NOT おっさんの聖地 #深夜のこっそり話 #1159

半年くらい前、スタイリストさんと話をしていた時に、作業服専門ショップ、ワークマンがファッション的にイケてる! という情報をゲット。ちょうどその話を聞いた直後に地元、香川に帰省していたのですが、調べてみると近所に店舗が。「おしゃれスポットらしい」とファッションエディター風を吹かせて、母と意気揚々と行ってみたのですが、その時の香川にはまだトレンドは届いておらず、熱心に仕事用品を品定めするおじさんたちの間をひっそりぬけながら物色しました。(確かに、オーバーオールや蛍光カラーの手袋など、アイテムはおしゃれでイケていました!)

さて、今日はおっさんの聖地が意外とあなどれない、という話です。

近所にビーバートザンというホームセンターがあるんですが、休日にふらっとそこで時間を過ごすことがあります。もともとは、撮影用の小道具を集めるために行っていたものの、あの開放的な空間に無骨なアイテムが所狭しと並んでいるホームセンター自体に興味が移行。私にとって、テーマパークに行く時のような高揚感が味わえる場所になりました。

イケてるデザインなのにお手軽価格。ハイスペックなのにキッチュな見た目。これって最高すぎませんか? 最近は女性も増えている印象ですが、とはいえまだまだお客さんの大部分は、おじさま。そのせいか(?)、店員さんが心なしか私に優しい気がします。(本当に気のせいなだけかもしれません)

そろそろ整理しなければと思いながら、家には、収集本能を刺激するアイテムたちが。私は無条件で蛍光カラーの結束バンドに惹かれがちで、違う種類を見つけたらついつい買ってしまいます。

最近は、各社オリジナルアイテムに力を注いでいるようで、カインズのそれはデザインが本当に素晴らしい。自転車などもあります。とはいえ、デザインといえばやっぱり海外のホームセンターのものは頭一つ抜けていて、旅行日程の1日にホームセンター巡りを組み込むほど。お気に入りは、アメリカやカナダを中心に2000以上の店舗を持つ世界最大規模のホームセンター、ザ ホーム デポです。オリジナルで作っているダンボールひとつとっても、フォントとイラスト、色使いが可愛い! とにかくデザインが洗練されているんです。トランクケースにも入らないこういったものをつい買ってしまって、周りの不思議そうな視線を感じながらダンボールを機内に持ち込むことも、空港で「それ、捨てとこうか?」と清掃員に声をかけられて発狂しそうになることもあります。

けれど、やっぱりホームセンター巡りはやめられません。(エディターYONEKURA)