モデルの桐佳さんが結婚を祝したパーティを開催! プロダクトデザイナーのパートナーと作り上げた、個性が際立つウェディングの一日に密着。アートな建築として知られる「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」を舞台にしたフォトセッションや仲間とのカジュアルなパーティ、とびきりモードなドレスルックなど、ふたりならではのこだわりを詰め込んだウェディングスタイルをチェックして。

Profile:桐佳さん(@hatakekrk) ファッションモデル。舘岡事務所所属。2024年3月にプロダクトデザイナーの村田志文さんと結婚。2024年6月16日、「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」にてウェディングフォトを、アフガニスタン料理店「キャラバンサライ・パオ」にてゲスト約40名を招いたウェディングパーティを開催した。

モデル桐佳さんのポップ&カラフルなフリーのタイトルイメージ

モデル桐佳さんのポップ&カラフルなフリーダムウェディング【ハッピーストーリーvol.91】#三鷹天命反転住宅

モデルの桐佳さんが結婚を祝したパーティを開催! プロダクトデザイナーのパートナーと作り上げた、個性が際立つウェディングの一日に密着。アートな建築として知られる「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」を舞台にしたフォトセッションや仲間とのカジュアルなパーティ、とびきりモードなドレスルックなど、ふたりならではのこだわりを詰め込んだウェディングスタイルをチェックして。

Profile:桐佳さん(@hatakekrk) ファッションモデル。舘岡事務所所属。2024年3月にプロダクトデザイナーの村田志文さんと結婚。2024年6月16日、「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」にてウェディングフォトを、アフガニスタン料理店「キャラバンサライ・パオ」にてゲスト約40名を招いたウェディングパーティを開催した。

自由な精神で楽しむ、ふたりらしいスタイル

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ウェディングフォトを撮影したのは、内外装に14色の色が施された集合住宅「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」。

モデルとしてコレクションのランウェイ等で活躍する桐佳さん。現在は伝統工芸品にまつわる仕事に携わりながら、マイペースに活動中。一方、パートナーの村田さんはジュエリーデザインやシューズブランド「grounds(グラウンズ)」のデザイナーの顔を持つなど、多方面で活躍するプロダクトデザイナー。共通の知人を介して出会ったふたりは、ほどなく同棲をスタート。そして交際して約3年後に結婚を決めたのは、村田さんからの突然のプロポーズだったそう。

桐佳さん:「ある朝、私が仕事に出かける直前に『結婚しよう』と言われてびっくり。仕事の時間が迫っていたこともあり『わかった!』と返事をして慌てて出かけた、思い出深い朝です(笑)」。 

いわゆる「結婚式」のスタイルに前向きではなかったという村田さん。その後、彼の提案で「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」でのフォトシューティングを実施することに。
「記念撮影はしたいと、私と両親の気持ちを彼に伝えたところ、ここで撮りたいと撮影会場の予約をしてきてくれました」。
シューティングの後は、スパイス好きなふたりのお気に入りのアフガン料理店「キャラバンサライ・パオ」で、友人たちとの気軽なディナーパーティを開催。日常の延長線にあるようなリラックスしたムードで、大切な人たちとの時間を楽しんだ。

奇抜な住宅地が舞台! ポップなウェディングフォト

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アートな空間を生かして、ポラロイドでの撮影も行った。部屋では家族写真の撮影も。

「三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー」は、芸術家、建築家の荒川修作とパートナーであるマドリン・ギンズが、「死なないための住宅」をコンセプトに考案し、設計した建物。夫の村田さんが「日本が世界に誇る素晴らしい建築と空間」と荒川氏の作品が以前より好きだったことから、作品の中で写真を撮りたいとロケーションを決定した。

当日は見学と宿泊が可能な部屋「気配コーディネーティングの部屋」を貸し切って村田さんの友人のフォトグラファー吉川周作さんが撮影を担当。中面がポップなイエローの球体「study room」や、砂利が敷かれた和室の「tatami room」などを自由に使い、家族ともフォトシューティング、和やかな時間を過ごした。

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村田さんは、品のあるグレーのパンツで程よくきちんと感を確保しつつ、ニューバランスのスニーカーで足元をブラッシュアップ。

ヨウヘイオオノの、気品ある構築的なドレスを着用する桐佳さんと、贅沢にスパンコールが配された「ドリス ヴァン ノッテン」のシャツをセレクトした村田さん。桐佳さんは、愛と平和の象徴の鳩をモチーフにした個性的なヘッドドレスがコーディネートのアクセントに。お互いの衣裳を当日まで打ち合わせしなかったにもかかわらず、エッジの効いたスタイルが絶妙にリンクした、息のあったものに。

村田さん:「“いわゆる結婚式”のような服装にならないように、少し不良っぽさが薫るドリスの華美すぎないシャツを選びました。ボトムは“ZARA×スタジオニコルソン”のワイドのスラックス。程よくルーズで、シャツとの全体のバランス感が好みです」。 

最愛ブランドでかなえたこだわりのドレススタイル

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存在感が光るショートベールをプラスし、桐佳さんが理想とするウェディングスタイルが完成した。

ウェディングドレスはヨウヘイオオノのドレスコレクションから「どうしても着たい!」と思い描いていたというこだわりの一着。
「デザイナーの大野さんとの出会いは5年ほど前。ロンドンのコンテストにモデルで出演させてもらったご縁でした。セミオーダーで生地から選ばせてもらった"Arfaromeo"というドレスは、フロントのドレープが美しく、大胆な肩パッドがお気に入りです」。

もともとはベロアだった生地を、さらっとした光沢のある生地へ仕立て直し、印象をガラッとチェンジ。パンクなムードのネックレスとピアス、アクセサリーを重めにコーディネートすることで、クリーンなドレスを際立たせエッジをプラスした。
「思い出の詰まったドレスはこれからブラックに染色してもらう予定。これからもずっと大切に着用していきたいです」。

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手元のネイルは、「be born」の浅野由記子さんが手がけたもの。宝石を散りばめたようにとイメージ。カラフルなストーンがきらめくレトロポップなデザインが、ハッピーな気分を後押し!
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ブーケは桐佳さんの友人、早崎円馨さんが働く「ディリジェンスパーラー」で。

ロリポップのような色合わせがキュートなブーケは、カラフルな会場の間取りに着想を得て、表参道のフラワーショップ「DILIGENCE PARLOUR(ディリジェンスパーラー)」にオーダーしたもの。イメージしたのは“みんなが思わず笑顔になるようなブーケ”。カラフルで生命力が溢れる花がぎゅっと集まり、どこか異国のようなムードで、ドレススタイルをより華やかに彩った。

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ステンレスの質感とごろんとしたシェイプとのバランス感が絶妙なウェディングリング。

ふたりのマリッジリングは、村田さんの先輩であるファッションデザイナーYusuke Hotchi氏が、ルーマニア人のジュエリーデザイナーMara Grigoriuと手がけるブランド「ARCHIVED PROTOTYPES(アーカイブス プロトタイプス)」に特注をしたステンレス(鋳造)リング。

「ステンレスは丈夫で安定しているのに安く、見た目の色や経年の変化も楽しめる好きなマテリアル。ウェディングリングであまり見かけないいボリューム感にするため、太さは約3mmで量感が出るようにオーダーしました」。(村田さん)。 
両脇がくぼみコンテンポラリーなリングは、まるでオブジェのような佇まい。シャープな存在感で、シンプルなスタイリングをモダンなムードに格上げしてくれるのだとか。

大好きなアフガニスタン料理を食す、和やかな祝宴

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パーティのムードメーカーを担ってくれたという、ふたりの友人の子どもOpimuちゃんと一緒に。

フォトシューティングの後は、友人を集めてパーティを。スパイス料理が好きというふたりが会場に選んだのは、普段からよく通っていたというアフガン料理店「キャラバンサライ・パオ」。家族と友人、ヨウヘイオオノのデザイナーである大野さんなど40名がお祝いに駆けつけた。
コンセプトは「家族、友人たちとの思い出作りの会」。赤い絨毯が敷き詰められた異国情緒あふれる会場では、ゲスト全員がシューズを脱いでリラックス。友人とふたりの両親も自然に会話を交わすなど、初対面のゲスト同士もコミュニケーションを楽しめる親密なパーティを満喫した。

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ゲストと写したカジュアルな写真は、大切な思い出のアイテムとなっている。

普段の飲み会のような、ラフなパーティを目指していたふたり。進行は桐佳さんの親友が担当し、インスタントカメラの「チェキ」をゲスト同士でスナップを撮り合うなどゲストは終始リラックスムード。

お開きの際にゲストに渡したのは、ふたりが通う二子新地の菓子店「シェルシューズ」に特別にオーダーした焼き菓子セット。よく食べているというスパイスクッキーを入れ、ふたりのこだわりを詰め込んだ。

ふたりがクリエイトする新しい未来

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気の置けない仲間とゆるく楽しむために、月に一回は会ってるような親しい友人に声をかけ、最小限の規模で計画したウェディングパーティ。  

「パーティではいつもありがとう!と感謝の気持ちでいっぱいに。両親には、私たちが普段どんな人たちにお世話になっているのか知ってもらえる貴重な時間となりました」。

出発を控えたハネムーンは、お互いが好きなスパイス料理の本場モロッコへ。「これからも好きなものを楽しんで、笑顔があふれる家庭にしていきたい」と語る桐佳さん夫妻。好きなものを追求しながらライフスタイルを楽しむふたりの新たなるクリエイションに注目したい。

[WEDDING DATA]
場所(ウェディングフォト):三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー Reversible Destiny Lofts—Mitaka (In Memory of Helen Keller)© 2005 Reversible Destiny Foundation. Reproduced with permission of the Reversible Destiny Foundation 

場所(パーティ):キャラバンサライ・パオ ドレス:YOHEI OHNO 撮影:Shusaku Yoshikawa ヘア&メイク:Mai Sugawara ネイル:Yukiko Asano ブーケ:ディリジェンスパーラー