【地球にやさしいコスメ】 SDGsに力を入れる、ビューティブランド９選

1 アスレティア

・独自の循環型農園で原材料を栽培・管理
・バイオマスプラスチックのチューブを採用
・容器回収プログラムの実施

自分を大切にするように環境を大切にし、人と社会、自然への影響を配慮したクリーンビューティの考え方を取り入れているアスレティア。オリジナルの美容成分の原料となるアシタバ、シソは循環型農園で栽培し、サステイナブルな循環を創生。UVプロテクションには、バイオマスプラスチックを使用したチューブを。製品容器の回収により1個につき10円を日本自然保護協会へ寄付を行う。

UVケアに加え、洗練された血色感＆トーンアップ効果を一本で。ビーチフレンドリー処方で、環境はもちろん肌にも配慮している。スキンプロテクション UVジェル C 01 SPF30・PA+++（30ｇ） ￥4,400／アスレティア

2.レルボラリオ

・原料の植物を自社オーガニック農園で栽培
・生態系を崩さない持続可能な農法を実践
・自社にはCO2削減のための設備を設置

イタリア発、「レルボラリオ」の「ビオエココスメージ コレクション」。農園、商品ともにイタリアの倫理と環境の認証協会であるICEAのオーガニック認証を取得したオーガニックスキンケアコレクションだ。もともと自然公園だった場所をブランドの菜園として活用しているため、そこで生きる動植物の生態を調査し、保護。農地の除草は、体が軽く、畑を踏みつけすぎない子羊に任せている。

肌本来の潤いを守りながら洗浄する泡立たない洗顔料。自社農園で育てたリブワートの葉、レモンピールなどの有機栽培植物から得たエキスを配合。ビオエココスメージ フェイスクレンザー（150㎖）￥4,730／レルボラリオ

3.ゲラン

・ミツバチの保護活動
・女性養蜂起業家育成プログラムを支援
・次世代を育てる「Bee School」を実施

ブランドのシンボルであり、生物多様性に欠かせないミツバチ。10年以上も前からこの保護活動に力を入れるゲランによる取り組みが、ユネスコと共同で行う女性養蜂起業家育成プログラム 「Women for Bees」。日本でも2022年より地域養蜂家とタッグを組んで、6名の女性養蜂家を誕生させた。また、10カ国6,000人以上の小学生を対象に「Bee School」を開催し、次世代への啓蒙活動にも注力。

人気のオイル美容液。「世界ミツバチの日」を祝して、フランス人アーティストとコラボレーションをし、特別なボトルでお目見え。アベイユ ロイヤル アドバンスト ウォータリー オイル リミテッド エディション （50㎖） ￥19,360〈限定品〉／ゲラン

4.ワフィト

・農家と直接フェアトレードを確立
・箱、ボトルはアップサイクルして生産
・使用済み容器は直営店舗などで回収

植物療法の第一人者である森田敦子氏のもと、フィトテラピーと日本で確立した本草学を融合して誕生したWaphyto。肥沃な土壌を持つ愛知県・東三河地方を植物栽培拠点に、キー成分の原料調達は現地の農家と直接取り引きし、フェアトレードを実施。再生プラスチック容器を採用し、使用済み容器の回収、廃棄レスのために紙の印刷物を作成せずデジタル化で対応するなど、環境保全を徹底する。

美容成分73％配合でハリと潤いを与えるスキンケア効果と、UVカット、化粧下地としての役割を兼ね備える。海洋環境に影響を及ぼす紫外線吸収剤は不使用。UVクリーム SPF50+・PA++++（30ｇ）￥4,400／Waphyto

5.ロクシタン

・西アフリカ・ブルキナファソの女性の自立を支援
・シアの木の保護を学ぶプログラムを実施
・天然資源の保全活動

ロクシタンのシグネチャーである「シアバター」は、まさにサステイナブル製品の先駆け。1980年、創設者のオリビエ・ボーサンがシアの木の存在を偶然知ったことから始まった。それらを生産する女性の自立を助けるため、世界最貧国の一つ、西アフリカのブルキナファソの女性たちと協働し、フェアトレード。さらに、シアが育つ自然環境を保全しながら、現地の女性支援を広げるプログラムも行う。

植物の多様性の保護を行うため、シアバターを使ったバームが登場。コストを除く収益がロクシタン基金による活動にあてられる。ヴァーベナ チャリティ バーム（20ｇ）￥1,650〈限定発売〉／ロクシタンジャポン

6.SHISEIDO

・社名に込められたサステイナブルな活動
・新規容器技術を世界で初めて化粧品に採用。
原材料調達から廃棄まででCO2排出量を削減

社名をブランド名に持つ「SHISEIDO」の使命は、環境と社会と人への敬意を持って、原材料の調達から製品の開発、生産から使用、廃棄までを通して地球環境の保全に努めること。その一環として、新規容器技術「LiquiForm®」を世界初で化粧品に導入。ボトル製造と中味液充填を同時にすることにより CO2 排出量を削減。本体容器の繰り返し使用で廃棄するプラスチック量を92％カットする。

1897年に資生堂が初めて発売した化粧水が、先進サイエンスとサステイナビリティにおいて革新的な技術を搭載。時代のニーズにこたえる化粧液として進化した。オイデルミン エッセンスローション （145㎖）￥9,680／SHISEIDO

7.イヴ・サンローラン・ボーテ

・恋愛関係における身近なパートナーからの「ABUSE」の9つのサインの認知と、IPV※防止プログラムを広める啓蒙活動

ムッシュ イヴ・サンローランの常に女性を解放しようとしていた遺志を引き継ぎ、日本では2021年より「ABUSE IS NOT LOVE（暴力は愛じゃない）」活動を開始。恋愛関係における親しいパートナーからのさまざまな暴力、その兆候・サインを明確に定義し、その認知を広めることと啓発活動の二つの柱で女性を守る。2023年の啓発活動の受益者数はグローバルでは17.5万人、日本では2万人が目標。

CSR活動「ABUSE IS NOT LOVE」はYSLのすべての製品が対象に。特に、力強く生きていく女性に向けたファンデーションで、コンセプトを体現している。オールアワーズ リキッド SPF39・PA+++（25㎖）￥7,370／イヴ・サンローラン・ボーテ

8.アヴェダ

・地球環境保全が評価され「B Corp」認証取得
・化粧品会社初のサステイナブルな試み
・50年以上にわたる「アースデー」活動

長年にわたり、環境保全活動におけるリーダーシップを発揮し、模範として数々の取り組みを推進するアヴェダ。化粧品会社としては初めて100％使用済みリサイクルPETを使用、風力発電のみで製品製造を行う、創業以来動物実験を行わないなど、サステイナビリティのパイオニア。さらに、社会課題や環境問題に関わるあらゆる側面において、高い基準を持つ企業に与えられる「B Corp」認証を取得。

94％以上が自然界由来成分のヴィーガンヘアケア。シリコンフリー、再生可能エネルギーで作られている。睡眠中の頭皮環境を整える夜用美容液。スカルプ ソリューション オーバーナイト セラム（50㎖）￥7,370／アヴェダ

9.ランコム

・資源の使用量を削減したパッケージの提案
・CO2の排出量を最小限にした成分抽出

最先端科学をベースに、革新的な化粧品を世に送り出しているランコム。中でも「レネルジー HPN クリーム」は、自然由来のペプチド300種類以上をリンシード（亜麻種子）、ルピナス、エンドウ豆から抽出するにあたり、CO2の排出量を最小限に減らしたグリーンサイエンスから誕生。さらに、再生ガラスを30％使用、重さを22％軽量化し、原材料使用を64％ 削減することでジャー40万個分以上の節約に成功。ガラス、プラスチックなどの大幅削減に貢献。

地球環境への配慮を最大限クローズアップしたクリーム。肌に重要な役割を果たす300種以上のペプチドの恵みと美容成分を一体化し、肌にハリ、弾力をもたらす。レネルジー HPN クリーム（50㎖）￥19,800／ランコム

シイナ オーガニック　口紅O A02

「向こう10年の私たちの気候対策が、今後何千年もの地球環境に影響を与えるといわれています。そのためこれに対してアクションを起こしている企業を支持しています。SHIINA organicは、気候活動家の露木しいなさんがプロデュースし、Cosmosオーガニック認証を取得しているブランド。素材も容器も環境と人に配慮した口紅です。そういう点を理解したうえで、ナチュラルにきれいを目指せるのって素敵ですよね」。

ミラリ　6 タイプ ミラリ セット フェイシャル トリートメント マスク

「体に触れる製品すべての成分や工程まで、納得できるものを選びたいです。mirariはEVE VEGAN認証も取得している100%ヴィーガンコスメブランド。6種類のフェイスマスクにはそれぞれ異なるテーマがあるから、気分で選べてオススメです。＂無理なく続けられること＂をテーマに、私もエシカルな情報を発信していますが、サステイナブル・ビューティについては、みんなが心地よく取り入れることができたらうれしいですね」。

ワフィト　ボディクリーム バランス

「どんな製品もいかに廃棄せず、捨てるとしても循環させることができるか否か、再生可能かを意識して選んでいます。また、化粧品の主原料となる植物の環境維持に配慮しているかなどにも注目。それらを網羅し、哲学にも共感できるのがWaphytoです。身土不二の考えのもと、有機栽培にこだわった植物の採用や、農家の保護も行なっています。サステイナブルな取り組みも明確で、ホリスティックな視点も反映されており理想的」。

クヤナ　コスメソープ

「食のプロとして、食事＝口にするものだけでなく、日常の感覚器官に触れるもの＝皮膚からの吸収にも目を向けるべきだという思いがあります。コスメティックスも原材料、香り、使用感、コンセプトを大事にしたい！　このソープは、そんな私の考えと一致。汚染のないアラスカの土地で穫れた食材を主原料とし、肌に負担がかかる素材も使用していません。洗顔後の肌のつっぱり感がなく、潤いを与えてくれるのがお気に入りです」。

アムリターラ　ヒマラヤ岩塩バスソルト

「スキンケアをはじめ、化粧品はオンオフ問わず常に使うもの。アイテムのスペックだけにとらわれず、製造される土壌から容器まで、さまざまな観点でサステイナブルな要素を意識したい。アムリターラは、グリーン電力100%で運営、フェアトレードや、環境に配慮したパッケージを採用したりと、多彩なプロジェクトが魅力。このバスソルトの売り上げの一部もヒマラヤ山麓の自然を守るNPO『ヒマラヤ保全協会』に寄付されているんですよ」。

ダヴィネス　オイ オイル

「コスメティックスを選ぶときに重要視しているのは、自分にとって合うかはもちろん、パッケージが美しいか。サステイナブルな意識は持続することが重要だと思うので、テンションの上がるもの、心がときめくものを選びます。そんな僕がセレクトしたのは、環境保全に真摯に取り組み、かつスタイリッシュなダヴィネス！　特にオイシリーズがお気に入り。きれいごとでも些細なきっかけでもいい、なんとなくの小さな一歩が、大きな未来につながると考えています」。