レディー・ガガ、休業宣言したセレーナに共感メッセージ。不安やうつの経験を語る

8月末、「健康を取り戻すために」という理由で休業を宣言し、 ファンたちをアッと驚かせた歌手のセレーナ・ゴメス。そんな彼女を苦しませているのが、1年ほど前に患った難病のループス(紅斑性狼瘡)の副作用で引き起こされる不安障害やうつ、パニック障害。

過酷なワールドツアーを終えた直後に休業という選択をしたセレーナについて、レディー・ガガがコメント。長年うつに苦しんだという自身の経験を語りながら、セレーナ、そしてうつに悩む多くの人々へのメッセージを発信した。


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セレーナは先月、米『People』誌へ向けて「1年前、私がループスを患っていると明かしたことを、皆さんご存知でしょう。この病気は、人によって様々な症状が出ます。私の場合は副作用で、不安障害、うつ、パニック障害、という症状が出るようになりました」という声明を発表。

「心と身体の健康を維持するためにも、休業することが最善の選択という結論に至りました。私を支えてくれているファンの皆さんは、かけがえのない存在です。でも私は、自分のベストの状態を維持するためにも、まずはこの問題を解決しないといけないのです」と語り、休業が深く悩んだ末の結論であることを説明した。


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そんなセレーナの体調について意見を求められたのが、うつであることを以前から公言しているレディー・ガガ。出演したラジオ局のインタビューで、「名声は、人を孤立させるからね。自分自身を安定させるのには、少し時間がかかるのよ。貪欲に音楽や製作に打ち込めば打ち込むほど、なおさらね」と、持論を展開。

さらに「突然、キャリアを向上させることだけに、専念するようになってしまうのよ。もしくは1位を死守すること、トップに君臨し続けることにね」と続け、名声を得たことによって感じた経験を明らかにした。


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このインタビューの前にも『Daily Mirror』誌のインタビューで、精神の病について語っていたガガ。「精神を安定させる必要があったわ。キャリアが軌道に乗ったときのことを、何も覚えていないの。まるで、トラウマ体験のようにね。魂を調整するための、時間が必要だった」と、世界的大ブレイクを果たした過去を振り返った。

「私は今も、服薬しているの。でも薬を摂っているから安定している、と言いたいわけじゃない。抗うつ剤や気分安定薬をすすめはしないわ」と前置きした上で、「自分がうつや不安と戦ってきたことを認めるし、今も多くの人が戦っていると思う。それについてみんなが、“乾杯!さあ、白状しよう!”ってオープンになれるほうが、いいと思うの」と発言。精神的な病と戦うことを恥じるべきではない、というメッセージを発信した。


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地位に名声、富、そのすべてを手にし、多くの人が憧れる存在のセレーナ&レディー・ガガ。しかし彼女たちにも悩みがあり、その苦しみと戦っている。そしてそれを隠すことなく赤裸々に明かしてるという事実が、不安障害やうつなどと戦う、世界中の人々への、大きな励みになることだろう。

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