天使を思わせる曇りなき白肌に、生命力あふれるヘルシーな頰。そして何よりも、満たされた暮らしがつくる豊満なツヤ。バロック期に宮廷画家として成功した巨匠ルーベンスが描く、多幸感あふれる肌を今季流行のツヤ系クッションで再現。
つけ襟¥45,000/ユナイテッドアローズ 原宿本店(セシル バンセン) ブラウス¥28,000 /SHIPS 有楽町店(アラーニ ザ グレイ) イヤリング各¥26,000/キューレット 伊勢丹新宿店(ボロロ)
にじみ出るツヤと血色は、豊かさと幸福の象徴
西洋美術史上、最も社会的に成功を遂げたといわれるルーベンスが描いたのは、セルライトが浮き出る豊満な女性や、丸々とした子ども。「食料事情が乏しかった当時、豊かな肉づきは富と美の象徴でした。ルーベンスの肌を見ると、神聖な穢れなき色とされる純白の肌と、生命力の強さを表す赤々と染まった頰が実際よりも強調されているのがわかります。豊かさがにじみ出る脂の乗り切ったツヤ肌には、"こうあってほしい"という画家の願いが込められているのです」と分析するのは、美術史家の池上英洋さん。
幸福感に包まれた無垢なツヤ肌をメイクアップで再現するなら、今シーズン豊作のラグジュアリークッションファンデーションが適役。豊富な美容液成分が満ち足りたようなツヤを表現。内からの光を仕込む透け感のある下地と、目もとの陰りを補正するコンシーラーを仕込んで、ファンデーションは必要最低限の量だけに。艶やかなオレンジチークを広めになじませ、上気したような"ルーベンス肌"が完成する。
Make-up Tips
③の下地を目の下から頰にかけての逆三角形ゾーンを中心に肌全体になじませ、ツヤを仕込む。④のコンシーラーで、目の下の影を補正。①のクッションファンデーションを頰を中心にごく薄くなじませ、フレッシュなツヤ肌に仕上げる。②のオレンジチークを頰全体に薄く広くなじませ、生き生きとした印象に。
① モイスト効果とラップ効果で潤いをチャージ。光を注ぎ込んだようなフレッシュなツヤ肌に。ヴィタルミエール グロウ SPF15 ¥6,900/シャネル
② 澄んだ血色を演出するシアーオレンジのチーク。オイル配合で息づくツヤをもたらす。ルナソル カラースティック 02 ¥3,000/カネボウ化粧品
③ 水性成分約70%の潤いヴェールと3種のパウダーで、透き通る肌の土台を仕込むベース。クリアカバー リキッドベース(30㎖)¥7,500/Amplitude
④ 潤いを与えながらアラを補正するコンシーラー美容液。コンシーラー デイセラム 01 ¥2,800/レ・メルヴェイユーズ ラデュレ
5 じんわりにじむような自然な血色感とみずみずしいツヤをかなえるクッションタイプのチーク。クッションブラッシュ スプティル 021 ¥5,600/ランコム
6 しっとりと潤いを抱え込み、ピュアな光が透ける生ツヤ肌に整えるプライマー。コンプリート フラット プライマー SPF20・PA++(30g)¥3,000/コスメデコルテ
7 絹の光沢。トレースレス タッチ ファンデーション SPF45 サテンマット クッション コンパクト SPF45・PA++++ ¥9,600〈10月12日発売〉/トム フォード ビューティ
8 目もとをケアしながら、明るく補正する部分用コンシーラー。クレ・ド・ポー ボーテ コレクチュールエクラプールレジュー NO ¥6,000/資生堂インターナショナル
『ルーベンス展-バロックの誕生』
バロック美術の担い手であり「王の画家にして画家の王」と称された宮廷画家の壮麗な作品を、イタリアとの関わりを解き明かしつつ紹介する。
会期/10月16日〜2019年1月20日 会場/国立西洋美術館 03-5777-8600(ハローダイヤル)