日本を代表するスキージャンパー、髙梨沙羅さん。現在はスロベニアを拠点に、1年の大半をヨーロッパでの大会とトレーニングに費やし、オフシーズンのみ日本で過ごしている。世界を転戦する日々のなかで、彼女が心を整えるために大切にしているのが香りだ。自らを「香りマニア」と語る髙梨さんに、こだわりのフレグランス、そしてトップアスリートとして気持ちを切り替えるためのリチュアルについて聞いた。

おしゃれな人はなぜ“いい香り”? トップアスリート髙梨沙羅さんがオンとオフのために使い分ける香り

日本を代表するスキージャンパー、髙梨沙羅さん。現在はスロベニアを拠点に、1年の大半をヨーロッパでの大会とトレーニングに費やし、オフシーズンのみ日本で過ごしている。世界を転戦する日々のなかで、彼女が心を整えるために大切にしているのが香りだ。自らを「香りマニア」と語る髙梨さんに、こだわりのフレグランス、そしてトップアスリートとして気持ちを切り替えるためのリチュアルについて聞いた。

INDEX
髙梨 沙羅プロフィール画像
スキージャンプ選手髙梨 沙羅

北海道生まれ。小学2年生からスキージャンプを始め、2014年のソチ五輪で4位、2018年の平昌五輪で銅メダル、2022年の北京五輪で個人・混合団体で4位、2026年のミラノ・コルティナ五輪で銅メダルの成績を残す。W杯では4回の総合優勝のほか、男女通じて歴代最多の通算63勝を誇る。

髙梨さんのオンの香り|軽やかなウッディトーンで気持ちを目覚めさせる

スキージャンパー高梨沙羅さんのおしゃれな全身コーデ

トップス¥28,600・パンツ¥29,700/アモーメント トウキョウフラッグシップストア(アモーメント)info@amomento.jp  シングルピアス¥28,600/アバロン(ヒロタカ)03-6435-7333 リング¥244,200/ヒロタカ 表参道ヒルズ(ヒロタカ)03-3478-1830

自然と心惹かれる、と髙梨さんが語るのがウッディな香り。それは故郷でもある北海道にルーツがあるという。「地元が山に囲まれたところで、とてものどかな場所なんです。木々に囲まれた自然豊かな環境で育ってきたので、どこか心落ち着くウッディトーンの香水を無意識に選んでいる気がします」

軽やかに澄み渡る新感覚のウッディ、ソン ヴェーンの『ピュア1』

高梨沙羅さん愛用の香水はソン ヴェーンの『ピュア1』

ガイアックウッドやパチョリをベースとし、ローズやラベンダー、タイムの温かな花々が柔らかな余韻を添える。ソン ヴェーン PUR 01|ピュア1(オードパルファム)(50ml)¥33,000/NOSE SHOP

ソン ヴェーンは2016年にノルウェーで設立され、スカンジナビア半島の雄大な自然環境から得た記憶をインスピレーション源とした、新進気鋭のフレグランスメゾン。透き通ったガラスのボトルにも、ブランドのピュアでポジティブな世界観が表れている。

「試合でノルウェーを訪れた際、気分転換のために街を散歩することが多いのですが、そのときに見つけたショップで出合いました。それから2年ほど使い続けていて、今では私の定番の香りに。最初は爽やかなのですが、体温によってまろやかに変化する過程も気に入っています。例えるなら、天日干しした布団がまだホカホカのまま、そこにダイブしたときのような香り(笑)。自分の中でスイッチが入るけれど、つけていて落ち着くので、お出かけするときも練習するときも日常的に愛用しています。自分らしく過ごすために、大切にしている香りです」

NOSE SHOP
https://noseshop.jp/
050-2018-6146

フォーマルなシーンでは、トム フォードの『サンタル ブラッシュ』を

高梨沙羅さんはフォーマルなシーンではトム フォードの『サンタル ブラッシュ』を愛用

センシュアルで温もりのあるサンダルウッドを主役に、イランイランやシナモンがモダンに重なり合う。サンタル ブラッシュ オード パルファム スプレィ(50ml)¥41,030/トム フォード ビューティ

華やかなシーンやスーツを着る日、かっちりとしたファッションを楽しむ日の髙梨さんのスタメンは、サンダルウッドを主軸にしたトム フォードの香りだ。

「5年近く愛用しているのですが、大人っぽさはあるものの強過ぎない。背伸びせず、程よく気軽につけられるところが気に入っています。どこか重厚感がありながらも、爽やかなニュアンスを感じます。強い香り立ちや甘さが得意ではないので、そんな自分の好みにもしっくりきています」

トム フォード ビューティ
0570-003-770

グローバルな生活を送る髙梨さんならではの香りの選び方とつけこなし

その土地に合った香りを選ぶ

髙梨沙羅さんのおしゃれな

「今はスロベニアに住んでいるのですが、国外への移動も多く、その際に新しい香りと出合うのも楽しみのひとつ。でも香水は、ものによっては湿度で印象も変わりますよね。以前、海外で購入した香水を湿度の高い日本に持ち帰ってつけてみたら“あれ、何かが違う。香りの広がり方も強い気がする……”という失敗をしたことも。その土地の環境にフィットする香りを選ぶことも大事なんだと学びました。ただ、環境の影響を受けにくい香りもあって、ソン ヴェーンの『ピュア1』は全体的に爽やかなので、海外でも日本でも心地よく使っています」

香りをまとうときは下半身を中心に

髙梨沙羅さんの愛用香水2本

「誰かと話すときに“香りが強い人”という印象になりたくないなという思いがあり、また香りは下から上に立ちのぼると聞いたので、下半身にシュッとひと吹きするくらいがちょうどよいと感じています。そしてたまに取り入れたいのが、ネイルオイルのように指先にほんの少しだけ香水をつけるテクニック。手を動かすたびにふわっと香ると聞き、素敵だなと思って実践しています」

髙梨さんのオフの香り|深呼吸したくなるウッディの香りでリラックス

心がほどけるアポテーケフレグランスの『Burbs』

髙梨沙羅さんの自宅の香りはポテーケフレグランスの『Burbs』

シダーウッドやサンダルウッドに、ナツメグのスパイシーさがほんのり感じられるウッディグリーン調。FRAGRANCE OIL Burbs(25ml)¥4,950・ROOM SPRAY Burbs(100ml)¥5,500/APFR

APFR(アポテーケフレグランス)は2011年に日本で誕生。世界の香料文化と伝統を着想源に、ぬくもりを感じさせる奥深い香りが特徴。調合からパッキングまですべて自社工場で行うなど、クラフツマンシップを大切にしている。

「これは日本で出合いましたが、あまりにも好きで持ち帰り、スロベニアの自宅の香りにしています。このブランドは香りのラインナップが豊富で、私がいちばんオフモードになれる香りが『Burbs(バーブス)』。ウッディの奥行きが深く、心をゆるめてくれるような感覚があります。オイルを焚いたり、ルームスプレーをシーツやカーテン、クッションなどに使っています。海外の遠征先にもこのルームスプレーは持っていき、ホテルも自宅と同じ香りに」

APFR
https://www.apothekefragrance.jp/
03-5738-8641

香りのトーンは違っても、オンもオフも髙梨さんが惹かれるのは一貫してウッディな香り。心から好きだと思える香りのルーツは、案外、幼い頃の記憶にあるのかもしれません。