心も体もよろこぶ、【HERILL】の極上カシミアニット #深夜のこっそり話 #1842

20代の頃は、多少着心地が悪くてもデザインが気に入ればそれでよし!と思っていましたが、ここ数年の冬服選びでもっとも重視しているのは、いかにストレスフリーに過ごせるか。こと肌に直接触れるニットに関しては、年々理想が高くなってきています。今季はクワイエット・ラグジュアリーの流れもあり、「シンプルかつ心がよろこぶニットが着たい!」という思いがますますヒートアップ。そんななかで出合ったのが、HERILL(へリル)というブランドのニットでした。あまりの着心地のよさに感動したので、ご紹介させてください。

希少原料、ゴールデンキャッシュのとろけるような肌触り

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カシミアの中でも最高品質といわれるゴールデンキャッシュを使用した、HERILLのプルオーバーニット¥79,200

2019年にデビューした、ジャパンブランドのHERILL。いいものを長く使うことがクリエーションのベースにあり、普遍的なデザインと素材のクオリティに定評があります。私が購入したのは、ブランドの代名詞でもあるカシミア100%のプルオーバー。カシミアの中でも最高峰の品質といわれる、ゴールデンキャッシュという原料が使われています。通常のカシミアの0.1%ほどしか生産されない、非常に希少な原料なのですが、手で触っただけで普通のカシミアじゃないとわかるレベル。「なめらか」を超えて、「とろける」ような肌触りなんです。実際に袖を通してみると、これがもう鳥肌が立つくらいに気持ちいい。もちろん保温性も素晴らしく、こんなニットに出合ったのは生まれて初めて!といってもいいくらいです。 

ゴールデンキャッシュは、繊維が細くて長いのが特徴。それをギュッと目を詰めて編むことで、しっとりと肉厚な表情に仕上げたのが、このHERILLのプルオーバーです。ハイゲージのカシミアニットって、薄手のふんわりしたものはよく見かけますが、ここまでしっかりと厚みがあって、なおかつ柔らかさも担保されたものは、そうお目にかかれないと思います。

ずっと長く使える、飽きのこないデザイン

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首がつまり過ぎず、リブの厚みもしっかりめ。毛玉になりにくいタフさが魅力です。

シンプルな丸首で、程よくゆとりのあるリラクシングなシルエットも魅力。リブを効かせてちょっぴりカジュアルに、でも削ぎ落とされたデザインが気に入っています。一見「普通」なんだけれど、決してただのベーシックじゃない。着ると独特のラフさがあって、シンプルなジュエリーを合わせるだけでも「なんてことないのに、なんかおしゃれ」な雰囲気に。ニュアンスのある杢グレーも上品で、ほぼ毎日着ても飽きがこなさそうだし、着るほどに風合いも増していきそう。マイヴィンテージとして大切に育てていきたいニットだなと感じています。この先も長く、いいお付き合いができそうです。

エディターHAYASHIプロフィール画像
エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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