白人警官によって命を奪われた黒人男性、ジョージ・フロイド(享年46)。彼の死を受け、アメリカでは人種差別問題が再燃。テイラー・スウィフト(30)などセレブたちも抗議の声をあげている。
今、アメリカ社会を揺るがせているジョージ・フロイド事件。白人警官が黒人男性ジョージ・フロイド(享年46)を死に追いやったこの事件は、一部始終が撮影された動画とともにすぐに拡散。現場となったミネアポリスでは大規模な暴動が起こり、ニューヨークやロサンゼルスなど各都市でもデモが行われている。
事件が発生したのは、2020年5月25日(現地時間)。「デリで偽札を使用しようとした」と通報を受けた白人警官から呼び止められたフロイド。乗っていた車から降ろされると、膝で首を押さえつけられるような状態で拘束された。
Photo:Instagram(@nytimes)
その際、無抵抗の状態で「息ができない」と必死に何度も訴えるも、警官はその状態を8分以上も継続。フロイドはそのまま意識をなくし、搬送された病院で死亡が確認された。
今回の事件で再び浮き彫りになったのが、アメリカ社会に蔓延る人種差別の闇。2015年には、サウスカロライナ州で白人警官が黒人男性を射殺する事件が発生。このときも男性が無抵抗であったことが、現場をとらえた動画によって明らかになっていた。
Photo:Instagram(@nytimes)
現地メディアでは、白人警官が黒人を殺害する悲劇が繰り返されたこと、そしていまだ根強く残る人種差別の問題が大きく報じられている。
Photo:Instagram(@nytimes)
そんな衝撃的な事件を受け、セレブたちも抗議のメッセージを発信している。レディー・ガガ(34)は、「ニュースを見て心が打ちひしがれたわ。これは殺人よ。市長や検察が正しい行動をしなければ、この事件は無駄になってしまう」とコメント。
またジャスティン・ビーバー(26)は、「本当に悲惨な出来事。人種差別は悪以外の何ものでもない。みんなで声をあげよう」と呼びかけた。
Photo:Getty Images
そしてテイラー・スウィフト(30)は、トランプ大統領(73)を名指しで批判。トランプ大統領は、ミネアポリスでの暴動について「武力で抑えるべき。こうした暴動は、ジョージ・フロイドの名誉を汚す行為だ」とツイートしていた。
これに対し、テイラーは「白人至上主義と人種差別をさんざん煽ってきたくせに、武力で脅して、自分が道徳的であるかのように装っている。次の選挙であなたを辞めさせるわ」と怒りをあわらにした。
Photo:Twitter(@Kimkardashian)
他にも多くのセレブがフロイドを追悼すると同時に、人種差別への反対を表明している。これらのメッセージが世界中に広がり、同じような事件が二度と起こらないことを願いたい。
text:Kyoko Kawaguchi