朝ドラ『らんまん』の後は、地元民も愛する【高知県立牧野植物園】へ #深夜のこっそり話 #1796

毎年夏にはほぼ必ず地元・高知県に帰省しています。というのも、高知の夏は楽しすぎるから! この夏もラフティングに海水浴にと高知の大自然を満喫しました。それに加えて今年は、牧野富太郎博士をモデルとした朝ドラ『らんまん』を朝の楽しみとしていることもあり、牧野植物園を久しぶりに訪れました。

広い園内には3,000種類以上の植物が

牧野植物園
あいにくの天気でしたが、右に見える温室から園内を歩いてきました。

高知県の五台山に位置する高知県立牧野植物園の広大な土地には、3,000種類以上の植物が生息しています。四季の植物に出合える植栽エリア、温室に加え、牧野富太郎記念館、レストラン、カフェ、ミュージアムショップなどもある大充実の施設です。

温室(写真右)から記念館のある小山の方へ歩くだけでもプチハイキング気分! あいにく私が訪れた日は台風接近中で雨だったので足早に巡りましたが、じっくり植物観察を楽しめば園内全てを回るのに半日以上かかるでしょう。ピクニックができる広場もあり、天気の良い日ならランチを持参するのもいいですね。

不思議な植物に出合える温室

牧野植物園 みどりの塔
温室の入り口にあるみどりの塔

温室の入り口には、大木の洞窟をイメージしたという「みどりの塔」があり、高さ9mの塔の上まで植物が広がっています。高知県安芸市には伊尾木洞という、天然記念物のシダに覆われた洞窟がありまして、そこで力強く生えている植物と神秘的な空間を思い出しました。高知の洞窟といえば龍河洞が有名ですが、伊尾木洞もおすすめです! 

牧野植物園 温室
温室内を一望できるデッキから

話がそれましたが、温室には多種多様な熱帯植物が生い茂り、滝や小川まであり、ジャングルを冒険している気分に。温室だけでも長居したくなるほど見応えたっぷり。植物を四方八方から観察できる、展示の工夫もおもしろいのです。

木のぬくもりを感じる牧野富太郎記念館

牧野植物園 展示館の中庭
展示館の中庭。ベンチも多くあるので、心地よい空間でひと休みできます

木のあたたかみを活かした牧野富太郎記念館の美しい建築も見どころのひとつ。円形の中庭にも約250種類の植物が植栽されている心地の良い空間で、ベンチに座ってただぼーっと中庭を眺めていたい(子連れなのでそうもいきませんが……)。

展示館には牧野博士の生涯と功績が紹介されている常設展のほか、シアターや植物に関する絵本が多数置かれたキッズスペースもあり、親子で一緒に植物の世界を楽しむことができました。園内を巡って植物の恵みを感じた後は、「植物に感謝しなさい。植物がなければ人間は生きられません。」という、展示館に掲げられた牧野博士の言葉が心に響きます。

朝ドラ『らんまん』の後は高知へ!

牧野植物園のバイカオウレン
牧野博士が好んだバイカオウレン

牧野植物園は何度足を運んでも新しい発見があり、地元民が自信を持っておすすめするスポットです。園内には『らんまん』に登場した、牧野博士ゆかりの植物も多く展示されていました。『らんまん』で高知への注目が高まるのは地元民としてはうれしい限り。ドラマは9月末で最終回を迎えますが、牧野富太郎博士や高知に興味を持った方は、ぜひ訪れてみてください!

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エディターYOKOYAMA

カルチャー、SNS担当。今昔を問わず映画が好きで、休みの日はたいてい映画館にいます。ひとりっぷ®ビギナーです。

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