【ゆり】のペティナイフで、台所仕事が格段にラクになりました #深夜のこっそり話 #1953

聞こえよく言えば「ミニマリスト」になるのでしょうか。特段料理が好きなわけではないので、道具にもこだわりがありません。キッチンの収納スペースも限られるため、あるのは使い慣れたものだけ。ずっと少数精鋭でやってきました。日々使っている包丁は、結婚祝いでもらった三徳包丁1本。どんな食材にも対応してくれるので、新たに買い足すという選択肢がなかったんです。

志津刃物製作所の「ゆり ペティナイフ」を2本目に

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志津刃物製作所の「ゆり ペティナイフ」。購入時は8,250円でした。

先日、気心知れた友人宅に呼ばれたときのこと。すっきり整頓されたキッチンで視界に飛び込んできたのが、木の柄が美しいペティナイフでした。聞けば刃物の産地、岐阜県関市で製造を行う志津刃物製作所のもの。さらには「あまりに使い心地がよくて、これを買ってから料理のストレスが格段に減った」という友人の大絶賛にも食指が動き、包丁にしては高級ですが、2本目として迎え入れることにしました。

志津刃物製作所の女性社員の声から生まれた「ゆり」シリーズ。ペティナイフは刃渡り14cm、全長25cmと、一般的なペティナイフよりは長く、三徳包丁よりはひと回り小さいサイズ。きゃしゃな女性の手でも使いやすい設計になっています。持ってみて、あまりの軽さに感動。ちゃんと量ったわけではありませんが、普段使っている刃渡り16cmのステンレス包丁と持ち比べてみると、重量感は半分以下です。なにこれ、ぜんぜん手が疲れない!

とにかく軽い! そして抜群の切れ味です

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刃渡り14cm。切れ味が長続きするステンレス鋼を芯材に、錆びにくいステンレスで挟むように接合した三層鋼。

軽さの秘密は、刃の薄さにあり。余計な力を入れずとも、スーッ、スーッと切れるわ、切れるわ。トマトの皮も、鶏肉の皮も、抵抗なくなめらかにカットできます。皮剥き、薄切り、みじん切り、なんでもござれ。いやはや驚くべき切れ味です。

もちろん、今まで使っていた三徳包丁でも事足りるのですが、何がいいって、このサッと使える“気負わなさ”ですよ。例えば昼食を家でパパッと済ませたいとき。うどんに添えるネギを刻みたいけれど、「大きさも重さもしっかりある三徳包丁をわざわざ出してまで……」なんて、ズボラな私は思ってしまうわけですよ。その点、このペティナイフなら、気持ち的にも物理的にもかなり気軽に使えます。これまでずっと「大は小を兼ねる」と信じてやまない人生でしたが(大仰ですが)、小さいって素晴らしいんだなと開眼した次第です。

シンプルな佇まいに職人技が光る

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刃と柄をつなぐ口金部分を極限まで削ぎ落とした、シンプルなデザイン。

木のぬくもりを感じるシンプルなデザインも素敵なんです。持ち手はすべりにくく、握るとやさしく手に馴染みます。板に樹脂を挟んで圧着した「積層強化木」という素材なので、天然木よりも水に強く、お手入れが簡単なのもうれしい。

刮目すべきは、刃と柄のつなぎ目にほどこされた口金。柄の部分への水の侵入を防ぎ、劣化を抑えるためのものですが、極限まで厚みを削ぎ落としたスリムな形状に惚れ惚れします。この繊細な佇まいは、長年培われてきた職人技があってこそ。

お祝いにもよろこばれる、美しい包装

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木箱の包装は祝い事にも最適。

木箱の上品な包装にもグッときます。お祝いに刃物って大丈夫なの?と気になって調べたことがあるのですが、包丁には「災いを断ち、新たに切り開く」という意味があるそう。結婚祝いや引っ越し祝いにもよろこばれること間違いなし。

日々の調理は「ゆり」のペティナイフ1本でほぼまかなえることがわかりました。サブ的な感覚で買い足したのですが、気がつけばメインの包丁に。今までのストレスは何だったんだと思うくらい、毎日のごはん作りが軽やかになりました。包丁が変わるだけで、こんなにモチベーションって上がるんですね。

エディターHAYASHIプロフィール画像
エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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