディングスタイルを実現

モデル 桐佳さん(@hatakekrk

昨年2024年に、アートな建築として知られる「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」で結婚式を開催したモデルの桐佳さん。コレクションのランウェイ等で活躍する傍ら、現在は伝統工芸品にまつわる仕事にも携わり、マルチに活動する彼女がハレの日に選んだのは、「ヨウヘイオオノ」のドレスコレクションの一着。

「デザイナーの大野さんとの出会いは5年ほど前。ロンドンのコンテストにモデルで出演させてもらったご縁でした。セミオーダーで生地から選ばせてもらった"Arfaromeo"というドレスは、フロントのドレープが美しく、大胆な肩パッドがお気に入りです」。

もともとはベロアだった生地を、さらっとした光沢のある生地へ仕立て直し、印象をガラッとチェンジ。パンクなムードのネックレスとピアス、アクセサリーを重めにコーディネートすることで、クリーンなドレスを際立たせエッジをプラスした。

手もとのネイルは、「be born」の浅野由記子さんが手がけたもの。宝石を散りばめたようにとイメージ
手もとのネイルは、「be born」の浅野由記子さんが手がけたもの。宝石を散りばめたようにとイメージ。カラフルなストーンがきらめくレトロポップなデザインが、ハッピーな気分を後押し!
ブーケは桐佳さんの友人、早崎円馨さんが働く「ディリジェンスパーラー」で
ブーケは桐佳さんの友人、早崎円馨さんが働く「ディリジェンスパーラー」で

ロリポップのような色合わせがキュートなブーケは、カラフルな会場の間取りに着想を得て、表参道のフラワーショップ「DILIGENCE PARLOUR(ディリジェンスパーラー)」にオーダーしたもの。カラフルで生命力が溢れる花がぎゅっと集まり、どこか異国のようなムードで、ドレススタイルをより華やかに彩った。

「思い出の詰まったドレスはこれからブラックに染色してもらう予定。これからもずっと大切に着用していきたいです」。

シアーなドレスを端正に着こなす、洗練のドレスルック

ヘアスタイリストとして活躍する梶川彩貴さんがかなえたのは、東京を一望できる場所での贅沢なプライベートウェディング
スタイリングのポイントはハイライトカラーのブロンドヘア。約1年かけてブリーチを重ね、ドレスが引き立つヘアスタイルを完成

ヘアスタイリスト 梶川彩貴さん(@saki.hairmake

ヘアスタイリストとして活躍する梶川彩貴さんがかなえたのは、東京を一望できる場所での贅沢なプライベートウェディング。歴史ある建築に映えるモードなドレスは、ドレスサロン「NUMBER 5(ナンバーファイブ)」からセレクト。カリフォルニア在住の韓国人デザイナー・ジュリエット・キム氏が手掛ける「ニューホワイト」のものだ。

「ドレスは直感で決めました! シンプルだけどモード感の中に少し甘さがあるデザインがお気に入りです」。

胡蝶蘭をメインにしたノーブルなブーケは「TSUTAYA DESIGN(ツタヤデザイン)」が担当
胡蝶蘭をメインにしたノーブルなブーケは「TSUTAYA DESIGN(ツタヤデザイン)」が担当
「mutin(ミュティン)」のセンシュアルなドレスにチェンジ
2着目は夜のロマンティックなムードとも共鳴する、レースの美しいドレスへシフト

純白のエフォートレスなルックを披露した後は、「mutin(ミュティン)」のセンシュアルなドレスにチェンジ。スカートには贅沢に刺しゅうとスパンコールがあしらわれ、この日だけの高揚感を加速。ピンクベージュのインナーが醸すヘルシーさも、ブライズルックの魅力のひとつに。

パーティの途中には、梶川さんの師匠にばっさりとヘアカットをしてもらい、ボブヘアで入場するサプライズも! モダンで洗練されたドレススタイルで、招いたゲストを大いに楽しませた。

未来へ循環できる、アップサイクル仕様のドレスをオーダー

「フェティコ」のデザイナーに特別にオーダーしたこだわりのルック
「フェティコ」のデザイナーに特別にオーダーしたこだわりのルック

フードディレクター&アーティスト KAORUさん(@dressthefoodkaoru

モノクロの人物写真の上に野菜などの食材をのせて撮影する作品シリーズ「Food On A Photograph」など、独自の価値観で食材を見つめて表現するフードディレクターのKAORUさん。「ゲストに初めての食体験を」と、自ら総合演出を担ったウェディングでは、スペシャルオーダーしたボディコンシャスなドレスで登場!

友人である「FETICO(フェティコ)」のデザイナー・舟山瑛美さんに半年前から相談し、こだわりを凝縮して創り上げた一着。“女性の造形美”にフォーカスした「フェティコ」の洋服を普段から愛用しているというKAORUさんならではの選択だ。

「パーティ後に、違うお洋服やバッグなどにアップサイクルできるような作りにしてほしいと瑛美さんにリクエストしました。完成したドレスは上下のセパレート。それぞれに少しお直しをして着られるようにしてくれて、感激しました」。クラシカルなムードをまといつつ、胸もとの肌見せと大胆な背中の開きが抜け感を演出する特別な一着が完成した。

フェティコらしいカッティングとバックスタイルにも注目が集まった
フェティコらしいカッティングとバックスタイルにも注目が集まった
プレイフルな「ボッテガ・ヴェネタ」のピアスが満開の笑顔によく似合う
プレイフルな「ボッテガ・ヴェネタ」のピアスが満開の笑顔によく似合う

ドレスに合わせるアクセサリーのイメージは、瑛美さんの夫であるスタイリストの山口翔太郎さんがアドバイス。そしてたどり着いたのが「ボッテガ・ヴェネタ」の「SARDINE(サーディン)」という個性的なコレクション。その名の通りかわいらしい魚(ニシン)をモチーフにしたラグジュアリーなピアスを見て、これしかない!と即決したとか。自身のスタイルを投影する、遊び心ある小物使いもぜひ参考に。

新鮮でロマンティック! 「ヘンネ」のジャンプスーツ

ジャンプスーツ/ヘンネ、シューズ/プラダ photo by mao kokubu
ジャンプスーツ/ヘンネ、シューズ/プラダ photo by mao kokubu

アーティスト・アートディレクター KAZUKIさん(@kazukiyon

コンセプトは“家族とつくるガーデンウェディング”。アーティスト・アートディレクターとして活躍するKAZUKIさんがオリジナルで製作した唯一無二のパーティでは、ゲストへ捧げるスペシャルライブも開催! 登場したKAZUKIさんが身にまとっているのは、注目ブランド「ヘンネ」のジャンプスーツ。デザイナーであるアンナ・チョイさん自身がこの日のためにカスタマイズしたスペシャルなドレスだ。

「心から信用している通称“あんちゃん(アンナ・チョイさん)”は、私の好みをちゃんと分かってくれている。外でアクティブに動いても着崩れしなくてきれいなシルエットをキープできるところや、動きやすい絶妙な丈感も、すべてがさすがの一言でした」。

挙式はドレスだけでなくベールもアンナ・チョイさんによるオーダーメイド作品 photo by Manabu Mizuta
挙式はドレスだけでなくベールもアンナ・チョイさんによるオーダーメイド作品 photo by Manabu Mizuta

セレモニーを飾ったビッグパフスリーブのドレスは、アンナ・チョイさんにゼロからデザインを依頼。製作時間までもが宝物になった、愛と想い出が凝縮された一着に。

「おうちでご飯やワインを飲みながら、あんちゃんとイメージを共有して、採寸と試着を重ねてできあがった最高のドレス。直前まで会場の準備で作業着でしたが(笑)、このシルク100%のドラマティックなドレスが“主役”にしてくれました」。

センシュアルなディテールで魅せる大人のドレススタイル

ファッションブランドの海外セールスなどをメインに、フリーランスで活躍中の杉江早弥香さん
オーダーメイドのサテンドレス。細かいディテールやサイズ感、素材など、希望をすべてかなえた理想の一着

海外セールス 杉江早弥香さん

ファッションブランドの海外セールスなどをメインに、フリーランスで活躍中の杉江早弥香さん。自分らしいドレススタイルを追求すべく杉江さんがたどりついたのは、知人でありデザイナーの椿千怜さんが手がけるオーダーメイドのドレス。自由に会場を歩き回ることを想定し、動きやすく、パーティのムードにもマッチするナチュラルな雰囲気にこだわってオーダー。杉江さんの体を美しく引き立てるベアトップも印象的に。

「自分にとってはパーフェクトなドレス! デザイン画の段階から何時間も話し合い、シルエットや胸元のディテールなど、ミリ単位で相談に乗ってもらいました。フィッティングや修正を重ね、体にぴったりフィットするイメージ通りのドレスが出来上がった時の感動は忘れられません」。

ロングヴェールもドレス同様、椿千怜さんにオーダー
ロングヴェールもドレス同様、椿千怜さんにオーダー
リボンがアクセントのショートグローブは、 杉江さんのお母さまが結婚式で着用したものを譲り受けたそう
リボンがアクセントのショートグローブは、 杉江さんのお母さまが結婚式で着用したものを譲り受けたそう

ダウンヘアのトップには杉江さんが都内のウェディングショップで見つけたというビジューのティアラをセット。「リハーサルでバランスを見ながら、完成させていきました」。ウェディングシューズは、自身のワードローブからミュウミュウのパンプスをセレクト。フェミニニティな魅力が薫る大人のスタイリングで、ゲストと幸福なひとときを共に過ごした。

フロントとのギャップで魅せる、大胆なバックスタイル

「ソフィーエトヴォイラ」のスレンダードレスで登場
クラシカルで重厚な空気が漂う、富士屋ホテルの「バー・ヴィクトリア」でフォトシューティング

デザイナー 有友由理さん(@yuriaritomo

デザイナーとして活躍する有友由理さんの、箱根「富士屋ホテル」で開催したウェディングパーティの様子をキャッチ。豪華な振袖でパーティを飾った終盤には、大胆に開いたバックスタイルが印象的な「ソフィーエトヴォイラ」のスレンダードレスで登場。ウエストの細いバックストラップとタイトなボディがマチュアなムードを演出し、ゲストを魅了した。

フロントのギャップにも驚く、大胆なバッグスタイルに視線が集中!
美しく、大胆なバッグスタイルにも視線が集中!
足もとは、細いストラップとスクエアトウでエレガントな足元を演出する「ボッテガ・ヴェネタ」のサンダルでドレスアップ。
足もとは、細いストラップとスクエアトウでエレガントな足元を演出する「ボッテガ・ヴェネタ」のサンダルでドレスアップ。

ブーケとブートニアを担当したのは、オーダーメイドのアレンジメントやイベント用の装花を行う表参道「VOICE」。無造作に束ねたかのように見えるバランス感が絶妙なブーケで、エフォートレスなドレスルックにマッチ。「ボッテガ・ヴェネタ」のプレーンなストラップサンダルを合わせたエレガントなコーディネートを、ぜひドレスアップのヒントにしてみては。

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