結婚指輪を中心に、おしゃれな人のデイリーな手もとスタイリングを紹介する連載「ウェディングリングSNAP」企画。延べ20回を超える人気連載の取材の中で見えてきたのは、エルメスとシハラへの高い支持率! 目の肥えたジュエリーラバーを惹きつける理由とは? これまでのSNAPからその魅力をフォーカス。
【HERMÈS/エルメス】マリッジリング人気の秘密とは?
熱狂的な人気を有するシルバージュエリーに加え、密かに注目されているのが「エルメス」のウェディングリング。さりげなく印象的なデザインや、その潔いシンプルさでモードラバーの心をキャッチ!
ケリーバッグへの憧れを宿す、ピンクゴールドの結婚指輪

ホワイトのジュエリーボックスに収められたリング。「エルメスと言えばオレンジですが、マリッジリングはまさかの白いボックスでときめきました!」
フリーランスPR 山本莉昌子さん(@yama_riyo)
PRという仕事に加え、そのファッションセンスでおしゃれスナップの常連でもある山本莉昌子さん。そんな彼女がマリッジリングに選んだのは、肌なじみのよいピンクゴールドのリング。今では着けていることを忘れるくらい日常にフィットしているとか。
「結婚指輪は、エルメスです。とにかくシンプルにしたい!というのがふたりの意見。理想通りのデザインにひとめぼれでした」。いつかはエルメスのケリーバッグを手に入れたいと夢見ていたことも、「エヴァー・ケリー」に決めた理由だとか。
「シンプルな結婚指輪にしたので、5周年や10周年などの節目にまたお揃いの指輪を購入して、重ね付けを楽しみたいですね。そんな未来に思いを馳せて、今からワクワクしています!」

左手:(薬指)「エヴァー・ケリー」マリッジリング/エルメス バングル/(上)ヴィンテージ、(下)エルメス(母からプレゼントされた3姉妹お揃いのもの) 右手:リング/Monica Castiglioni バングル/NYのヴィンテージショップで購入
手もとのジュエリーがシンプルな分、バングルのレイヤードでオリジナリティを添える、大人のヴィンテージミックスも装いのヒントに。
「右手につけているデザインリングも、つき合っている頃に彼から贈られたもの。記念日でもない日の突然のプレゼントが嬉しくて、私にとっては結婚指輪と同じくらい大切なものなんです」
7年越しで薬指に迎えた、エターナルな正統派マリッジ

オーバーサイズのTシャツは、袖をラフに捲ることでよりこなれた印象に。Tシャツ/ソフ デニムパンツ、ベルト/シールーム・リン シューズ/トゥデイフル バッグ/アヤカワサキ
フリーランス PR 知久友里恵さん(@chiku_yurie)
シールームリンをはじめとするブランドのPRのほか、モデルやインスタグラマーとしても活動する知久友里恵さん。そんな彼女がパートナーと結婚したのは遡ること2016年。

上段:左から ダブルリング/ロン、パピエ 時計/カルティエ 下段:左から リング/ガガン マリッジリング/エルメス
「当時は指輪の購入予定がなく、マリッジリングを迎えたのも約2年前。結婚記念日と誕生日が近いことや、長男の小学校入学の時期も重なり『シンプルで素敵な1本を持っていたい』と思い始め、結婚から7年越しに購入しました」。
そして選んだのは、エルメスの「ウェディングリング PM」。場面を問わずに身につけられる点や、手持ちのリングと組み合わせてもスッと馴染む汎用性の高さにも惹かれたのだとか。

大ぶりのリングをバランスよく配置。左手:時計/カルティエ(人差し指)リング/パピエ(薬指)マリッジリング/エルメス(小指)ガガン 右手:(薬指・小指)ダブルリング/ロン
「歪みやうねりのあるような、ひと癖あるフォルムのリングが好き」と話す、知久さんの普段のジュエリースタイル。少数精鋭でありながら有機的なシルエットのリングでそろえることで、マリッジリングの正統なルックスが際立っている。
「ウェディングリングには他の指輪を重ねづけせず、左手の薬指は一点主義。これから先、もっと年を重ねていった自分の手とリングの見え方がどう変化していくのか、そんな視点も持ちながら一生ものと楽しくつき合っていけたらと思っています」。
シンプルな結婚指輪で自由なレイヤードを楽しむ

左手:(親指・中指)リング/アデル ビジュー (薬指上・小指)リング/イン ウナム (薬指下)リング/エルメス 右手:(中指)リング/アデル ビジュー (小指)ドレス・ア・ドレス
ADER.bijoux プレス 砂辺綾子さん(@ader_official)
アクセサリーブランド、アデル ビジューのプレスとして活躍中の砂辺さん。結婚当時に砂辺さんが選んだのは、エルメスのシンプルなホワイトゴールドのリング。
「エルメスのHマークが目立たないものにしたので、普段アクセサリーをつけないタイプの彼でも違和感なくつけられたみたい。他のリングと一緒に重ねて、太いリング風に見せたりもしています。気分でジュエリーを楽しむことが多いので、合わせやすいリングにして正解でした」。
今回のスタイリングのアクセントとなっているのは、アマゾナイトの大振りなリング(右手・中指)。自身がPRを務めるアデル ビジューのジュエリーで、透明感のあるブルーに白い模様が特徴的なアマゾナイトは、パワーストーンとしても人気のある天然石だ。

砂辺さんのスタメンジュエリー。一番手前が、ミニマルなエルメスのマリッジリング
「イン ウナム(写真のプレート上から3番目)のリングは、エシカルをコンセプトにしたインド・ジャイプールで製作しているブランド。ローグレードの石も積極的に取り入れているから共感が持てるし、マットな質感の18金も今の気分です」。
シルバージュエリーになじむエフォートレスなマリッジリング

左手:(薬指)マリッジリング/エルメス (人差し指 上)リング/アニカ イネズ (人差し指 下)リング/ウルフ サーカス 右手:(人差し指)リング/タリン トーマス (薬指)リング/テン (小指)リング/パソ
JOURNAL STANDARD relume プレス 藤原祥子さん(@fujiwara_shoko)
ジャーナル スタンダード レリュームのプレスとして活躍するほか、インスタグラムのシンプルでマニッシュな着こなしにも注目が集まる藤原さん。プライベートでは現在子育て中である彼女のパートナーは、販売員時代をともに過ごした仕事仲間。
「同じ販売店で働いていたことがきっかけで交際するようになって2年。私がよく『今年中には結婚したいよね』と何度もプレッシャーをかけていたこともあり(笑)、大晦日の朝に滑り込みでプロポーズしてもらいました」。
ふたりで選んだというマリッジリングは、潔くミニマルなデザインに惹かれたというエルメスのウェディングリング。自身のベーシックなスタイルとなじむことや、他のリングとのレイヤードのしやすさも選んだポイントのひとつに。

ごろりとした存在感のあるデザインからシンプルなリングまで揃うシルバージュエリーが、スタイリングをコンテンポラリーに格上げ。(左から時計回りに)リング/ウルフ サーカス ピンキーリング/パソ ストーンリング/タリン トーマス ビロウリング/テン スフィアリング/アニカ イネズ マリッジリング/エルメス
藤原さんが日常でよく着けるリングは、基本的にシルバーがメイン。ピアスやネックレスなどのアイテムをシルバーで統一することも多いのだとか。
「洋服とアクセサリーのバランスを見て、最終的にリングで差し引きして調整しているため、エルメスのマリッジリングだけ着ける日も。マリッジリングオンリーの日に華しゃなフォルムを眺めていると、たまらなく愛着が湧いて。このリングにしてよかったなと思っています」。
【SHIHARA/シハラ】モードラバー愛用の結婚指輪拝見!
デザイナー⽯原勇太が2010年より手がける、日本発ジュエリーブランド「シハラ」。ミニマルでソリッドな世界観、そしてジェンダーフリーで身につけられるデザインだから、パートナーからも根強い支持が!
ブランドへの一途な信頼から、2本のリングを選択

バッグ/ラバンヌ ネックレス/ララガン 左手:(人差し指)リング/ヴィンテージのティファニー(薬指・上から)エンゲージメントリング・マリッジリング/シハラ(小指)リング/アサミフジカワ バングル/ヴィンテージ ブレスレット/ブランイリス 右手:(人差し指)ストーンリング/アサミフジカワ(中指〜小指)リング/メイデン バングル/メイデン
carolバイヤー・ショップスタッフ 浅川梢さん(@kozueasakawa)
国内外のブランドを取り扱い、性別問わずにファンが多いセレクトショップ「carol」のバイヤー浅川梢さん。彼女にとって、シンプルな装いが華やかになるジュエリーはスタイリングの仕上げに欠かせない存在。ボリュームのあるシルバーと華奢なゴールドをミックスするのが好きで、結婚指輪はミニマルで洗練された雰囲気のシハラにしたいと決めていたのだとか。

上から時計回りに:バングル/ヴィンテージ 右側のゴールドリング4本/メイデン ゴールドリングが重なったシルバーリング/アサミフジカワ (手前)エンゲージメントリング・マリッジリング/シハラ ストーンリング/アサミフジカワ リング/ヴィンテージのティファニー
「私の好みを尊重してくれる彼も18Kイエローゴールドの一本を気に入り、お揃いの結婚指輪として購入。私の方には小さなダイヤを埋め込み、より特別感のある仕様にしてもらいました」。シハラでは同じタイミングで婚約指輪もセレクトしたとか。
「スタイリッシュな結婚指輪との相性も抜群で、2連のようにして肌身離さず着けています。隣にピンキーリングをセットするバランスも自分の中でしっくりきて、今ではこの配置が定着しています」。

シャイニーなアクセントが映えるミニマルスタイル。トップス・パンツ/シュタイン アイウェア/フェティコ×ブラン バッグ/ラバンヌ サンダル/ボッテガ・ヴェネタ
日差しをキラキラと反射する手もとには、思い出深いアイテムも。「ヴィンテージのリングとバングルは、夫からの記念日のプレゼント。ムーンストーンのリングも毎日のお守りです。少しずつ増えてきた大切なジュエリーを、いつかは娘に受け継ぎたいですね」。
型にはまらない、ソリッドなデザインを愛の証に

左手:(薬指・下)エンゲージメントリング、(薬指・上)マリッジリング/ともにシハラ (人差し指)リング/シャルロット シェネ 右手:(中指)リング/モニカ・カスティリオーニ
スタイリスト 中澤咲希さん(@sakinakazawa_)
スタイリスト椎名直子さんに師事し、独立後は注目の若手スタイリストとして、モード誌を中心に活動中の中澤咲希さん。2023年に結婚したパートナーもアパレル業界に勤め、お互いにファッションへの造詣が深いふたり。
プロポーズを受けたパリからの帰国後、“婚約指輪らしくないリング”をテーマに出合ったのは、ミニマルなデザインに仕立てられたシハラの「エクスクルーシブ ダイヤモンド」コレクション。
「バゲットカットのダイヤモンドに一目惚れ! 普段使いをしていますが、ゴージャスすぎずシーンを選ばずに着けられるところが魅力。よくお褒めの言葉をいただきます」。

右上から時計回りに:リング/シャルロット シェネ ダイヤモンドのエンゲージメントリング、マリッジリング/ともにシハラ
ユニークなフォルムのエンゲージメントリングに自然に馴染んだというマリッジリングは、同じくシハラのもの。中澤さんはシンプルなフラットリング、パートナーはV字のフォルムのエッジリングと、それぞれのスタイルにフィットするアイテムをチョイスした。
「グレーなどのワントーンスタイルではシルバーのアクセサリーを合わせて、マリッジリングのみ着用するなど、洋服の色味に合わせて手元を変化させるのがマイルール。彼とフランス旅行に出かけたときにプレゼントしてもらったシャルロット シェネのリングとの相性もよくて気に入っています」。
素材でリンクする結婚指輪でゆるく、繋がる

右手:(人差し指)リング/トムウッド、(中指&薬指)リング/ともに古着屋で購入 左手:(人差し指)リング/ALT-S、(薬指)マリッジリング/シハラ、(小指)リング/トムウッド、ブレスレット/エンシェント・グリーク・サンダルズ
フリーランスPR 川村詩織さん(@shiorikawamura_)
PRという仕事柄、日々国内外の多くのブランドに触れている川村詩織さん。2019年に結婚を決めたタイミングで、そのブランドのひとつであるシハラで結婚指輪を決めたそう。
「自分が一生身に着けるリングは、絶対にシハラが良いと確信していました。装飾的要素を排除したクリエイションの美しさはもちろんですが、デザイナーの考え方にもとても惹かれるんです」。

暑さが続くこの日は、爽やかなオールホワイトでコーディネートを
ミニマルなマリッジリングは、トムウッドやALT-Sなど武骨さが魅力のリングと合わせても好バランスに。
「今日みたいなシンプルな装いの時はジュエリー選びにこだわるんですが、マリッジリングがシンプルなので、制限なく好きなリングを合わせられるのが本当にありがたい。どんなリングとも相性がよくて“第二の肌”のようです」。

それぞれ異なるシェイプを選んだシハラのマリッジリング。肌なじみのよいブランド独自のホワイトゴールドの色合いも魅力的
「デザインは彼と私でそれぞれ気に入ったものを選んで、素材だけホワイトゴールドで合わせました。きっちり合わせず、互いの個性や考え方を尊重しながら、ゆるく歩み寄る。この感じがふたりらしくて気に入っていますね」。